カテゴリ:・映画 - 日本( 22 )

 

星になった少年 ('05 日本)

監督 : 河毛俊作
出演 : 柳楽優弥 (小川哲夢)、 常盤貴子 (小川佐緒里@母)、 高橋克実 (小川耕介@父)、
     倍賞美津子 (藤沢朝子@祖母)、 蒼井優 (村上絵美)

動物プロダクションを営む一家の長男、小川哲夢は象の心が読める少年。しかし、哲夢も新しく買われてきた子ゾウのランディだけは調教できない。哲夢は一人前の象使いになるべく、専門の訓練学校のあるタイへ留学する決心をする。坂本小百合のノンフィクション 「ちび象ランディと星になった少年」 を映画化。

 オチの分かるタイトルを見て、ついつい乗せられて感動しちゃいそうだなーと思って見ていたけど、あまりにも平板な演出に感動もわずかなものだった。こんなクソ演出の映画なら、あらすじを箇条書きしたものを見るだけで良い。わざわざタイで長期ロケしてんだから、それだけのもん撮って来いよ、と言いたくなる。夢への思い、夢を実現する過程の苦しみ、大きく膨らんでいく夢、ひとりの少年の夢への熱い思いが、この映画からは全く伝わってこない。少年が夢半ばに不慮の事故で死んでしまえば感動作? 良い題材もマヌケな演出で台無し。
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by bigflag | 2006-09-10 23:29 | ・映画 - 日本 | Comments(0)  

ALWAYS 三丁目の夕日 ('05 日本)

監督 : 山崎貴
出演 : 吉岡秀隆 (茶川竜之介)、 須賀健太 (古行淳之介)、 小雪 (石崎ヒロミ)、
     堤真一 (鈴木則文)、 薬師丸ひろ子 (鈴木トモエ)、堀北真希 (星野六子)

西岸良平のコミック 「三丁目の夕日」を映画化。建設中の東京タワーが少しずつ空へ伸びていく昭和33年が舞台。短気だが情の厚い則文が営む鈴木オートに集団就職でやってきた六子、売れない作家の茶川が飲み屋のおかみのヒロミから預かった少年・淳之介、この二人を中心に描く下町人情物語。

 ベタなお涙頂戴物語とは聞いていたけど、思った以上にベッタベタw。別に泣けはしなかったけど、お風呂上がりに見たら丁度良い温さの話で楽しめた。堀北真希は 「野ブタ。をプロデュース」 で演じたイジメられっ子がハマり役だったけど、この映画での田舎から来た天然入ったお姉ちゃんもなかなかハマってた。「田舎から出てきた」ってとこがミソか。総じてみんなハマり役だったと思う。まあ、ノスタルジーに浸りたい人には最高の映画だろうな。
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by bigflag | 2006-08-20 23:27 | ・映画 - 日本 | Comments(0)  

くりいむレモン ('04 日本)

監督 : 山下敦弘
出演 : 村石千春 (野々村亜美)、 水橋研二 (野々村ヒロシ)、 根岸季衣 (母親)、
     大鷹明良 (父親)、 勝俣幸子 (由美@亜美の友達)、 山本浩司 (サラリーマン)

血の繋がらない兄と妹の恋愛を、瑞々しくもエロティックに描いた青春ドラマ。
80年代に美少女アダルト・アニメのブームをつくった同名作の実写化。

アニメ版は見たことないんだけど、エロいアニメだということは知っていたので、めちゃくちゃエロいシーンのある映画なのかと思って見たら、そうでもなかった。山下敦弘独特の噛み合わない、あの微妙な間を恋愛映画に援用すると、伝えたい気持ちを伝えられないもどかしさを切なく表現するのにバシっとハマっていて、告白する直前の堰を切る寸前のような緊張感がすんごい再現できていたと思う。ラストで、妹を探しに走っていく兄貴の空回りっぷりも良い。兄貴が逃げたり、2人で心中なんかするよりも、よっぽど悲しいものがある。妹の亜美にとって、この恋はハシカみたいなもんだろうから・・・。

 妹萌えは全くない人間なので、村石千春の 「お兄ちゃん♡」 は、正直に言うと邪魔でしかなかった。むしろ萎える。いや、村石千春はめちゃ可愛いかったですけどねw。普通の恋愛ものも撮って欲しいなあ。(出演者インタビュー
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by bigflag | 2006-04-26 23:58 | ・映画 - 日本 | Comments(0)  

NANA -ナナ- ('05 日本)

監督 : 大谷健太郎
原作 : 矢沢あい
出演 : 中島美嘉 (大崎ナナ)、 宮崎あおい (小松奈々@ハチ)、 松田龍平 (本城蓮)、
     成宮寛貴 (ノブ@ギター)、 丸山智己 (ヤス@ドラム)、 松山ケンイチ (シン@ベース)、
     平岡祐太 (章司)、 玉山鉄二 (タクミ@TRAPNESTのリーダー)

小松奈々は、彼氏を追いかけて東京へ、一方、大崎ナナは、歌で成功したい夢を抱えて東京へ
やってきた。新幹線の隣同士に座った2人の「ナナ」は、偶然、引越し先の部屋で鉢合わせし、
一緒に暮らすことになる。趣味も性格も正反対の2人の共同生活が始まった。ナナは新しい
バンドメンバーを加え、昔の仲間とバンド活動を再開する。同じ名前、同じ歳のふたりの女の子の
友情と恋を描いた、矢沢あいの超人気漫画が原作。

 続編込みで作られた映画なんでしょうね。物語が転がる手前で終わっちゃうので、原作を読んでない人はあまり楽しめないんじゃないかなー。まあ、原作買えってことかw。パート3までは確実にありそう。
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by bigflag | 2006-04-22 23:48 | ・映画 - 日本 | Comments(0)  

blue ('03 日本)

監督 : 安藤尋
原作 : 魚喃キリコ (なななんキリコ)
出演 : 市川実日子 (桐島カヤ子)、 小西真奈美 (遠藤雅美)、 今宿麻美 (中野美恵子)

新潟の女子高を舞台に、高校生2人の繊細に揺れる心を描く。

原作が手元にないので記憶が曖昧だけど、桐島がコンパで知り合った男とラブホに行くタイミングが明らかにおかしい。桐島は遠藤が処女でないことを知ってから、遠藤に近づきたいがために、好きでもない男とラブホに行くはずなんだけど、遠藤が処女でないと知る前にラブホに行ってる。これは原作を変える変えない、という以前の問題じゃないのか。監督の意図が全く分かんない。編集を間違えたんやろか??? 市川美日子と商店街を抜けたところからラストまでのシーンが◎!!! あと、女の子が名字で呼び合っているのを聞くと (もちろん呼び捨てで)、なんだか良いな~と思います・笑

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by bigflag | 2006-02-20 21:41 | ・映画 - 日本 | Comments(4)  

薄化粧 ('85 日本)

監督 : 五社英雄
出演 : 緒形拳 (坂根藤吉)、 浅利香津代 (坂根ふくみ@妻)、 藤真利子 (内藤ちえ@恋人)、
     浅野温子 (地所テル子@愛人1)、 宮下順子 (仙波すゑ@愛人2)、
     松本伊代 (仙波弘子@すゑの娘)、 竹中直人 (氏家正肋)、 川谷拓三 (真壁一郎)、

坂根藤吉は愛人家族 (仙波家) をダイナマイトで爆殺した罪などで投獄される。が、、、昭和27年、刑務所を脱走した坂根は、素性を隠し各地の飯場を転々と渡り歩きながら、逃亡生活を送ることに。原作は、実際にあった事件を元に、西村望が書いた同名小説。

金を手にしたことで、欲望 (ほとんど性欲) への歯止めが効かなくなり、と同時に理性さえも失ってしまう、という物語。男の狂気を描いた映画として見ると、緒形拳の好演はあるものの、さほど秀でたものではないように思う。が、男の女への歪んだ情欲が一人の女との出会いによって、人格が純化されていく純愛ものとして見ると、藤真利子という女優の存在ひとつで、何だか妙に説得力のある映画だった。藤真利子さんの無駄のない顔もステキ。

 そもそも若い頃の浅野温子を見たくて、この映画を見たんですよね。テレビ欄で 「浅野温子」 と 「85年」 を見ただけで、条件反射的に予約してましたからw。「ママハハブギ (89年)」 で見た (再放送) めちゃキレイな浅野温子に衝撃を受けた人間の悲しい性。。。この映画でも当然のごとくキレイ。松本伊代の太モモも拾いモノw。ここで、松本伊代が当時のことに少しだけ触れてます。
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by bigflag | 2006-01-29 23:55 | ・映画 - 日本 | Comments(6)  

アカルイミライ ('03 日本)

監督 : 黒沢清
出演 : オダギリ・ジョー (仁村雄二)、 浅野忠信 (有田守)、 藤達也 (有田真一郎@父)、
     笹野高史 (社長)、 小山田サユリ (仁村美穂@妹)、 はなわ (高木ケン)

おしぼり再生工場のバイトで日銭を稼ぐ日々を送る雄二と守。人とコミュニケーションを取るのが苦手で、カッとなったら訳が分からなくなる雄二に、守はある合図を教える。

水槽の中で過保護に飼われて過ごしながら、飼い主からの過干渉を嫌うクラゲのような若者たち。また、クラゲたちの唐突で内面なき攻撃に戸惑う大人たち。両者に通底するのは、極端なナイーブさと無神経さ (それらが現れる時は違えど)。ここで描かれる世代間のあまりに深い断絶は、大人と若者とが相互理解する不可能性をいまさら提示する、ということではなく、例え大人と年長者とが理解しあえなくても、大人が若者に生き抜く術を教えることくらいは出来るんじゃないのか。「理解」 はなくとも 「共存」 や 「継承」 は出来る。お前ら、それくらいは出来るだろうって、監督の問い掛けが聞こえてきたような気がした。それが今できるアカルイミライ?
 クラゲはオシャレ・アイテムなのか?
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by bigflag | 2006-01-22 00:59 | ・映画 - 日本 | Comments(6)  

害虫 ('02 日本)

監督 : 塩田明彦
出演 : 宮崎あおい (サチ子)、蒼井優 (夏子)、 田辺誠司 (先生)、 りょう (母親)、
     沢木哲 (タカオ)、 石川浩司 (キュウゾウ)

母親が自殺未遂するなど、過酷な環境に生きる不登校の中学生・サチ子を描いた青春ドラマ。

これでもかというくらいに、宮崎あおいの細くキレイな足が執拗に映し出される映画ですw。宮崎あおい演じるサチ子は男にとって、とても性的に惹きつけられる存在として描かれている。と同時に、強い性的な存在であるサチ子に対して、理性を働かせる先生(その結果、教師を辞めて原発で働くことに)、視線を背けながら付き合うタカオ、性に興味を示さないキュウゾウらとの中学生らしい笑顔の見える自然な付き合いも描かれている。この自然さは 「害虫」 同士だからこそ、というものではあるけれど。。。

そんな魔性的な魅力を持つサチ子は、物語が進むにつれて、サチ子の周りにいる女 (母親や夏子) にとって、自分の男を奪う 「害虫」 として側面が浮かび上がる。それと同時に夏子の善意を加速させるあたり上手い演出。学校や家庭といった中学1年生には、当たり前の居場所を完全に失ってしまった時、サチ子は悪意を制御できなくなる。夏子の家がロングで映された時、なんでわざわざ映すのかなーと思っていたら、夏子の家に火炎瓶を投下する暴走っぷりw。

 先生と会うまで待ち続けることなく、「性的な存在」 としての自分を乗り越えるという行動を選択したのが、なんとなくサチ子らしいと思わせるオチ。孤独への耐性を無意識に強めているというか。少女の深い孤独を描いた傑作! 男の子を主人公にした 「どこまでもいこう」は監督のノスタルジーもあるだろうけど、少年が主人公だと、ここまで出来ないよなあとも。
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by bigflag | 2005-12-18 19:13 | ・映画 - 日本 | Comments(2)  

誰も知らない ('04 日本)

監督 : 是枝裕和
出演 : 柳楽優弥 (明)、 北浦愛 (京子)、 木村飛影 (茂)、 清水萌々子 (ゆき)、
     韓英恵 (紗希)、 YOU (母親)

1988年に起きた 「巣鴨子供置き去り事件」 をモチーフにした作品。母親 (シングルマザー) に置き去りにされてしまった4人の子供たちが、彼らだけで生活を続けた約半年を描いている。

母親に置き去りにされた子供たちだけの淡々とした日常を徹底的に積み重ねていく。戻ってこない母親。短くなっていくクレヨン。汚れていく部屋や衣服。減っていくお金。擦り減っていく精神。過ぎて行く日々が彼らから様々なものを奪って行く。子供たちと同じように見ている人間にとっても、それらがいつ奪われてしまったのかが分からないのだ。ある日、突然何かを失っていることに気付く。また、それが繰り返し何度も何度も起こる。悲惨な環境に適応はしているが、子供たちが適応できる場所はどんどん減っていく。長女が押入れに篭もるようになったのが象徴的。彼らを取り巻く時間はとても残酷で、最後には次女の命までも奪い去ってしまう。

警察か福祉事務所に相談すれば?と言われて、明が 「4人一緒にいられなくなるから」 と答えるシーン。兄弟を失うことを嫌ったのも大きいんだろうけど、「誰にも知られてはいけない」 と教育されてきた子供なので、そういった選択さえも奪われてしまっているのだ。時間が経つにつれ見ていて苦しくなってくんだけど、最後まで見れたのは、この兄弟が悲惨な状況ながらも、生きる力を失っていないということ (徐々に奪われていってはいるが)。であるからこそ、彼らはイジメで苦しんでいた紗希を救えたんだ。また、閉塞した空間で暮らす彼らにとって、外の世界である彼女の存在は救いになっていたし。

 この映画が良いのは、育児放棄する親を責めたてる物語であったり、親に捨てられた可哀想な子供に泣ける物語にしなかったこと。是枝監督が言いたいことかは分かんないけど、想像する力を放棄しないでおくこと。自分の行動が導く未来を想像することで回避できることがある。
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by bigflag | 2005-12-03 23:21 | ・映画 - 日本 | Comments(4)  

トキワ荘の青春 ('96 日本)

監督 : 市川準
出演 : 本木雅弘 (寺田ヒロオ)、 阿部サダヲ (藤本弘)、 鈴木卓爾 (安孫子素雄)、
     さとうこうじ (石森章太郎)、 大森嘉之 (赤塚不二夫)、 翁華栄 (つのだじろう)、
     松梨智子 (水野英子)、 生瀬勝久 (鈴木伸一)、 古田新太 (森安直哉)、
     安部聡子 (石森の姉)、 北村想 (手塚治虫)、 きたろう (編集者・丸山)

若いマンガ家たちが青春時代を過ごしたトキワ荘での物語を描いたフィクションで、この映画では、テラさんこと寺田ヒロオを主人公に据えている。

「まんが道」 で描かれたテラさんの頼り甲斐のある兄貴という部分はほとんどみられない。漫画というジャンルが一般化していき、商業主義的な側面が強くなる過程で、テラさんが描きたい 「嘘偽りのない児童漫画」 は居場所を少なくしていく。また、エンターテイメントの比重を強くしていく時代の波に乗るには、テラさんの性格は不器用すぎたのだ。そうした部分に焦点を当てているため、この映画で描かれるテラさんの背中は沈痛だ。そして、映画はテラさんが将来、漫画家の筆を折るであろうことを予感させるラストシーンで静かに終わる。蛇足だが、テラさんは酒浸りで食事もロクにとらない生活を送った末に衰弱死してしまったらしい。

 トキワ荘関連の書籍や漫画などを読んでいないと、登場人物がほとんど誰か分からないだろうから、事前に読んでから見た方が良いと思う。ブンガク臭すぎて、あまり好きな映画ではなかったけれど、テラさんの別の側面を知るには良い映画じゃないでしょうか。チューダー(*)で乾杯して 「んま~い!」 のシーンでさえ暗いのはどうかと思った人、多いんじゃないかなあw。藤子や石森、赤塚といった他の漫画家たちも、希望や野心溢れる若手漫画家というよりは、テラさんとは別の道を行く、テラさんから離れて行く人間として描かれていたから、「んま~い!」 で乾杯な雰囲気ではなかったけれど。
(*: 焼酎をサイダーで割ったトキワ荘名物のお酒)
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by bigflag | 2005-11-19 20:09 | ・映画 - 日本 | Comments(0)