Such A Funky Thang! -久保田利伸を語る- Vol.6

僕が久保田利伸を初めて聞いたのは、ちょうど 「The Baddest II」 がリリースされた、1993年頃だったと思います。夏休みに従兄弟の家へ遊びに行ったとき、ステレオから流れてきた "Give You My Love" を聞いて、それまでに聞いたことのない、あの黒いノリに衝撃を受けたわけです。そして、ああいった黒い音を求めて、FMを聞くようになったのが1994年のことです。

1994年は、ヒップホップ・ソウルがまさに頂点を迎えようかという時期で、90年代における最も重要な作品の一枚がリリースされた年でもありました。その作品とは、TLC の 「Crazy Sexy Cool」 です。この作品は、サウンドのクオリティでは MJB の 「My Life」 に匹敵しながらも、かつ、ビートと一体化したヴォーカリゼーションやダンス・パフォーマンスにおいて、さらなる先進性を備えた歴史的な傑作でした。下の動画を見てもらえれば、ヒップホップと R&B との垣根が完全に崩れ去っていることを実感できると思います。

   

収録曲の中では、"Creep" の出来が頭ひとつ抜けていると思いますが、シングルとしてリリースされた "Diggin' On You"、"Waterfalls"、"Red Light Special" など、いま聞いても恐ろしく格好良い曲ばかりです。「Crazy Sexy Cool」 の世界を地で行く(笑)チンピラ娘3人組は、ブラック・ミュージックという枠を超えて、世界中へ絶大なるインパクトを与えたのです。その後の影響力という意味では、90年代最大のロック・アイコンであった NIRVANA よりも大きいかもしれません。

   

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by bigflag | 2010-05-09 07:12 | ・久保田利伸を語る | Comments(0)  

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