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氣志團 「1/6 Lonely Night」 ('02)

シングル 「恋人」 がCCCDだったこともあり、それ以降のシングルやアルバムは試聴器でチェックするくらいだったんだけど、気に入っていた 「You & Me Song」 が通常のCDに戻っていたことに気付いたので購入しました。中古だけど。そんで久しぶりに、このメジャーデビューアルバムを聞いたんですが、やっぱ好きだなあ、このアルバム。

しかし、氣志團を聞いて感じるこの郷愁は何なんだろう。80年代的なイディオムなんて全く知らないし(特に歌詞)、ヤンキーだったわけでもない。思い当たるといえば、中学の帰りにヤンキーに絡まれたこと (通りすがりの白バイに助けられたw)、あるいは所十三の 「特攻の拓」 にハマって、意味もなく 「ブッこむ」 を連発していたことしか記憶にない。幼い頃に聞いていた歌謡曲の記憶をくすぐられたのか。いや、そんなことはない。親は音楽を全く聞かないし、音楽を意識的に聞き始めたのは遅かったし、すぐに外国のロックを聞くようになったしなあ。

まあ、このアルバムが出た2002年前後 (?) に始まった 「昭和歌謡」 など歌謡曲を再評価するブーム (*) で出てきた音楽なんかと一緒に新鮮なものとして聞いていただけかもしんないし、歌詞に 「あの日」 やら 「あの頃」 とか 「あの場所」、「あの子」 なんつう 「過去」 がたくさん出てくるので、綾小路翔にノセられてるだけかもしんないなw。
(*:CKBとかエゴラッピンとか、中島美嘉もそうかな)

このアルバムは、とにかくメロディが良い。どの曲も思わず口ずさんでしまう。誰にでも真似のできそうな振り付けといい、キャッチーさが際立っている。それから、このアルバムにはバイクを乗った時のような疾走感、糸を引くようなテイルランプの残光が持つような切なさを感じる曲がたくさんある。M2,3,4,9,10,11 がそう(*)。アイドル歌謡な 「涙BOY涙GIRL」 はリピートしまくったな。ボーカルに漂う哀しいほどの必死さも好きだ。声のカスレ具合が必死さをビシビシ訴えている(B面の 「21世紀パラダイム」 も良い)w。
(*)
リメイクされた 「One Night Carnival」 は別にして、2nd 以降はそういう曲を書けなくなってしまった?書かなくなった?のがとても残念。あと曲を聞いて、口ずさめなくなったというか。こういうバンドにとって、口ずさみ易さ (キャッチーさ) はとても大事な要素だと思うんだけど。

  

ところで、「You & Me Song」 みたいな曲調の大元って、誰の曲なんでしょうか? 知ってる人いたら教えて下さい。似たような曲で知ってるのは、布袋寅泰の 「Poison」 ('95)、小沢健二の 「痛快ウキウキ通り」 ('95)、 広末涼子の 「Maji で恋する5秒前」 ('97)。これかなーと思うのは、Iggy Pop の 「Lust For Life」 ('77)。知ってる中で、これが一番古いからって、それだけなんですがw。

by bigflag | 2005-11-16 00:41 | ・歌謡曲 / J-POP  

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