カテゴリ:・Reggae / Dub( 23 )

 

Quantic presenta Flowering Inferno 「Dog With A Rope」 ('10)

Quantic こと Will Holland による Quantic Presenta Flowering Inferno 名義での 2nd アルバム。前作 「Death Of The Revolution」 よりもサルサ色の強い作品で、ダブ処理されたラテン・ミュージック集といった感じの作品になっている。

正直なところ、これって一曲のない地味渋いアルバムなんだけど、Will Holland がアコーディオンを弾いている曲が2つあって、それがなかなかに新鮮。ひとつは、The Skatalites のカバーである "Swing Easy"。もうひとつは、ラテン歌謡な "No Soy Del Valle"。アコーディオンの醸し出す哀愁が、Flowering Inferno によるバンド・サウンドと非常に相性が良くて、これまた染み入る楽曲になってます。地味に深化したというか、そんな感じですね。んー、あんま言うことがない(笑)(試聴

   

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by bigflag | 2010-11-08 00:15 | ・Reggae / Dub | Comments(0)  

Quantic presenta Flowering Inferno 「Death Of The Revolution」 ('08)

Quantic こと Will Holland による Quantic Presenta Flowering Inferno 名義での 1st アルバム。Flowering Inferno 名義では、レゲエ/ダブをメインとしたサウンドを披露。甘いレゲエも好きだけど、レゲエといえば、やはりルードでルーズなサウンドが一番と考えるひとにとっては、なかなかツボを押さえた仕上がり。The Quantic Soul Orchestra の 「Pushin On」 で聞けた、スモーキンな空気も良い感じに漂ってます。

本作の聞きどころは、"Alegria En Bella Vista"、"Dub Del Pacifico"、"Juanita Bonita" など、 Quantic の代名詞とも言えるラテン・ミュージックをレゲエと融合させた曲でしょうね。レゲエのダウンビートに、ラテンの哀愁が加わることで、心地良い気怠さが身体を覆ってくれます。夕暮れどきに聞くと非常に染みます(笑)。Dennis Brown の "Westbound Train" のカバーは、オリジナルの素晴らしさも手伝って、不良度満点の出来でシビれます。(試聴

   

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by bigflag | 2010-11-03 18:58 | ・Reggae / Dub | Comments(0)  

Jackie Mittoo 「Macka Fat」 ('71)

ジャッキー・ミットゥの 5th アルバム。いま自分が興味のある音楽すべてに手を出したという感じだった前作 「Now」 からは一転し、ロック・ステディという原点に回帰した作品で (実際に Heptones の曲を始め、国内の曲を多く取り上げている)、熟れに熟れた極上のロック・ステディを聞くことができる。過去の作品で言うと、2nd 「Evening Time」 に近い雰囲気で、非常にリラックスしたムードが漂っている。

本作といえば、Marvin Gaye の代表曲である "What's Going On" のカバーが有名なんだけど、反戦を込めたメッセージ・ソングだったオリジナルなんかドコ吹く風の、呑気で朗らかな最高のカバーに仕上がっている。タイトルも "Fancy Pants" に改題。"What's Going On" を "Fancy Pants(奇抜なパンツ!!!)" に改題してカバーするなんて芸当、とてもじゃないけど日本人には絶対にできない(笑)。ソウルフルで歌心満点のオルガンを堪能できる作品。グルーヴも骨太。しかし何といっても、メンチ切ったアルバム・ジャケットが気合い入ってて、良いんだよなぁ。

とりあえずは本作をもって、ジャッキー・ミットゥ特集は終了。60年代終盤の Studio One からリリースされた作品はどれも傑作なんだけど、これからジャッキー・ミットゥを聞きたいという人には、音質・内容ともに優れている本作か 「Evening Time」 をまずはお勧めしたい。あとは、Soul Jazz からリリースされたベスト盤2枚も素晴らしい内容なので是非。(試聴

   

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by bigflag | 2009-09-20 00:18 | ・Reggae / Dub | Comments(0)  

Jackie Mittoo 「Now」 ('69)

ジャッキー・ミットゥの 4th アルバム。ファンク色の強くなった前作 「Keep On Dancing」 の延長線上にあり、いよいよ成熟期に入ったと感じさせるサウンドだが、オープニング・ナンバーの "Hairy Mary" や "Eleanor Rigby"(もちろん Beatles のカバー) を聞くと、少しサイケデリックな曲もあり、タイトル通りにジャッキー・ミットゥが "今"(リリース当時)興味のある音楽を自分流に演ってみたのだろう。

本作ではビートルズの他に、Spiral Starecase "More Today Than Yesterday"、 Neil Diamond "Holly Holy"、 Christie "Yellow River"、 William Devaughn "Be Thankful For What You Got" と5曲をカバーしている。正直なところ、オリジナルは1曲も知らなかったが、YouTubeでこれらの曲を試聴してみると、ソウルは勿論のこと、ソウル色の強いポップスなども好んで聞いていたことがよく分かる。

ジャンルに囚われることなく、自分の琴線に触れる素晴らしい音楽を貪欲に捜し求めていく。いちリスナーとして、このように音楽への情熱を失わないところにこそ、ジャッキー・ミットゥの音楽から感じることが出来る "真っすぐさ" の源泉があるのだと思う。本当に素敵なミュージシャン。それはそうと、"Totally Together" は Santana の "Evil Ways" まんまだな(笑)。ただそれでも、ジャッキー・ミットゥの音楽にしか聞こえないのも事実なんだよなぁ。(試聴

   

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by bigflag | 2009-09-16 22:07 | ・Reggae / Dub | Comments(0)  

Jackie Mittoo 「Keep On Dancing」 ('69)

ジャッキー・ミットゥの 3rd アルバム。アルバムのタイトル通り、Studio One 時代の諸作の中で、最もノリが良くファンキーな作品。ロック・ステディの流行も、本作がリリースされた1969年には既に終わりを迎えていたそうで、たしかにあの特徴的なリズムが聞ける曲は少なくなっている。

その変わりに浮上してきたのがファンク。Sly & The Family Stone の登場で、ファンクが一挙にメジャー化したのがちょうどこの時期。アメリカ音楽の影響がダイレクトに反映する、ジャマイカの音楽シーンを考えると、こうした音楽性の変遷も Jackie Mittoo にとっては、ごく自然なものなのだったのではないか。前出のロック・ステディにしても、アメリカで流行したソウルのコーラス・グループの影響が大きかったそうだ。

エッジのあるギターのカッティングがループする M7 "Juice Box" は、ジャッキーの全楽曲の中でも最も格好良いサウンドに数えられる曲。リズム・ギターにノリながら、オルガンとギターのクールなソロが交互に繰り出される構成にもシビれる。M9 "Mellow Fellow" は楽曲の構成は "Juice Box" と同じながら、その正反対のファニーな雰囲気がたまらなく心地良い。

そして、今作も前作 「Evening Time」 と同様、Booker T. & the M.G.'s のカバー("Hang 'Em High")をまたも収録。本当に好きなんだなあ(笑)。そして、本作には、ロック・ステディというシーンを代表するシンガー、Alton Ellis の "Can I Change My Mind" のカバーが収録されているんだけど、これがまたロック・ステディへのレクイエムのようで泣けるんだよな。(試聴

   

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by bigflag | 2009-09-14 23:31 | ・Reggae / Dub | Comments(0)  

Jackie Mittoo & The Soul Vendors 「Evening Time」 ('68)

ジャッキー・ミットゥの 2nd アルバム。ジャッキーが精力的に活動したロック・ステディ期の作品の中で、もっとも肩の力の抜けたサウンドで、M4 "Best By Request" を筆頭に、まさしく "夕暮れ時のひととき" というリラックスした情景が思い浮かぶ、そんな曲が多く収録されている。

ジャッキー・ミットゥといえば、言わずと知れたカバーの名人。本作でチョイスされたのは、"恋はみずいろ" という邦題で知られる "Love Is Blue"。これはおそらく Vicky Leandros のオリジナルではなくて、Paul Mauriat (ポール・モーリア) 版、つまりイージー・リスニング調に編曲されたものをカバーしたのだと思うんだけど、これがまたルードなオルガンの響きを生かした超クールな仕上がりで悶絶。これぞ達人の妙技というもの。

Booker T. & The MG's の楽曲は、前作 「In London」 の "Summertime" に引き続き、本作でも "Hip Hug Ster" を "Hip Hug" となぜか改題してカバーしている。そして、M11 "Rock Steady Wedding" と題された曲は、何とあの結婚式のテーマソングを使ったもので、茶目っ気たっぷり、洒落っ気たっぷりの陽気なウェディング・ソングに仕上がっている。そりゃ、アルバム・ジャケットで美女に囲まれるのも無理はないw。しかし、こんなカバーは日本人には絶対に出来ないよなあ。(試聴

   

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by bigflag | 2009-09-03 00:43 | ・Reggae / Dub | Comments(0)  

Jackie Mittoo 「In London」 ('67)

ジャッキー・ミットゥのソロ・デビュー作。The Soul Brothers 解散後に結成した The Soul Vendors の UKツアーの最中、ロンドンで制作されたアルバム。ロック・ステディ全盛の時代にリリースされているので、The Soul Brothers 時代のスカ・サウンドからは一変し、ロック・ステディ特有の柔らかで親しみ溢れるサウンドを聞くことができる。

バーケイズの "Soul Finger"、プロコル・ハルムの "Whiter Shade Of Pale"、ビージーズの "Massachusetts"。そして、ビートルズの "Norwegian Wood" のサビを使って曲に仕上げた "Darker Shade Of Black" と、カバーが非常に多いのだが、ちょっと情けなくて哀愁をたっぷりと含んだ楽曲は、もうジャッキー節としか言いようがなく、そのいずれもがオリジナルに劣らぬ仕上がり。

"Ram Jam" や "How Soon" など、ジャッキーのオリジナル・ソングも申し分ないクオリティ。特に、Tommy McCook のテナー・サックスによる切ないメロディが狂おしい "How Soon" は涙もの。この曲や "Whiter Shade Of Pale" に顕著だが、故郷を遠く離れたツアー中に制作されたゆえなのか、ジャッキーが残した作品の中で、もっとも哀愁の強い作品だ。この作品のような男の情けなさが滲み出た音楽には滅法ヨワイんだよな。(試聴

   

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by bigflag | 2009-09-01 23:43 | ・Reggae / Dub | Comments(0)  

Jackie Mittoo & The Soul Brothers 「Last Train To Skaville」 ('03)

ジャッキー・ミットゥは、ジャマイカはキングストン生まれの鍵盤奏者で、スカを代表するバンドのひとつである Skatalites (スカタライツ) に、なんと14歳のときに参加したという神童。1965年のスカタライツ解散後、同僚のサックス奏者 Roland Alphonso(ローランド・アルフォンソ) とともに結成したのが、今回紹介する The Soul Brothers。

The Soul Brothers としては、オリジナル・アルバムを2枚リリースしているそうなんだけど(未聴)、本作はそれらに収録されなかったシングルを中心にコンパイルしたもので、1965年から1967年にかけて Studio One にて録音された音源だそう。ジャッキーのロック・ステディ期以降のベスト盤 「The Keyboard King At Studio One」 を編んだ、Soul Jazz からのリリースということで、本作の選曲も間違いなし。

Jackie Mittoo といえば、やはりオルガンというイメージが強いミュージシャン。"Voodoo Moon"、"Ska Shuffle"、"Take Ten"、"Got My Boogaloo"、"Home Made" と、ジャッキーがオルガンを弾いている曲が5つ収録されているんだけど、それらの曲を聞くと、彼がオルガンを弾き始めたときに、ロックステディの芽が出始めたんだなあとシミジミ感じてしまう。ただ、The Soul Brothers は、Skatalites の延長線上にあるバンドのためか (Skatalites ではピアノしか弾いていなかったらしい)、オルガンの入った曲は少ない。

とはいえ、サウンドがロック・ステディへと完全に移行した、ソロ・デビュー以後の作品とは一味違う、ルーディな雰囲気がとても格好良い。"James Bond" や "From Russia With Love (ロシアより愛をこめて)" などは非常にジャマイカ人らしいというか、何でもジャマイカ色に染めてしまうのはさすが。しかし、Soul Jazz の作品はアルバム・ジャケットがどれも格好良いし、汽車の汽笛の音でアルバムの幕を開けるなんていう演出も粋!!! (試聴

   

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by bigflag | 2009-08-31 00:37 | ・Reggae / Dub | Comments(0)  

Harry Beckett 「The Modern Sound Of Harry Beckett」 ('08)

ハリー・ベケットは、カリブ諸国の元イギリス領であるバルバドス出身(54年にイギリスへ移住)のトランペッター。この人のことは全く知らなかったんだけど、本作のプロデューサーが Adrian Sherwood ということで手に取った次第。調べれば、過去に Ian Carr の Nucleus や Courtney Pine の Jazz Warriors などに参加したこともあるらしく、UKジャズに古くから関わってきたミュージシャンのようだ。

エイドリアン・シャーウッドがプロデュースしたトラックに、ハリー・ベケットがトランペットを吹きこむという形で制作されたそうで、ジャズ風味のするダウンテンポ・ミュージックという仕上がり。ベケットのトランペットの響きを生かすために、ダブは抑えめ。シャーウッドのダブを聞きたいという人には少し物足りないかもしれないが、御年72歳というベケットの渋すぎるトランペットを前にしたら、そんな文句も出てこない。黒々しく光る野太い音色で、"老いてなお健在" というような重厚な存在感がある。滋味あふれる傑作。(試聴
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by bigflag | 2008-11-27 22:37 | ・Reggae / Dub | Comments(0)  

Bob Andy 「Bob Andy's Song Book」 ('70)

ボブ・アンディは1944年生まれのジャマイカのシンガー。本名キース・アンダーソン。ジャマイカのスウィート・ソウルミュージック、ロックステディの名盤と言えば、真っ先に上がるアルバムの一つが、Studio One からリリースされた本作 「ソングブック」。録音は1966~68年で、バックは Jackie Mittoo & The Soul Venders。

単純に言うと、「ズンチャ・ズンチャ」 というレゲエのリズムに、ソウルミュージックから影響大のメロディが乗っかった音楽。ちょっとトボけたようなボブ・アンディの優しい声が、その音にまた合うんだな。そして、そのボブの声を生かす暖かく朴訥としたメロディが多い。M1 「My Time」、M4 「Too Experience」、M5 「I've Got To Go Back Home」、M7 「Going Home」、M9 「Let Them Say」 あたりがそう。雰囲気は朴訥としてるんだけど、とてもキレイなメロディで地味すぎないのが良い。M2 「Desperate Lover」、M10 「Unchained」、M11 「Feeling Soul」 の3曲は、ボブの声と歌うようなサックスの掛け合いが素晴らしい。特に M2 は胸キュンな名曲。

リズムがサウンドの前面に出ているレゲエとは違って、ロックステディはまず歌ありきのスタイル。なので、かなり取っ付き易い。まして、ロックステディを代表する名盤となれば、これほどジャマイカン・ミュージック入門に最適の一枚はないですよ。エヴァー・グリーンな音楽、こんなフレーズにグッと来る人であれば、聞いて損はしないと思います。(試聴
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by bigflag | 2007-05-31 23:59 | ・Reggae / Dub | Comments(0)