人気ブログランキング | 話題のタグを見る

K-1 WORLD GP 2008 FINAL

王者セーム・シュルト追放の報いが回り回って、テレビ的には最悪の結末を迎えましたねー。個人的には、すごく面白かったんですけど。アーツやバンナの引退よりも、とり急ぎ、藤原紀香に出てってもらう必要があるんじゃないでしょうかね(笑)。バダ・ハリのためにあれだけ号泣できる、西山茉希という逸材がもうK-1にはいるんだから(華もある!!!)。

<バダ・ハリ vs ピーター・アーツ>
開始30秒と経たないうちにバダ・ハリがアーツからダウンを奪う。その後、アーツはフラつきながらも、上手くプレッシャーをかけたりクリンチしたりと、1Rは何とかバダ・ハリの攻撃を凌ぐ。2Rに入ると、バダ・ハリは回し蹴りから飛び蹴りという派手な連続技で、この日2度目のダウンを奪う。1Rとは反対に今度は、立ち上がったアーツに対して攻撃の手を緩めなかったバダ・ハリがTKO勝利を掴む。アーツは不満気だったが、たとえ続けていても結果は変わらなかったと思う。

<エロール・ジマーマン vs エヴェルトン・テイシェイラ>
似た体型の二人による試合。頑強そうな両者による、ゴツゴツとした殴り合いが繰り広げられていた。空手家に対するセオリー通り、ジマーマンはテイシェイラのローに合わせる形でパンチを入れる。テイシェイラは相変わらずあまり戦略がない感じの力攻め。タフさが互角でも、技術や戦略の差が結果に出たというところか。あと、ボディをけっこう効かされて、スタミナを奪われたことも敗因の一つ。

<グーカン・サキ vs ルスラン・カラエフ>
カラエフは相変わらず無駄打ちが多すぎる。打ち終わりや打ち疲れたところで、一発を貰うといういつものパターンでの敗北。器用そうに見えて、この選手はかなり不器用だよなー。

<レミー・ボンヤスキー vs ジェロム・レ・バンナ>
天敵のシュルト不在が影響しているのか(笑)、この日のボンヤスキーにはキレがあった。しかも、きっちりガードを固めながら、という隙のない試合運びを見せていた。明らかに優勝を意識している感じだったと思う。そういう自信に溢れていた。バンナは終始、ガードを固めたボンヤスキーを攻めあぐねており、腕の負傷がなくても、判定で負けていたことは想像がつく。

<メルヴィン・マヌーフ vs ポール・スロウィンスキー>
これだけ体重差のある試合は止めた方が良いと思うけど、自分よりあれだけ大きな相手をメッタ打ちにしてKOしてしまうマヌーフだからこそ、こういうカードが組まれてしまうんだろうなー。それにしても凄いKOだった。

<バダ・ハリ vs エロール・ジマーマン>
一番の難敵と目されていたアーツを退けた後ということもあってか、この試合のバダ・ハリは恐ろしく冷静だった。2R、バダ・ハリがアッパーを打つための予備動作として一瞬体を沈めたところに、カウンターの形で右ストレートを貰い、ダウンを奪われた後に、そのことが明らかとなった。ダウンのダメーはさほどなかったようで、バダ・ハリが一気に反撃を開始。殴り合いが加速する中、ものすごいクロスカウンターをヒットさせて、同ラウンド内でダウンを奪い返す。そして、3R目。まるでストレートのようなバダ・ハリの左ジャブが放つたびに、ジマーマンの顔面を捉え始めると、試合は一気にバダ・ハリのものへ。美しい右のストレートでジマーマンをノックアウトして、バダ・ハリが勝利。この日のベストバウト。

<レミー・ボンヤスキー vs グーカン・サキ>
一回り小さい相手でもボンヤスキーは固い守りと攻めを繰り返す。が、2R序盤に突如、距離があいたことでサキが油断すると、ボンヤスキーはそれを見逃さず飛びミドルキック一閃。これでサキは悶絶。バンナ戦に続いて、相手をクラッシュさせる。

<レミー・ボンヤスキー vs バダ・ハリ>
角田のカード提示など(初めからレッド出せよとw)、突っ込みどころは満載なんだけど、バダ・ハリはなぜ、まだ2R序盤にもかからず、我を失うほど焦ってしまったのかが、一番の謎だなー。ダウンを奪われた猫フックもさほど効いてはなかったようだし。精神的に未熟だったからとか、もともとの性根があんな人間だから(笑)など・・・やはりGP決勝という舞台がそうさせたんでしょうかね~。

by bigflag | 2008-12-08 00:00 | ・格闘技 - 打撃系  

<< Simian Mobile D... Luciano 「Fabric... >>