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James Brown 「Love Power Peace」 ('71)

12月25日、「James Brown Is Dead」 がとうとう現実になってしまった。このシワくちゃ顔のオッサンが発明したファンクは、自分の琴線を最も刺激する音楽の一つであるから、本当に残念の一言。ただ、JBに対するこちらの勝手なイメージだと、ほんと無茶な暮らしをしてそうな感じだったので、よく73歳までもったと言うべきかもしれないなあ。R.I.P.!

1971年にパリで行われたライブ盤。それまでのレギュラー・メンバーが金銭トラブルでバンドを離れていった後、その後釜として集められたのは、Bobby Byrd (ボビー・バード / Vo) の他、Bootsy Collins (ブーツィー・コリンズ / b)、Catfish Collins (キャットフィッシュ・コリンズ / g)、Fred Wesley (フレッド・ウェズリー/ Tro)、Jabo Starks (ジャボ・スタークス / Dr) などオリジナル JB'S の面子で、ジェイムス・ブラウンのバックバンドが最強布陣だった時代。

JBはライヴでメンバーに完璧な演奏を求めた。また、メンバーに対して事前に演奏曲目を全く知らせないという過酷なスタイルでライブを敢行。しかも、ミスをしたら罵声を浴びせられるに留まらず、罰金まであったという(ホンマかいなw)。そんな厳しい条件下で鍛え抜かれたメンバーは、当然の如く凄腕揃い。JBという絶対的なリーダーとメンバーの間に横たわる極度の緊張感は、CDのようなメディアからでもビシビシと伝わってくる。ついでに言うと、金払いも悪かったらしいw

スタジオ盤を遥かに凌ぐ、前につんのめるような高いテンションで、一糸とて乱れることのない凄まじいアンサンブルを聞かせながら突っ走る演奏は、ファンクに親しみのないリスナーにも届く分かり易さがあるので、「変なステップを踏むオッサン」 的なイメージ(笑)で敬遠してきた人にはぜひ聞いてもらいたい。ライブ盤でオールタイム・ベスト10を選べば、間違いなくランクインする作品。まさに世界遺産クラス。セックス・マシーンだけじゃないぞ!!!(試聴

by bigflag | 2006-12-26 21:56 | ・Funk / Soul / R&B  

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