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Los Van Van 「1974」 ('74)

ロス・バン・バンは、ベーシストのファン・フォルメルを中心にして1969年に結成されたサルサ・グループ。結成以来、未だキューバのトップバンドの位置を保っているらしい。これは、3rd アルバム。このバンドには 「ソンゴ」 というリズムを発明した凄腕パーカッショニストのチャンギートが在籍していた (93年に脱退) ことで有名ですが、日本では村上龍がひと頃盛んに行っていたキューバ音楽の布教活動で彼らの存在を知った人も多いはず。

1974年という時代もあってか、ジャズ・ファンクの影響も色濃いキューバ音楽になっている。アルバムを通じて目立つのは、やはりチャンギートのパーカッション。四方八方でチャカポコと叩かれるパーカッションを聞き続けていると、平衡感覚を失いそうになる。ホセ・ルイス・コルテスは、ありえないくらい抜けの良いフルートを吹いている。間隙を縫ってヌルっと入ってくる妖しげなプーピのオルガン。3本のヴァイオリンはロマンティシズムに溢れれいる。聞く者がどれだけ楽器に疎かろうが、その演奏能力の高さは理解できるはず。バラード調の曲 (M3・4) はちょっと苦手。

by bigflag | 2005-08-15 19:54 | ・Jazz / Latin  

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