2015年の漫画ベスト10

2015年の漫画ベストです。順不同で、作者の名前順になっております。

1. 相田裕 「1518」 (小学館 / スピリッツ / 2巻)

高校の生徒会を舞台にした青春群像劇。人間兵器という特殊な登場人物を描いていた GUNSLINGER GIRL とは違い、至ってフツーの高校生たちを丹念に描いている。物語のフックになってる生徒会長がいい。格好良いパイセンって素晴らしい。

2. 葦原大介 「ワールドトリガー」 (集英社 / 週刊少年ジャンプ / 13巻)

異世界からの侵略者・ネイバーと防衛組織・ボーダーの戦いを描くSFアクション。持たざるものが主人公ってのが今っぽい。いま一番面白い少年マンガ。

3. いくえみ綾 「あなたのことはそれほど」 (祥伝社 / FEEL YOUNG / 3巻)

既婚者の女性が小学校の頃から好きだった同級生と再会し不倫関係に。W不倫ものなんだけど、いくえみ綾の特有の平熱感が相手への執着を際立たせていて怖い。G線上のあなたと私、太陽が見ている(かもしれないから)、私・空・あなた・私、と精力的に連載中。すごい。

4. 石塚真一 「BLUE GIANT」 (小学館 / ビッグコミック / 7巻)

世界一のサックス奏者になる。この愚直で真っ直ぐな思いに突き動かされた、高校3年生の宮本大の日常の積み重ねを描く。上京後、いよいよグループを結成しライブ活動が始まっている。いま一番熱い音楽マンガ。

5. うめ 「スティーブズ」 (小学館 / スペリオール / 3巻)

スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアック、2人のスティーブの若かりし頃を描いた伝記もの。これまで特にジョブズに興味を持つことなく生きてきたので、歴史的な正しさは分からないけど、青春群像劇として単純に面白い。

6. 沙村広明 「波よ聞いてくれ」 (講談社 / アフタヌーン / 1巻)

業界人の中年男性にダマされ、ワケも分からずラジオDJデビューすることになる、アラサー女子の物語。あまりにテンポの良い会話劇が秀逸。無論、この会話劇があるからこそ、ラジオDJとしての才能を主人公に期待したくなるわけで期待感しかない。

7. 都留泰作 「ムシヌユン」 (小学館 / スペリオール / 2巻)

与那瀬島で謎の昆虫を採取しようとしたところを噛みつかれて体内に寄生され、チンコが異形化。主人公がますます性欲に取り憑かれる中で、地球外生命の侵略に対抗する国家レベルの話が交錯して、訳の分からなさに拍車がかかるが、とにかく見逃せない。


8. 東村アキコ 「かくかくしかじか」 (集英社 / Cocohana / 全5巻)

祝完結! 最終巻の日高先生の表紙を見ただけで涙腺が緩む。話の中で、絵画教室の生徒を指導する下りが出てくるんだけど、長所や短所など他者の突出した部分をパッと見抜く眼力は、やっぱタダモンじゃないなと。上杉謙信は女性説を描く新連載 「雪花の虎」、「東京タラレバ娘」 も楽しみな連載。

9. 松浦だるま 「累」 (講談社 / イブニング / 7巻)

母親は伝説の女優。娘の累(かさね)は、母とは似ても似つかない醜い顔だが演技力は母ゆずり。そんな彼女に、母親が遺した1本の口紅。それは他者の顔を奪うことが出来るという謎の力を持つ口紅だった。陽の当たる場所を渇望する話だが、背負わされた業と自ら背負った業の大きさに、読んでるこちらが押しつぶされそうになる。いま最もスリリングなマンガ。

10. ヤマザキマリ / とり・みき 「プリニウス」 (新潮社 / 新潮45 / 3巻)

「博物誌」 を著した古代ローマの博物学者、プリニウスを虚実を織り交ぜて描く歴史伝奇ロマン。ヤマザキマリがネームと人物画、とり・みきが背景・仕上げを担当してるそうなんだけど、とり・みきの背景がすごくて、とにかく妖しい説得力があって引き込まれる。


その他、連載中のものだと、あだち充 「MIX」、今井哲也 「アリスと蔵六」、羽海野チカ 「3月のライオン」、遠藤浩輝 「オールラウンダー廻」、オノナツメ 「ACCA13区監察課」、くらもちふさこ 「花に染む」、島本和彦 「アオイホノオ」、中島三千恒 「軍靴のバルツァー」、三宅乱丈 「イムリ」、吉田秋生 「海街 diary」 あたりは鉄板ですね。娘の家出、こいいじ、淡島百景と志村貴子さんも絶好調。鳥飼茜の 「先生の白い嘘」、おかざき真里の 「阿・吽」 あたりは加速中。

祝完結は、河合克敏の 「とめはねっ!」 くらいかな。
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by bigflag | 2016-01-12 00:20 | ・マンガ | Comments(0)  

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