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2014年の音楽ベスト Vol.2

2014年の大きな出来事といえば、ものすごーく重い腰を上げて、ようやく携帯をスマホに変えました。別にガラケーに対して思い入れがあるわけでも、アンチ・スマホというわけでもなく。便利になるの分かってたんですけどね。ただ、めんどくさがってただけです(笑)。今更でなんですが、twitter も始めてますので、良かったらフォローしてください!!

◆Best 20◆
 11. Fennesz / Becs
オーストリアの電子音響音楽家、フェネスによる6年ぶりの新作。きめ細やかな音の粒子を重ね合わせ、音を立体化し、空間に奥行きを持たせる音作りはもはや神業。今にも壊れそうなギターの音色が、情緒に美しい歪みを加えている。

 12. Homecomings / Somehow, Somewhere
京都を拠点に活動する、ホームカミングスの1stフル。ネオアコ、ギターポップという言葉に引っかかるひとなら、大抵はノックアウトされるバンド。切なさを煌めかせるように奏でる、福富さんのギターの音色が本当に素敵です。

 13. jjj / Yacht Club
Fla$hBackS のクルー、jjj による1st。「Fl$8ks」 でも印象的だったハードなギター使いなど、サウンドのアタック感はクルー随一。Prince の”Do Me Baby”をサンプリングした、”Go Get 'em”のあまりの過剰さには、殿下も思わずニヤリ(多分)。

 14. Mac Demarco / Salad Days
カナダの脱力系SSW、Mac DeMarco の2nd。日常系のサイケデリック・フォーク。サイケなのに日常系。良い感じに抜けてます。なんか Sublime とか思い出す。気の置けない友人たちと飲んでるとき、BGM にしたい。

 15. DJ Mitsu The Beats / Celebration Of Jay
ヒップホップ・プロデューサー、DJ Mitsu The Beats が J Dilla へ捧げた作品。オープニングの切ないメロディ一発で持ってかれる。固くタイトなドラムをクオンタイズに捕われずに打ち込む、という J Dilla 節が全開。

 16. Nopal / Summer EP 2015
富山在住の女性ラッパー、Noppal (ノッパル) によるEP。本作のプロデュースは、横浜のトークボクサー LUVRAW。レイドバックしたメロウな楽曲群が、夏の様々な香りを運んで来てくれる。

 17. Ogre You Asshole / ペーパークラフト
日本の4人組ロック・バンドによる6th。「Homely」 以後のAOR的な要素は後退し、ボサノバやラテンの要素を取り入れた新機軸も。主成分のサイケロック×ミニマル路線は継続。今後も本路線を醸成していく方向か。

 18. Taylor McFerrin / Early Riser
ブルックリンのプロデューサー、テイラー・マクファーリンのデビュー作。Sa-Ra Creative Partners がやっていたようなフューチャリスティック・ソウルのボトムをジャズ化。絶え間ないリズムの更新の一端が聞ける。

 19. Theo Parrish / American Intelligence
デトロイトのプロデューサー、セオ・パリッシュによる7年ぶりの新作は、ドラムの組み方に狂気さえ感じる怪作。ドス黒さは相変わらずだが、Shackleton に比肩するような、ある種のホラーめいた空気さえ漂わせる。

 20. 森は生きている / グッド・ナイト
武蔵野が本拠の6人組ロックバンドの2nd。現実と夢の境界線が曖昧になったような、サイケデリックな色彩を帯びた作品へと変化したが、1stでも聞けた美しいモノトーンな風合いは健在。Tim Buckley の諸作を彷彿させる。


Vol.3 へ続く・・・

by bigflag | 2015-01-27 00:04 | ・音楽 - 年間ベスト  

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