Gastr Del Sol 「Camoufleur 」 ('98)

ガスター(ガストル?)・デル・ソルは、ジム・オルークとデヴィッド・グラブスによるシカゴ音響派を代表するユニットで、これは彼らの 2nd アルバム。このアルバムを発表後、彼らは解散。

これは文句なしの名盤。極限にまで引き出されたギターの響きと複雑な構成で、超フューチャリスティックなフォーク・ミュージックとでも形容できそうな内容。M1 「The Seasons Reverse」 のカッコ良さはもう究極。フォーキーなギター、緩いボーカル、John McEntire の手数の多いドラム、ブクブクと泡立てているような Marcus Popp の電子音、Rob Masurek のフリーキーなコルネット、他にもキーボードやスティールパンなどたくさんの楽器が、たくさん小さな渦を巻いている。

M3 は民族音楽っぽいメロディから始まって、ミニマルに弾かれるギターに繋がれる "キワ" が良い。ずっとギターは鳴ってんだけど。ぼやけた音像にシンプルなピアノとトロンボーンが乗る M4。M6 は Marcus Popp 色が前面に出たドローン・フォーク。ミニマルなフレーズをギターで4分ほど弾いた後に、艶やかなコルネットが加えられる M7は、とても爽やかな良曲。ジャケットほどに小難しい抽象的な音楽ではない (そういう曲もあるが)。めくるめく現れる音がとても気持ち良い。とにかく 「The Seasons Reverse」 は必聴。(試聴
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by bigflag | 2005-09-03 12:25 | ・Experimental | Comments(2)  

Commented by nyankoronica at 2006-02-08 21:16
どうも。遅ればせながら最近このCD買いました。「The Seasons Reverse」 かっこいいっす。もしもこの作品を98年あたりに聴いてたら(トータスつながりで知ってはいたのですが)僕が今聴いてるエレクトロニカやフォークトロニカに不満を感じてたんじゃないかなぁなんて思ってしまいます・・・この焼きまわしじゃんみたいな。

あとtera・melos、聴きました。ずっとにやけてましたよ、その美味しいどこどりの姿勢とても好きです(最後なんてルーリードの「メタル・マシーン・ミュージック」じゃんみたいな)。同じにsleeping peopleってのも買ったのですが、それとあわせて頭がごちゃごちゃ・・・いや、すっきりしてします。良いの教えてもらえて、ありがとうございまんた!
Commented by bigflag at 2006-02-08 22:47
nyankoronica さん、こんばんは。

音楽にはカッコ良さ (ダサかっこいい含む) を一番に求めてしまう人間なので、
そういった巡り合わせの少ない音響系やエレクトロニカ、フォークトロニカといった
ジャンルは名盤のツマミ食い程度なんですけど、この 「Seasons Reverse」 は
ほんと最高ですよねえ。大好きです。

>良いの教えてもらえて
そう言って頂けると何よりも嬉しいです!
sleeping people のエントリー、待ってますよー。
ロックは確実に僕よりも詳しいので、ほんと参考になります。虚飾のない文章ですしw

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