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2012年の漫画ベスト10

今更すぎますが(笑)、2012年の漫画ベストです。やっと生活が落ち着きました... 順不同で、作者の名前順になっております。

1. 相田裕 「GUNSLINGER GIRL」(メディアワークス / 電撃大王 / 全15巻)

祝完結! 近未来のイタリアを舞台に、対テロ機関・社会福祉公社と、テロリスト集団・五共和国派との戦いを描いた作品。対テロ機関の戦闘員が、改造された少女たちというのは、いかにもな設定だが、徐々に深度を増して確かな傑作に。

2. あだち充 「MIX」(小学館 / ゲッサン / 2巻)

同作者の名作 「タッチ」 で舞台となった、明星学園・野球部が再び。主人公は、同年同月同日に生まれた血の繋がらない義理の兄弟と一つ年下の妹。過去の財産(西村勇!w)を上手く使い、あだち充節が冴える。小ネタも含め楽しい。

3. いくえみ綾 「トーチソング・エコロジー」(幻冬舎 / スピカ / 2巻)

売れない役者・清武迪(ススム)を中心とした作者得意の群像劇。迪にしか見えない少女の幽霊?をアクセントにして、柔らい筆致で描かれる物語。同系統の 「潔く柔く」 が傑作だっただけに期待大。

4. 押見修造 「惡の華」(講談社 / 別冊少年マガジン / 7巻)

グロテスクなアニメ版も話題となってますがw、マンガは高校生編に突入。高校生編のヒロイン・常盤さんがあまりにもカワイ過ぎる! もうね、童貞根暗男子・理想の女の子ですよ。常盤さんを描く作者の童貞力がハンパねえ!!

5. さそうあきら 「ミュジコフィリア」(双葉社 / アクション / 全5巻)

祝完結!(は2013年) 「神童」、「マエストロ」 と音楽を題材にしたマンガを得意にしている作者だが、本作も期待に違わぬ出来。登場人物たちが凄い音楽を演ってんだぞって描こうとする、音楽マンガを描くときに陥りがちな罠にハマらず、音楽を演奏すること聴くことの豊かさを巧みに描く。

6. 中島三千恒 「軍靴のバルツァー」(新潮社 / バンチ / 4巻)

舞台は架空の19世紀・帝国主義時代。同盟国バーゼルラントの軍政改革を指令された軍事大国ヴァイセンのバルツァー少佐を主人公にした西洋軍記もの。軍隊/戦闘描写や時代背景が非常に丁寧に描かれていて、軍記ものに馴染みがなくても、これはハマる。

7. 西餅 「犬神もっこす」(講談社 / モーニング / 4巻)

大学の演劇研究会に入部した、喜怒哀楽が著しく乏しい主人公を中心とした部活コメディ。周囲の奇人変人の登場人物たちが、主人公を生温かくサポートw。変化球ではあるけれど、要約すると、犬神くんの自分探しの旅ってとこでしょうか。

8. 西木田景志 + 蔵石ユウ 「我妻さんは俺のヨメ」(講談社 / 週刊少年マガジン / 5巻)
夢の中で10年後の未来へタイムスリップする能力に目覚めた、平凡な男子高校生・青島が見たのは、学校一の美少女・我妻さんとの結婚生活だった。我妻さんとの結婚を現実とするためにアレコレ空回る!! 級友の小松を中心に結成された、非モテ男子生徒たちによる秘密結社、DX団の活動が最高に下らないw

9. 水口鷹志 + 橙乃ままれ 「放課後のトラットリア」(ほるぷ出版 / メテオ / 1巻)
夏合宿の最中、異世界へと転移してしまった料理研究部員の女子高生四人組によるSFクッキングマンガ。アニメ 「まおゆう 魔王勇者」 の橙乃ままれが原作ということなので、秀逸なマクロ視点で展開される物語になってくはず。今後が楽しみ。

10. ゆうきまさみ 「鉄腕バーディー EVOLUTION」(小学館 / スピリッツ / 全13巻)
祝完結! ヤンサン掲載時の単行本も含めると全33巻。足掛け10年の連載も最後は打ち切りで終幕。バタバタながらも、それなりに畳んでくれたのが救いか。描きたいこと全部描こうとしすぎたのが遠因か。お疲れさまでした。


その他、連載中のものだと、諫山創 「進撃の巨人」、遠藤浩輝 「オールラウンダー廻」、きらたかし 「ケッチン」、志村貴子 「放浪息子」、平野耕太 「ドリフターズ」、三宅乱丈 「イムリ」、吉田秋生 「海街 diary」 あたりは鉄板ですかねー。

by bigflag | 2013-05-13 01:21 | ・マンガ  

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