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U-20 ワールドユース 日本 vs オランダ

朝っぱらから、化け物を拝見できましたw。アーセナルに所属しているというオランダの7番、
クインシー・オウス・アベイーです。トップスピードになるまでの速さ、トップスピードの速さ、
トップスピードでのプレーの正確性、あまりの速さに選手同様、何も考えられませんでした。
クインシーを目で追っているだけの状態が前半の20分くらいまで続いたでしょうか。
その間に日本は2失点していました。

日本は下記のような布陣で、初戦に臨んだ。

    苔口 平山
家長 本田 小林 兵藤
水本 柳楽 増嶋 中村
      西川

前半はボールホルダー(特にクインシー)に人数をかけ過ぎて、しかもボールを奪えない
状況が続き、さらにオランダがピッチを左右に広く使いもするので、守備のバランスが完全に
失われてしまい、攻撃を組み立てるところまで、ほとんど持っていけなかった。
その有り様に、前大会のブラジル戦の再現を覚悟したのはサポだけでなく、監督も同じだったようだ。
しかし、オランダが攻撃の手を緩めたこともあり、3点目の失点を免れ前半を終える。

前半で悔やまれるのは、ボールホルダーへのチェックの甘さ、それと苔口のFW起用。
この奇策は見事に外れて、貴重な交代カードを1枚捨てることに。後半の日本の攻勢を考えると、
前田や梶山を起用できていれば、かなり面白かったかもしれないのになあ・・・

後半もオランダペースながら、後半18分に投入された水野のFKが平山の頭にピタリと合い、
1点を返す。この1点から(後半22分)、前半は全くの無意味だった平山へのロングボールも
攻撃の糸口となり始める。というのも、ラインを上げられるようになったからだ。
平山が競り合った後、その競り合った場所の近くに味方がいることで、こぼれたボールを
日本が拾える状況が作れ、それをチャンスに繋げられるようになった。

これは今期のチェルシーが得意としていたパターンで、ドログバにロングボールが放り込まれた
瞬間にロッベンやコールにダフが、ドログバの前後左右に走り込む、というシーンをよく見た。
この攻撃パターンはフォローがあって初めて機能するんだけど、日本のDFは何故か
平山の周りにオランダ人しかいない状況でも、ロングボールを蹴っていた。
余裕がない状況で仕方なくそうしているなら分かるが、そうでない時も放り込んでいた。
これでは、状況判断の悪さを指摘されても仕方がない。見ていて、ストレスも溜まる。

監督は「ロングボールが多いのは、前半相手の攻撃に慣れるまでは仕方ない」と言うが、
どうにも首肯できない。日本の武器はショートパスの連続した繋ぎとスタミナにあるのだから、
それを突き詰める形を作ることに力を注いで欲しい。大熊の監督するチームで、ロングボールが
効果を発揮し始めるのは、相手の足が止まる時間帯が多い。そこからスタミナのある日本は
セカンドボールを拾え始めるからだ。相手に押し込まれることが多い試合開始直後に、
ロングボールを入れても、相手にボールをプレゼントするだけで終わっているじゃないか。
大熊はチームを戦える集団に変えることが出来る監督だと思う。これは評価できるんだけど・・・

途中で交代させられたけど、本田は身体能力のある名波といった感じ。いまのところ名波ほど
気が利く選手ではないが、なかなか期待できそうな印象を受けた。

by bigflag | 2005-06-11 23:24 | ・サッカー / 日本代表ユース  

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