フランス vs ブラジル (1-0)
しかし、大会を通じて徐々にパフォーマンスを上げていったのが、ブラジルではなくてロートル集団として活躍があまり期待されていなかったフランスだったことには驚いた。ビエラの上下に躍動するダイナミズム、ジダンの華麗なテクニックとゲーム・コントロールが、試合を重ねるごとにどんどん往時の輝きを取り戻してきている。初戦と第2戦なんか、チームがチームになっていない状況に苛立つジダンの姿しか印象に残ってないのに。ブラジルのプレスが甘いこともあるけど、ジダンを中心とした美しいパス回しも見られたし、まさに勝者に相応しい内容だった。そういえば、ジダンからアンリへのアシストはお初?(これまで無かったと言ってたけど)
「全力でプレーした。今までのブラジルじゃなかったから、最大限にプレスを掛けて、攻撃もいくところまでいった。ビデオを見て、CKのときファーポストに弱点があると分かった。ジダンがその通りにしてくれた。偉大な選手は、偉大なる瞬間に必ずいる。フランスがブラジルを倒したことを誇りに思う。でも、あまりはしゃいでは駄目だ、まだ終わりではないから。ジダンはすごい存在だよ。プロになる前、ジダンのようになりたいと思っていたんだ。今でもそう思っているよ」
これはエリック・アビダルの試合後のコメントなんだけど、負ければ即引退というジダンの存在がチームに良い影響を与えてるんだろうなあ。なんか御伽噺の世界だ。
by bigflag | 2006-07-03 00:13 | ・サッカー / 国際試合