2008年の音楽ベスト Vol.4

◆J-POP その1◆

 ・Perfume / マカロニ、 セラミックガール、 Love The World
「Game」 は次点に入れても良いかなってくらいは聞いたんだけど、Perfume をベストに入れる人は他にいくらでもいるだろうから、2008年にリリースされたもので、特に好きだった曲を紹介。ところで、なんで自分は Perfume 以外の中田ヤスタカ・プロデュース作があまり好きではないんだろうかと考えたんですけど、それはもう単純に Perfume がJ-POPリスナーのド真ん中にまで届くように、中田ヤスタカが計算して作っているからなんだと思う。Capusule はクラブ・ミュージック (ニューエレクトロ) よりだし、meg は (産業)サブカル・リスナーが目に入っているだろうし、鈴木亜美については・・・あんまり考えてないんじゃないかと(笑)

そもそも、中田ヤスタカが作る音楽は、ジャンル各々における王道で勝負できるほどではない、という印象がある。例えば、ニューエレクトロというジャンルにおいて、そのシーンを代表する Justice なんかと Capusule を比べると、曲の持つ強さというかインパクトが足りないように感じる。何というか軽いんですよね。まあ、この手の音に自分は疎いので、聞く人が聞けば違う感想を持つのかもしれないけれど。

つまり、何を言いたいかっていうと、中田ヤスタカって人は、ニッチ市場における職人のような音楽家ではないか、ということ(そこを掘り起こした人でもあるので、単なる職人ではないけれど)。ニューエレクトロを J-POP に落とし込むなんてのはまさにそうで、とても巧みに J-POP を衣替えさせることに成功している。ベストにあげた、"セラミックガール" はパーカッシブなエレクトロ・ポップとして、"Love The World" はキッチュなガールズ・ポップとして、ものすごく完成度が高い。この2曲は、良い意味でも悪い意味でも、自身の作る楽曲の軽さ (のようなもの) を逆手にとっているようで、中田ヤスタカの可能性を感じさせる名曲だと思う。"マカロニ" に至ってはアイドル歌謡だもんなー。

  

 ・いきものがかり / 帰りたくなったよ
友達に誘われて行った10月の関西学院大学でのフリーライブで、いきものがかりの曲を初めてちゃんと聞いたんだけど、正直なところ、そんなに才能のある人たちではないと思う。いきなりそんなことを言っておいてなんだけど(笑)、ライブで彼らの MC を聞いていると、彼らって全然スレてないことが伝わってくるんですよね。それで、この曲にはそんな彼らのスレてなさというか、地方出身者的な純朴さが良い感じに出ていて、ちょっと弱っている時に聞くとすごく染みる。というか染みました(笑)。しかし、J-POPのシングルって、安っぽいストリングスを重ねたオーバー・プロデュースが多くてホントにウンザリする。これはミスチルのプロデューサーでお馴染みの小林武史の悪影響なんじゃないかと勝手に思っているんだけど(笑)、もっと昔からなんでしょうか。



 ・小谷美紗子 / WHO -08-
ドラマ 「ゴンゾウ」 のエンディング・テーマだった曲。小谷美紗子というと、ピアノの弾き語りで暗い歌を歌っている人なんてイメージだったんだけど (この曲も別に明るくないですけどねw)、これはドラマの内容とピッタリ合った曲で、薄暗い格好良さがある。名曲です。



 ・中川翔子 / 綺麗ア・ラ・モード
作詞が松本隆、作曲が筒美京平、という黄金コンビで話題になった曲。昔ながらのアイドル歌謡の秀作。ただ、ひとつ難点は、ショコタンは声質が普通すぎて、歌声にあまり魅力を感じないことでしょうか。



Vol.5 に続く・・・
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by bigflag | 2009-01-10 18:54 | ・音楽 - 年間ベスト | Comments(4)  

Commented by lunemusique at 2009-01-12 10:51
あけましておめでとう!
いっぱい書いてて、たくさん聴いてるんですね。

今年もまたいろんなステキ☆曲を教えて下さい。


ゆらゆら帝国は?(笑)
Commented by bigflag at 2009-01-12 11:07
luneさん、あけましておめでとうございます!

そうですね、いっぱい書いてしまいました。しかも、まだ書く予定です(笑)。ゆらゆら帝国はですん~、2007年のベストのところを修正して入れる、というセコイことをしました(笑)。では、今年もヨロシクお願いします!!!
Commented by chome_inc at 2009-01-18 19:29
中田ヤスタカ評、ほぼすべて同感です。各プロデュースへのベクトルの振り分け方(鈴木亜美にワロスw)、その上で、ジャンルごとにおける王道への勝てなさ感など。Justiceとか本当にそうですよね。

ところで、YouTubeで見たインタビューで「ポップスとは(リスナー)の可聴領域を増やしてあげること」的なことを語っていたのが印象的でした。単純にニューエレクトロをJ-Popに味付けしていることが良さなのではなく、J-Popでありながら=リスナーの聴き心地が良い範囲で新しい領域を開拓しているっていうか。

まぁ、要はあーちゃんはゴリラみたいってことでOKですよね!!
Commented by bigflag at 2009-01-19 01:03
>ポップスとは(リスナー)の可聴領域を増やしてあげること
なるほど、もともとポップスをやっていなかった人らしい考え方っすね。ポップスに限らず、先端の音楽というのは、他ジャンルとの異種交配が進んで形作られることが多いんですけど、Perfume の面白さもソコにあるんだと思ってます。

あーちゃん、ゴリラですか。俺はガイコツ顔だなーと思ってました(笑)

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