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相対性理論 「シフォン主義」 ('07)

相対性理論のデビュー作。本作が2008年に全国流通したときは、タワレコのPOPが気に入らなくて試聴もせずにスルーしていたんだけど(笑)、今年リリースされた 「ハイファイ新書」 がすごく良くて、こちらも遡って聞いた次第。80年代中期以降のUKロックや、90年前後のオルタナティブ・ロック、そして Number Girl などからの影響を感じさせるサウンド。

ケレン味のある歌詞が話題のバンドだけど、The Smiths の Johnny Marr を模したギターを随所で聞くことができるなど、自分たちの好きなバンドの音を結構てらいもなく出しているのを聞くと、バンドの本質は意外に率直だ。"ひねくれポップ" という評が散見されるけれど、それは的外れだろう。

ヒネてるように見えるところは、本当にヒネてるんじゃなくて、多分テレ隠し。わざわざ "やくしまるえつこ" という不思議ちゃんキャラを用意してまでやってんだから、バンドのキーパーソンである真部脩一は相当なテレ屋のはずだ(笑)。それにしても、支離滅裂な妄想をする女の子がパッと現実に戻される瞬間をユーモラスに描いた “Loveずっきゅん” は名曲。モロにジョニー・マーな "夏の黄金比" もお気に入り。ただ、男のコーラスはいくらなんでも酷すぎる。

   

by bigflag | 2009-10-06 00:19 | ・歌謡曲 / J-POP  

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