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暗い日曜日 / Gloomy Sunday ('99 ドイツ/ハンガリー)

監督 : ロルフ・シューベル
出演 : エリカ・マロジャーン (イロナ・ヴァルナイ)、 ヨアヒム・クロール (ラズロ・サボー)、
     ステファノ・ディオニジ (アンドラーシュ・アラディ)、 ベン・ベッカー (ハンス・ヴィーク)

第二次世界大戦前夜のハンガリーを舞台に、自殺を誘う曲として有名な「暗い日曜日」の
エピソードをベースにして作られたフィクション映画で、1人の美しいハンガリー人女性(イロイ)と
3人の男(*)の男女関係が物語の主軸となっている。

*ラズロ(ユダヤ人のレストラン店主)、 アンドラーシュ(店の雇われピアニスト)
  ハンス(商売人@戦前 ⇒ ドイツ人将校)

もうこれ書いただけで、おおまかなストーリーは分かってしまいそうな気もするんですがw、
戦時中の沈鬱な雰囲気、ホロコーストという絶望と「暗い日曜日」の持つ憂いあるメロディが
すごくマッチしていて、そうした空気感が上手く演出されていた。

ただ、その割にはイロナとラズロ、アンドラーシュの三角関係がえらくサッパリしていました。
三角関係を突き詰めていくことが出来なかったのは、戦争批判のメッセージを入れるために
時間を割いたことが原因か。正直なところ、三角関係を突き詰めた方が面白いものに
なったんじゃないかな、と思います。なんせ「イロナを一目見た男は皆、彼女に恋をしてしまう」
という設定に相応しい人が主演を張っていたんだから。

戦争批判(というか因果応報か)がオチに使われていたのは、笑うしかなかったですけどw
  か細い声もステキ。

by bigflag | 2005-04-17 02:21 | ・映画 - ヨーロッパ  

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