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ACミラン vs ボカ・ジュニアーズ (4-2)

クラブ・ワールドカップ決勝戦は、やはり欧州と南米の覇者の組み合わせとなった。南米代表のボカはいつも通り気合い十分。南米代表に比べると、欧州代表はメンタル・コンディションが落ちるのが常だが、今回のACミランは早い来日など本気で優勝を狙いに来ているのが伝わってきていたので、試合前から好ゲームの期待大。

ミランは勝負の綾を知るベテラン、インザーギとマルディーニを先発起用。前半は攻守が目まぐるしく入れ替わる一進一退に近いが、ややミランが優勢という展開。というのも、ミランが攻撃のチャンネルをカカ、セードルフ、ピルロと3つ持っているのに対して、ボカの攻撃のチャンネルはパラシオの1つだけ。頼みのパレルモは、ネスタに完封されて試合終了まで目立った活躍はほぼなし。

こうした展開の場合、南米サイドが勝利するには先制点をあげて、相手を精神的に追い込むしかないのだが、前半21分にミランがカカの突破から先制する。勝負は決まったかもと思った矢先、ボカがミランの一瞬の虚をつく形でセットプレーから同点に追いつく。ゴールをあげたパラシオですら虚をつかれていたのがスゴい(笑)。

後半はミランが爆発。セードルフも広く動いて両サイドで起点となるプレーと機を見た飛び出しが効果的だった。そして、カカ。サイドでボールを持っては仕掛ける。とにかくボールを持ったら仕掛けるという感じで、バロンドール受賞者の名に恥じぬプレーを繰り返す。2点目なんかスゴくて、カカに前を向かれたら止められない、という典型的なシーンだった。ピッポもおいしいところに必ずポジション取ってるしね(笑)。

浦和戦での巧みすぎる守備網をはじめ、カカの圧倒的なプレー、セードルフの老練な技術と戦術眼、引退間近のマルディーニなどミランの良さが存分に出た大会だったんじゃないでしょうか。ボカは少しオープンに戦い過ぎたのが敗因か。南米のチームにしては珍しく、戦力差を埋める知恵をあまり感じられなかった。あとは、リケルメがいたらなーというところだけど、それは言いっこなしか。

by bigflag | 2007-12-17 00:32 | ・サッカー / クラブチーム  

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