Hermeto Pascoal 「Slaves Mass」 ('77)
77年という時代がそうさせたのか、このアルバムはフュージョン色が強い。中にはロック色の強い曲もある。参加ミュージシャンも Weather Report に参加していたアルフォンソ・ジョンソン、Return To Forever に参加していたフローラ・プリン、その両方に参加していたアイアート・モレイラらの名が連なっている。しかし、割と真っ当なブラジリアン・フュージョンでもエルメートがやると何処か妖しくなる(笑)。
お経のようなコーラスがグルーヴする M2 「Slaves Mass」 やフルートと何か動物か虫の鳴き声のようなものが絡みあう M4 「Cannon」 は、パスコアルならではの唯一無二の音楽。鳴き声が効果音として使われているのではなく、ちゃんと楽器になっているのが凄い。そこが凡百の音楽家とは違う。何の音なんでしょう、これ? しかし、お倉入りしていたという M8~10 も驚きのクオリティ。(試聴)
by bigflag | 2004-10-20 19:13 | ・Brasil / Africa