2010年の漫画ベスト10

順不同で、作者の名前順です。

1. 新川直司 「さよならフットボール」(講談社 / マガジンイーノ / 全2巻)

主人公は、男子サッカー部に選手として所属する中3の女の子。男子とのフィジカル面の差が開いていくことへの焦燥感を、幼馴染みのいる相手チームとの試合(前からの練習含め)を通して、持ち前のテクニック/閃き/ど根性で克服する姿を鮮やかに描く。「ベッケンバウアーに出来て、私に出来ないってことはないわ」 は名言!!

2. 諫山創 「進撃の巨人」(講談社 / 別冊少年マガジン / 3巻)

巨大な防壁の中に暮らす人類と謎の巨人の攻防を描くSFマンガ。”人類絶滅の危機もの”とでも言うんですかね、好きなひとは好きなアレです(笑)。設定を思いついた勢いで書いている感じですけど、巻が進むにつれ、主役クラスの3人のキャラが立ってきて、ますます目が離せない展開。

3. 押見修造 「惡の華」(講談社 / 別冊少年マガジン / 2巻)

"クソムシが" と罵る女の子の表紙を見て、思わずジャケ買い。で、2巻の表紙は "変態なんかじゃ…ない"(笑)。いやー、素晴らしすぎるデザイン。よくぞGOサインを出したなと(笑)。好きな女の子の体操着を盗んだところを、同級生の女子に見られてしまった男子中学生の思春期モヤモヤ話。

4. 木村紺 「からん」(講談社 / アフタヌーン / 5巻)

京都の女子高柔道部が舞台。地元の有力者による権力闘争があることを匂わせる描写など、ただのスポーツもので終わることがなさそうなドロドロとしたスケール感もあり(笑)、情報量の多さに引き込まれる。ただ、主人公の女の子はほとんど狂言回し状態で、その上、分析癖のある人物のため、まったく可愛げがない(笑)

5. 都留泰作 「ナチュン」(講談社 / アフタヌーン / 全6巻)

祝完結! 事故で知能の低下した天才数学者が発表した 「イルカの映像」 を見た、とある青年が人口知能の作り方を閃き、その映像を解読するため、沖縄の離島へ渡りイルカの生態研究を始める、という近未来SFストーリー。正直、あんまり理解できてませんが、こういう訳の分からなさを味わうのは大好きです(笑)

6. 中村尚儁 「1/11 じゅういちぶんのいち」(集英社 / ジャンプSQ / 1巻)

サッカーをテーマにした短編の連作もの。短編とはいっても、安藤ソラという男の子を媒介にして、物語が組み立てられているので、群像劇と言った方が良いかも。サッカー漫画というよりは、瑞々しい青春ドラマ。僕はカメラに魅せられた女の子が好きですね(笑)

7. ひなきみわ 「miifa ミーファ」(講談社 / モーニング / 1巻)

ダメンズが寄ってくる自分について描いた、ちょっとエッチな4コマエッセイ。作者の実体験を元ネタにしたフィクションらしいですが、バイト先の祇園のママネタがやたら面白い(笑)。ちなみに、このマンガはダメ女の話ではなくって、ミーファのツッコミ芸を楽しむマンガだと思います。関西弁なのも個人的には親近感あり。

8. 三宅乱丈 「イムリ」(エンターブレイン / コミックビーム / 8巻)

2つの惑星における3種の民族による闘争を描くSF物語。最新刊から新章に入ったが、まだ逃亡劇の段階で、主人公のデュルクは未だに孤立無援の状態。連載があと何年かかろうが(あと5年はゆうにかかりそう)、最後までついていきます!! いま一番面白いマンガ。

9. 山口貴由 「シグルイ」(秋田書店 / チャンピオンRED / 全15巻)

祝完結! 南條範夫の残酷歴史小説 「駿河城御前試合」 を原作に、作者が輪をかけて残酷に美しく描いた剣豪物語。藤木源之助が伊良子清玄との再戦を申し渡される回(10巻)までのテンションは壮絶。原作を読んでいなかっただけに、ラストはショックだったが、タイトルがシグルイという以上、あの終わり以外はありえないか。

10. 羅川真里茂 「ましろのおと」(講談社 / 月刊少年マガジン / 2巻)

青森から東京へ上京してきた16歳の津軽三味線奏者・澤村雪が主人公。で、この主人公は、「しゃにむにGO」 でいうところの滝田留宇衣のような陰を感じさせるキャラで、留宇衣と同じく天才肌ながらもスランプ気味。まだ、序盤なので何とも言えないけど、期待値大。


その他、連載中のものだと、羽海野チカ 「三月のライオン」。 きらたかし 「けっちん」。 くらもちふさこ 「花に染む」(「駅から5分」 を衣替え)。 末次由紀 「ちはやふる」。 東村アキコ 「ママはテンパリスト」 ・ 「海月姫」(アニメも良かった!!)。 山田芳裕 「へうげもの」。 吉田秋生 「海街diary」 あたりは、高みで安定して面白い。

荒川弘 「鋼の錬金術師」、 いくえみ綾 「潔く柔く」、 黒田硫黄 「あたらしい朝」 は、祝完結!!
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by bigflag | 2011-01-19 12:06 | ・マンガ | Comments(2)  

Commented by マチュ at 2011-01-22 17:27 x
からんはアフタヌーンを購入しているので読んでますが、
各キャラののほほんとした雰囲気に対し、現実的にスポーツの
描写もあったり、ギャグなのかスポコンなのか分からないですが
楽しいですね。どのキャラも個性もあるし。

同作者の巨娘ってのも最高ですよ(笑)
Commented by bigflag at 2011-01-23 00:29
最近のスポーツ漫画は、スポーツ科学のウンチクを勉強して、リアリティを持たせることが多いですよね。まあ、それを主人公の高瀬雅に全部語らせているんで、分析癖のある性格という設定はあるものの、表現として上手いのかは微妙な気がしますが(笑)。あと、キャラはホント濃いですよね、大石萠を筆頭に(笑)。朝の登校シーンを見ると、大阪の西成区あたりの出身っぽいし。

「巨娘」 は読んだことないんで、手に取ってみます!!

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