2006年 04月 30日 ( 1 )

 

Ijahman 「Haile I Hymn」 ('78)

アイジャーマン こと トレヴァー・サザーランドは、傷害事件を起こした罪で、1972年に約3年間の服役を経験したことのある人だそう。ただ、この服役期間中に読んだ聖書をきっかけに、サザーランドはラスタファリズムに没頭し、また自らをアイジャーマンと称するようになったんだとか。そして、釈放後に作った曲が、アイランド・レーベルの設立者であるクリス・ブラックウェルの耳に止まって、この1st アルバムのリリースに至ったというのだから、世の中分からない。

アイジャーマンはレゲエ・シンガーとして知られた人なんだけど、このアルバムではレゲエ独特のリズム感があまり強調されていない。裏打ちが使われていない曲もあるし、ギターはリズムをカッティングすることよりも、メロディを奏でることに比重が置かれている。身体にというよりは、精神に訴えかけてくる音である。ナイヤビンギとも全然違うし、レゲエとしてはかなり特異。聖書からの引用が多いらしい歌詞は読んでも意味がよく分からないんだけど、全曲がジャー(神)のことについて歌っていることから、おそらくジャーと出会うために作られたメディテーション・ミュージックなんだと思う。であるからか、レゲエとしては異例なほど曲は長く、全4曲中2曲は10分を越えている。

アイジャーマンのボーカルを始め、全ての楽器がたおやかで荘厳なメロディとスピリチュアルな空間の創出に寄与している。スピリチュアル・レゲエの大傑作。購入するなら、2nd 「Are We a Warrior」 とカップリングされた日本盤がお勧め。2nd はルーツ・レゲエのマナーに忠実な良作で、スピリチュアル度は低め。(試聴
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by bigflag | 2006-04-30 15:29 | ・Reggae / Dub | Comments(0)