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藤子不ニ雄A 「ブラック商会 変奇郎」 ('76-'77 週刊少年チャンピオン)

都心に佇む奇怪な骨董品店 “変奇堂”。 店主 「変奇左ェ門」 の孫 「変奇郎」 は超能力の持主で、悪人達を懲らしめる “ブラック商会” を営んでいた。底意地の悪い中学生・変奇郎が超能力と不思議な古道具を使って、悪人・小悪人からカツアゲして小遣い(と言うには多い!)を稼ぐ、という少年漫画にあるまじきトンデもない話(笑)。交渉における変奇郎の表情や"したたかさ"、変奇郎が悪人に差し出す手書きの領収書(*1)、オカルティックな魅力に溢れる骨董品 (*2) など、A氏の持つブラックな側面を存分に楽しめる傑作。藤子不ニ雄Aランドで全6巻。


個人的に好きな話は、「ひき逃げ」 「万引き」 「ステッキ仕掛け人」 「ピラニアの歯」 「ウィリアム・テルの刑」 「マグネチックメタル」 あたりかな。下の請求書を見たら、何となく分かってもらえると思いますが、やっぱり請求書のある回が断然笑える。下にはないけど、どこから出てきたのか分かんない交通費やら雑費など、手数料が不条理に高い(笑)
*1
たとえば 「マグネチックメタル」 の回の領収書だと・・・
・サングラス様 / 請求 100万円
<内容>不法シンニュウ代 (5万円)、おじいちゃんケガ代 (15万円)、
      部屋チラカシ代 (10万円)、白い粉あずかり代 (70万円)
*2
骨董屋に並べられている商品のほとんどがA氏所有の 「変コレクション」 に実際あるんだとか!

by bigflag | 2006-02-12 21:21 | ・マンガ  

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