Killer Bong 「Moscow Dub」 ('06)

シンク・タンクのMCケイ・ボンことキラー・ボングによるソロ作。大阪、東京に続いて登場したダブシリーズの第三弾。場所は国境を越えて一気にモスクワへ。出自であるヒップホップとレゲエ/ダブ、MINGA とのセッション以降を感じさせるフリージャズ、スピリチュアルなアンビエント、日本人的なエキゾ音楽への傾倒など、前作から引き続く要素の混沌具合はそのままに、本作で浮上したハウスが加わったことにより、気持ち良さはシリーズ屈指。(試聴

音の境目をドロドロとさせるようなコラージュと眩暈を起こすようなループが催眠的で、聞いていると何だか押し潰されるような増幅感・増殖感に包まれるよう。全部スゴいけど、新機軸がハマっている M4・5・6 は特に凄い。Nightmares On Wax を凶暴化させつつ進化させたような怪作。また、François Kevorkian の傑作ミックスCD 「Deep Space NYC Vol.1」 の世界観 (ダブがテーマ) とシンクロする部分もあり。このミックスCD に収められているトラックを一人の人間が作っているようなものと言えば、このアルバムの持つ凄みについて容易に想像がつくはず。
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by bigflag | 2007-02-12 00:05 | ・Reggae / Dub | Comments(0)  

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