Mute Beat 「Still Echo」 ('87)

ミュート・ビートは日本のレゲエ/ダブ・バンド。結成は82年。これは86年から87年にかけてリリースされた3枚の12インチを1枚に編んだもの。また、同じ年に発売された1st アルバム 「Flower」 のひと月前に出されたものでもあるため、1st のプレ・アルバム的存在。

ミュート・ビートを聞いて印象に残るのは、やはり小玉和文の空気を切り裂くような、というよりは、空気に溶け込むようなメロディを奏でるトランペット。ひとつの楽器の印象の残り方が(*)、一般的なスカやレゲエ (ルーツ・レゲエ) と比較すると、かなり突出しているという意味で、レゲエ・バンドとしては特異な存在である。(*アルバムが進むにつれ、よりトランペットの残す印象は強くなる)

後期のような洗練されたダブ・サウンドこそ聞けないけれど、「Lover's Rock」 をリリースする頃には退歩した静かなる躍動感が脳に響く。聞いていて、ちょっと気疲れするくらいにヘビーな後期の音よりも、このアルバムが個人的には一番好きだ。1曲1曲の個性が圧倒的である。「Coffia」 なんかスカとしては、そうとう変てこりんだ。エコーが効いててカッコいい。M2 や M4 は音にいちいちキレがあってスリリングだし、後期に通ずる M3 や M5 の日本でしかありえないメロディも最高である。Augustus Pabloのメロディカが聞ける 「Still Echo (Melodica Mix)」 もスゴい。ジャマイカ人の吹くメロディカが、ミュート・ビートを聞くと脳を過ぎる日本的原風景を邪魔するどころか、全く自然に馴染んでいる。(試聴

リリース時のメンバーは、小玉和文(Tp)、 増井朗人(Tb)、 朝本浩文(Key)、 松永孝義(B)、屋敷豪太(Dr/Per)<*>、 今井秀行(Dr/Per)、 宮崎泉(Dub Mix)の7人。こう並べて見ると、なかなか豪華なメンツですねえ。<* 「Flower」 発売時には脱退。その後、Soul ⅡSoul や Simply Red で活動。>
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by bigflag | 2006-01-28 18:08 | ・Reggae / Dub | Comments(4)  

Commented by mikinya0727 at 2006-01-28 18:26
ミュートビート!名前はよく聞いたけど、音楽はきちんと聞いたことなかったんだよね~。。。
しかし、メンツを改めて眺めてみると、ホント凄い豪華!!屋敷氏は当時、日本の誇りでしたな~。
確か顔の長い人っすよね。
Commented by bigflag at 2006-01-28 18:47
ミュート・ビートは日本人に馴染むメロディを聞けるバンドだから、
レゲエをそんなに聞かない人でも、イケると思うよー。夕暮れどきなんかに、どーぞ。

屋敷さんはどういう経緯でイギリス行ったんでしょうねー。
さすがに20年も前のこととなると何にも分からんデス・・・
Commented by foodmusic at 2006-01-29 09:49 x
この前の年のカセットテープ「MUTE BEAT」も持ってましたよ!
私もこのころが好きでした。
マイティー・ダイヤモンズの Live in Tokyo にも、ゲストで小玉さん、 増井さんが収録されています。
Commented by bigflag at 2006-01-29 22:34
>foodmusic さん
やはり食いついて下さいましたね!(期待してましたw)
「MUTE BEAT」 は12"ではなくて、カセットテープで聞いていたんですねー。
マイティー・ダイヤモンズの 「Live in Tokyo」 は未聴ですので、聞いてみたいと思います。
情報ありがとうございます!!!

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