Harry Beckett 「The Modern Sound Of Harry Beckett」 ('08)

ハリー・ベケットは、カリブ諸国の元イギリス領であるバルバドス出身(54年にイギリスへ移住)のトランペッター。この人のことは全く知らなかったんだけど、本作のプロデューサーが Adrian Sherwood ということで手に取った次第。調べれば、過去に Ian Carr の Nucleus や Courtney Pine の Jazz Warriors などに参加したこともあるらしく、UKジャズに古くから関わってきたミュージシャンのようだ。

エイドリアン・シャーウッドがプロデュースしたトラックに、ハリー・ベケットがトランペットを吹きこむという形で制作されたそうで、ジャズ風味のするダウンテンポ・ミュージックという仕上がり。ベケットのトランペットの響きを生かすために、ダブは抑えめ。シャーウッドのダブを聞きたいという人には少し物足りないかもしれないが、御年72歳というベケットの渋すぎるトランペットを前にしたら、そんな文句も出てこない。黒々しく光る野太い音色で、"老いてなお健在" というような重厚な存在感がある。滋味あふれる傑作。(試聴
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by bigflag | 2008-11-27 22:37 | ・Reggae / Dub | Comments(0)  

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