Tim Buckley 「Lorca」 ('70)

前作 「Blue Afternoon」 と同年にリリースされた Tim Buckley の 5th アルバム。スペインの詩人、Federico García Lorca (フェデリコ・ガルシア・ロルカ) に捧げられたアルバム。ロルカについては知識がほとんどないため、サウンドにどう影響しているのか見当もつかないのだが、静謐な作品だった前作に反動するような作品でサイケ色も強い。アシッド・フォークというか、ここではジャンルの枠が既に取り外れており、もう Tim Buckley の音楽としか言いようがないものが完成している。

冒頭の "Lorca" は、オカルティックな空気が充満する、俗に言うトラウマ・ミュージックで、ティムの声とオルガンとエレピが生み出すカオスがエゲつない(笑)。また、そのエレピの音などを聞けば、この作品が Miles Davis の 「Bitches Brew」 の影響を受けて作られたことは容易に察しがつく。中盤は少し地味な曲が続くが、呪術的なヴォーカルが作品を通じて発せられ続け、寒々しいモノクロな空気に包まれている。ラストの "Nobody Walkin!" は、「Happy Sad」 収録の "Gypsy Woman" を思わせる大作。(試聴
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by bigflag | 2009-02-08 23:10 | ・Rock / Folk | Comments(0)  

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