Joan Of Arc 「How Memory Works」 ('98)
シカゴ音響派の流れを汲んだロック/フォークという趣きで、音響を意識した楽器使いは 「いかにも」 という感じなんだけど、それと相反するジャンクな雰囲気がたまらない。特にティム・キンセラ (兄) の壊れっぷりが良いボーカルは、ノイズやヘタれたギターとの相性が抜群で、シカゴ音響派からの影響はもちろんだが、ダイナソーJr.やペイヴメントといったミュージシャンからも大きな影響を受けていて、当時、雨後の筍のごとく現れた音響派の中では異色の存在だった。ジャンクな曲もフォーキーな曲も、そのいずれも良いんだけど、突き抜けてポップな M4 「This Life Cumulative」 は是非とも聞いて欲しい名曲。(試聴)
by bigflag | 2006-03-17 00:31 | ・Rock / Folk