リック・ジェイムスの最高傑作と言われる通算5枚目のアルバム。リアルタイムでこの人のことを知っているわけではないので、あくまでも想像の範囲なんですが、リック・ジェイムスは軽い調子の遊び人だったんだんじゃないだろうか。曲を聞くと、そんな人となりを想像してしまう。それから、おそらく天然の人だろう。
基本的にファンクはタメの効いた間を反復することで、聞き手を徐々に中毒化させていくグルーヴが特徴の音楽なんだけど、リック・ジェイムスのファンクは、そういった要素が薄い。間よりも、スピード。自らの音楽を「パンク・ファンク(*)」と言っていただけのことはあり、スピードでもって、聞き手をグイグイと引っ張ろうとする。踊らせようとする。疾走感のある良質なファンクってのは、思いのほか無い。今ではすっかり忘れられた存在であるけど、そういった意味では貴重なミュージシャンだったと思う。アルバム5枚目にして、自分のやりたいことを完全に形にしており、またそれが最高のセールスを記録している。まさに絶頂期の作品。
(*パンク好きだからといって、このアルバムを買うと痛い目に会うかもしれませんが・笑)

M1、M2、M5、M8 の4曲が、疾走感のあるファンク。特にP-FUNK と ロックを上手く昇華した M1 は素晴らしい出来だ。ヒット曲の M5 も良い。M7 はミドルテンポのファンクではあるんだけど、やっぱり軽妙な雰囲気になってます。M4 は、スティーヴィー・ワンダーの「Master Blaster」 まんまなんだけど、ちゃんとゲストにスティーヴィーを招いてます。やっぱ天然だわw。モータウンのデュエット・ソングの伝統にしっかりと乗った名曲 M7。M3 は、当時の流行モードのバラードでキメてもいる。今、聞くと相当ダサいけどw。この辺り、遊び人だなあと感じさせられる。