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U-20 ワールドユース 日本 vs オーストラリア

グループリーグの突破がかかった一戦。日本はベナン戦に引き続き下記のような布陣だった。

    平山 カレン
      兵藤
家長 梶山 小林 中村
  水本 増嶋 柳楽       GK:西川

まずは良かったことから。決勝トーナメントに駒を進めることが出来たこと。
それと、ようやくロングボール一辺倒の攻撃を止めたこと。(本当に止めたというだけなんだけど。
これまでロングボール一辺倒でやってきて、急に繋げって言われても無理がある。)
この2点くらいかな。

それにしても、大熊の選手起用の基準というものが全く理解できない。前回のUAE大会だと、
FW阿部祐大朗とトップ下・成岡の起用がそうだった。試合中、消えっぱなしの2人を先発で使い
続けていた。今回でそれに当てはまるのは、FWカレンとトップ下・兵藤の2人だ。何とポジション
まで前回と同じであるw しかも今回は、ベナン戦でサイドにてリズムを生み出していた家長を、
早々に交代させる迷采配のオマケ付き。ロングボールでもショートパスでも、敵にプレゼントして
ばかりの増嶋の起用も意味が分からない。

こういう采配をする裏には「(前半を0-0で乗り切って)後半に勝負をかける」という思惑がある。
どうも日本人監督には、自分にとって都合の良い発想をする人間が多いような気がする。
大熊もそうだし、アテネ五輪代表監督の山本もそうだった。「後半に勝負をかける」という案に
拘り過ぎるあまり、先発にベストメンバーを選べていないのだ。前回であれば、FWに平山と
坂田が、MFに谷澤が切り札として、ベンチに座らされていたけど、今回はFWに森本と前田、
MFに水野が座らされている。先発メンバーよりも優れた選手(しかも3人!)を切り札に
取っておくことって、単純に勿体無くないですか、大熊さん?

それで先制されると、途端にゲームプランが狂って焦りまくる。このチームはこれまで先制点を
常に与えてるじゃねーか。無理なゲームプランって、分かってなきゃオカシイんじゃねえの?

おそらく、「後半に勝負をかける」という発想が選手にまで染み込んでいて、前半に全くエンジンが
かからない状態が続いてるのだろう。平山のコメント「前半は0-0で行こうと言っていた」を
見ても、おそらく監督から選手に対して、そういった指示が出ていることが分かる。相手が
ブラジルとかオランダなら分かるけど、ベナンもオーストラリアも全然たいしたことないチーム。
この2チームなら、前半から勝負を決めにいって欲しい。一番消極的なのは監督じゃねえか。

前回のWY決勝トーナメントの韓国戦後の大熊の阿部を評したコメントで締めようかな。
「阿部のパフォーマンスはある意味、予想通り。どれくらいできるのかという気持ちで出したが、
今までの厳しい状況の中で、メンタルもフィジカルの無さも露呈した。」

こんな監督を支持できますか?

by bigflag | 2005-06-19 15:52 | ・サッカー / 日本代表ユース  

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