Los Van Van 「1974」 ('74)
1974年という時代もあってか、ジャズ・ファンクの影響も色濃いキューバ音楽になっている。アルバムを通じて目立つのは、やはりチャンギートのパーカッション。四方八方でチャカポコと叩かれるパーカッションを聞き続けていると、平衡感覚を失いそうになる。ホセ・ルイス・コルテスは、ありえないくらい抜けの良いフルートを吹いている。間隙を縫ってヌルっと入ってくる妖しげなプーピのオルガン。3本のヴァイオリンはロマンティシズムに溢れれいる。聞く者がどれだけ楽器に疎かろうが、その演奏能力の高さは理解できるはず。バラード調の曲 (M3・4) はちょっと苦手。
by bigflag | 2005-08-15 19:54 | ・Jazz / Latin