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U-22 日本 vs カタール (1-2)

深夜の公式戦で、負け試合を見るのは辛い。しかも、最低限の結果(ドロー)は出せたな、と思っていたところでの逆転負け。ドーハのロスタイムは、日本にとって未だ鬼門なのか。。。とりあえずスタメンは下記の通り。

      李
本田圭 柏木 水野
   細貝 青山敏
伊野波 水本 青山直 内田    GKは山本

ワントップで李のスタメン起用は(多分)初めて。これまでロクに機能しなかった選手なので、かなり不安だったが、試合が始まると、李は運動量が多く上手く前線でボールを引き出すことが出来ていたし、ボールの収まりも良かった。前半は李を起点にして、柏木の飛び出し、本田のドリブル突破などでカタールを脅かす。アウェーらしく、しっかり守ってカウンター、というのが反町監督の狙い。

ただ、しっかり守ろうという割には問題のある守備で、ディフェンスラインの前にスペースがぽっかりと空いているシーンが目についた。このスペースは、ボランチの細貝と青山がマンマークで走り回っているために出来ているもの(なぜマンマークを採用しているのだろう?)。しかし、ここをカタールがついてこなかったため、日本が危険に晒されることはほとんどなかった。そして、日本は前半終了間際に、セットプレーで先制。

後半、怪我の水野に替えて家長を投入。投入直後は高いキープ力など、光るものを見せていた。が、長い距離を走らされて疲弊した中盤(と李)の運動量が落ちてくると、家長も徐々にゲームから消えてしまう。李に替えてデカモリシを入れるが、投入時には既に中盤が機能しておらず、この交替で状況が変わることはなかった。そして、後半32分にCKから同点に追いつかれてしまう。状況が悪かっただけに、反町監督は交替を使うことで、守りに入るのか、勝ちに行くのか、アクションを起こして欲しかった。最後はロスタイムにまさかの失点で逆転負け。

このチームは歴代のチームの中でも、特に得点力に欠けるが、これは選手の質云々よりも、反町監督に問題がある。それは、守備組織を作ることは出来るが攻撃の形は作れない、という日本人監督にありがちな欠点。近年その典型的な監督だった大熊と山本は、それが出来ないと割り切って 「平山へのロングボール」 という一点突破で、アジア予選は乗り切った。が、反町監督はそうした割り切りが出来ず右往左往。とりあえず、相手のFWの枚数に合わせてディフェンスラインを組み、あとは選手を配置するだけ。これでジーコのように選手を固定するならまだしも、それさえせずにスタメンがコロコロと変わる。そういうわけで、このチームには未だに攻撃の形が一つもない、という危機的状況に陥ってしまっている。

この敗戦で二位に転落してしまったが、カタールは残り二戦を確実に二勝するほど強いチームでもないので、全勝できれば日本が予選を突破できる可能性は十分にあると思う。次戦の監督が誰であれ、このチームに出来ることを明確に示して選手を導いて欲しい。そして、勝つためのサッカーをして欲しい。

by bigflag | 2007-10-18 21:16 | ・サッカー / 日本代表ユース  

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