カテゴリ:・映画 - ヨーロッパ( 24 )

 

パリの大泥棒 / Le Voleur ('67 フランス)

監督 : ルイ・マル
出演 : ジャン・ポール・ベルモンド (ジョルジュ・ランダル)、 ポール・ル・ペルソン (ロジェ)、
     ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド (シャルロット)、 マリー・デュボア (ジュヌヴィエーヴ)
     フランソワーズ・ファビアン (イダ)、 マルレーヌ・ジョベール (ブルサイユ)、
     ジュリアン・ギオマール (ラマルジェル神父)

二十世紀初頭のパリ。実在した泥棒、ジョルジュ・ランダルの物語。
彼が泥棒になるきっかけから、その世界で名を成すまでを描く。


「大泥棒」 という邦題から派手で華麗な盗みを期待して見ると、割と地味なアクションや盗みのシーンの連続にやや拍子抜けするかも。それに実在した泥棒を描いているためか、主人公を義賊的に描いてもいないし、主人公が泥棒という職業を自ら卑劣だと規定していたりと、かなりリアリズム志向。ブルジョワに対する皮肉も少し。刑事に打たれた泥棒とランダルのセリフのやり取りが良かった。まあ、とにかく出てくる女優がビックリするくらい全員みーんなカワイイですw。
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by bigflag | 2006-05-08 23:31 | ・映画 - ヨーロッパ | Comments(0)  

8人の女たち / 8 Femmes ('02 フランス)

監督 : フランソワ・オゾン
出演 : カトリーヌ・ドヌーヴ (ギャビー)、 ダニエル・ダリュー (マミー@ギャビーの母親)
     ヴィルジニー・ルドワイヤン (シュゾン@ギャビーの長女)、
     リュディヴィーヌ・サニエ (カトリーヌ@ギャビーの次女)、
     イザベル・ユペール (オーギュスティーヌ@ギャビーの妹)、
     ファニー・アルダン (ピエレット@ギャビーの義妹)、
     エマニュエル・ベアール (ルイーズ@メイド)、 フィルミーヌ・リシャール (シャネル@メイド)

雪に閉ざされた大邸宅に、クリスマスを祝うため家族が集まったのだが、一家の主人が刺殺されているのをメイドが発見する。容疑者は邸宅に集まった8人の女たち。1950年代のフランスが舞台。少々ミュージカルの入った愛憎ミステリー。

ミステリーを装った女たちの暴露夜話。徹頭徹尾、不条理な恋愛観がなかなか痛快。若い3人の女優、ヴィルジニー・ルドワイヤン、イザベル・ユペール、エマニュエル・ベアール、それぞれ魅力は違えど、みんな超キュート。豪華な色彩も作風に合っていて良い。ミステリーやミュージカルとして、どうこう言うのは野暮ってもの。
 シュゾンとルイーズ
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by bigflag | 2006-03-19 21:45 | ・映画 - ヨーロッパ | Comments(2)  

髪結いの亭主 / Le Mari De La Coiffeuse ('90 フランス)

監督 : パトリス・ルコント
出演 : ジャン・ロシュフォール (アントワーヌ)、 アンナ・ガリエナ (マチルド)

少年の頃から女美容師と結婚することに憧れていたアントワーヌ。憧れ続けて、ついには中年まで独身でい続けることに。だが、ある日ついに理想の女美容師マチルドと出会う。

男と女の関係を極端にデフォルメした映画。男の肥大化したフェティッシュを全て受け入れてくれる女。美しくあり続けたい、愛され続けたい、恋し続けたい、という女の肥大化した自我を全て受け入れてくれる男。完璧な愛なようでいて、完全に壊れた愛。が、監督はそのことに自覚的であるのかどうか、何だか微妙な気も。これが究極の愛だーなんて言ってそうなのも。ちょっと。。。ルコント作品はこれしか見たことがないので断言はしかねるが、この監督さんはどこかヌケてる気がするなあ。なんか物足りない。オシャレ度は高いです。
 シェーファー夫人はともかくw、とてもとても綺麗なマチルダ。
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by bigflag | 2006-01-31 23:56 | ・映画 - ヨーロッパ | Comments(6)  

仁義 / Le Cercle Rouge ('70 フランス)

監督 : ジャン・ピエール・メルヴィル
出演 : アラン・ドロン (コレイ)、 ジャン・マリア・ヴォロンテ (ヴォージェル@逃亡犯)、
     イヴ・モンタン (ジャンセン@元刑事)、 アンドレ・ブールビル (マッティ警視)、
     フランソワ・ペリエ (サンティ@マフィア、クラブ経営)

「人はそれと知らずに、赤い輪 (Le Cercle Rouge) の中で必ずめぐりあう。」
運命に引き寄せられる男たちの物語。友情と裏切りが交錯するフィルム・ノワール。

 美しいブルートーンの映像。登場人物の多さと反比例する会話の少なさ。削ぎ落とされた音。この前見た 「いぬ」 とやってることは大差なかった。時間が長かったのとサスペンスな物語ではなかったので、やや緊張感は落ちる。アラン・ドロンは髭があんまり似合ってなかったな。が、イヴ・モンタンの仕事人っぷりには参った。シビれたなあ。音楽も相変わらずカッコいい。あーそうだ、ラストでね、マッティ警視がヴォージェルに 「なぜ黙っていた?」 と聞いた意味が分かんなかったなー
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by bigflag | 2005-11-12 23:02 | ・映画 - ヨーロッパ | Comments(2)  

いぬ / Le Doulos ('63 フランス)

監督 : ジャン・ピエール・メルヴィル
原作 : ピエール・ルズー
出演 : ジャン・ポール・ベルモンド (シリアン)、 セルジュ・レジアニ (モーリス)、
     フェビエンヌ・ダリ (ファビアンヌ)、 モニーク・エネシー (テレーズ)

ある日、ギャングのモーリスは仲間レミーとともに街の豪邸に盗みに入る。が、その強盗計画は筒抜けで、警察から包囲を受けてしまう。レミーは殺され、モーリスも負傷してしまう。モーリスは親友であるシリアンが警察の 「いぬ(密告者)」 ではないかと疑う。タイトルの“Doulos” を訳すると“帽子”という意味なんだけど、“いぬ”を意味する隠語でもあり、また、この作品はフランスのフィルム・ノワール (暗黒街映画) の代表作の一つだそうです。

 登場人物が多くてテンポが早い。その登場人物たちの行動の動機が分かりづらいので、ちょっとややこしい。モーリスの疑念と怨念を中心に進むストーリー。真の裏切り者にはいつも通り気付きませんでしたw。まあ、でも裏切り者がシリアンでないことだけは分かりましたが。絶対に裏切り者じゃねえだろってくらいベルモンドがカッコよく撮られてたもんな。こういう言葉少なな男の友情もの、好きです。モノクロのスタイリッシュさを凝縮した冒頭のシーンが良い。

 (ファンタジー全盛の今だからこそ、大人のフィルム・ノワールを!
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by bigflag | 2005-11-05 15:01 | ・映画 - ヨーロッパ | Comments(2)  

蝶の舌 / La Lengua de las Mariposas ('99 スペイン)

監督: ホセ・ルイス・クエルダ
撮影: ハヴィエ・サルモネス
出演: フェルナンド・フェルナン・ゴメス (グレゴリオ先生)、 モンチョ (マヌエル・ロサノ)、
    ウシア・ブランコ (ローサ@母)、 ゴンサロ・ウリアルテ (ラモン@父)、
    アレクシス・デ・ロス・サントス (アンドレ@兄)

スペイン国民文学賞に輝いたマヌエル・リバスの短編3つを繋げて映画化。1936年、喘息のため小学校に遅れて入学したモンチョは、グレゴリオ先生の下、様々なことを教わりながら成長していく。しかし、スペインでは教会や資産家(保守派)の支持を受けた軍部がクーデターを起こし、内戦へと踏みこもうとしていた。

サッカー好きの人なら、スペインのサッカーを語る時に、内戦の持つ影響を同時に語られることがあるため、スペインで内戦があったことについて、多少のこと(レアル・マドリードとフランコ将軍の関係など) は知っているはず。この映画はその内戦前夜を描いている。ラストが唐突と言えばそうかもしれないけど、劇中で大人たちが盛んに政治絡みの話をしているので、唐突という感じはしない。やや演出過剰。評価するなら、良質な凡作というレベル。

 そうそう、音楽はアレハンドロ・アメナバール監督が担当してんだとか。ビックリしたなあ。多才な人なんですねえ。どんな音楽だったか、実はあまり印象に残ってないんですけど。急に兄貴がサックスをいっぱしに吹けるようになったことの方が印象的だったりしますw

 スペイン内戦の背景と映画、そして『蝶の舌』
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by bigflag | 2005-07-17 01:11 | ・映画 - ヨーロッパ | Comments(2)  

バグダッド・カフェ / Bagdad Cafe ('87 西ドイツ)

監督 : パーシー・アドロン
出演 : マリアンネ・ゼーゲブレヒト (ジャスミン)、 CCH・パウンダー (ブレンダ@宿主)、
     モニカ・カローン (フィリス@娘)、 ダロン・フラッグ (サロモ@バッハ狂いの息子)
     ジャック・パランス (絵描きの老人)、 クリスティーネ・カウフマン (デビー@女彫師)

アメリカ西海岸、モハーベ砂漠に佇むモーテル、バグダッド・カフェ。ジャスミンというドイツ人女性の来店がキッカケで、このモーテルに集う人々に変化が起き始める。

 女主人のキャラ以外は非常にのんびりとしており、鑑賞後、優しい気持ちになる作品。ジャスミンのように着地点を見つけられた人が羨ましいなあ、なんて思った。あと、画面に実際の砂の色よりも濃いイエローのトーンを使い、そのトーンを砂漠に重ね合わせることで、この物語の持つ虚構性がより強調されていた。この映画は Jevetta Steele (ジェヴェッタ・スティール)の歌うテーマ曲 「Calling You」 が何といっても印象深い。テーマソングと言うに相応しい一曲。そういえば、有名なこのポスターのシーンは、ほんの一瞬だったなあ。
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by bigflag | 2005-07-11 00:21 | ・映画 - ヨーロッパ | Comments(0)  

プレイタイム / Play Time ('67 フランス)

監督 : ジャック・タチ
撮影 : ジャン・バダル、 アンドレアス・ヴァインディング
美術 : ジャック・ラグランジュ
出演 : ジャック・タチ (ユロ)、 バルバラ・デネック (バーバラ@アメリカ人観光客)

ある大企業の面接を受けるためにユロはパリに来ていた。企業に着いたはいいが、ユロはなかなか面接官に会えずにいた。超フューチャリスティックなドタバタ・コメディ。

上にストーリーを書いてますけど、この映画に物語はない。主人公らしきユロという人物がいるにはいるんだけど、全てが建築物に飲み込まれている。飲み込まれている、のではなくて、全ての存在が断片としてしか描かれていない。建築物に飲み込まれている、と書いたのは映画の建築物があまりにも圧倒的な造形をしているので、見ている側の目にはそう映ってしまう。この映画に出てくる建物を 「タチヴィル」 と言い、現在のお金で20億以上の制作費と3年以上の歳月を完成に要したそうです。この 「タチヴィル」 を見るだけでも、この映画を見る価値がある。

超かっこいいオープニング・テーマ(*)が流れた後に、女性2人組が並んで斜めに歩いていき、直線的で鋭角的な建物(特にガラスの使い方が抜群)とマッチしていて唸らされる。
*アフリカ風の人力ミニマル・ジャズといった感じ。作曲者はジェイムズ・キャンベルという人。

 音が、建物が、色が、ガラスが、人が、ミニマルに反復され、増殖していき、見る者に眩暈を起こさせる。面白い小ネタもチラホラ。基本的にはベタ。ドアがないのに、ドアの開け閉めをしていたボーイのネタが好き。興行は大失敗で、ジャック・タチには家しか残らなかったんだとか。
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by bigflag | 2005-07-03 19:49 | ・映画 - ヨーロッパ | Comments(0)  

ウィンタースリーパー / Winterschilater ('97 ドイツ)

監督 : トム・ティクヴァ
出演 : ウルリッヒ・マッテス (レネ)、 ハイノ・フェルヒ (マルコ@スキーインストラクター)、
     マリー・ルー・セレン (ローラ@看護婦)、 フロリアーネ・ダニエル (レベッカ)、
     ゼップ・ビアビヒラー (テオ)、 ローラ・トンケ (ニナ@スキー場に来てた女性客)

ある日、酔っ払ったレネが出来心からマルコの車を盗み、狭い雪山の道を通り帰宅しようとしていたところ、テオの運転する車と交通事故を起こしてしまう。その事故をキッカケに運命を狂わされる人間が出てくる。

レネは黒、マルコは青、ローラは緑、ダニエルは赤、テオは茶、と主要人物はそれぞれ色分けされている映像が特徴。赤に関しては、他の色と違いえらく気合が入ってた。監督のお気に入りには赤を与えるんでしょうかね。ダニエル演じるフロリアーネ・ダニエルは、肉感的な魅力のある女優。そういえば、次回作にあたる「ラン・ローラ・ラン」の主人公の髪の色も赤だったし。黄色のニナは、端役ながら可愛い女性。

 なんだか訳ありそうなギミックを用意したわりには、それが特にストーリーにも生かされてないし、ストーリー自体もいまいちだった。写真は赤いフロリアーネ・ダニエル。
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by bigflag | 2005-06-12 14:43 | ・映画 - ヨーロッパ | Comments(0)  

耳に残るは君の歌声 / The Man Who Cried ('00 英/仏)

監督 : サリー・ポッター
出演 : クリスティーナ・リッチ (スージー/フィゲロ)、 ケイト・ブランシェット (ローラ)、
     ジョニー・デップ (シーザー)、 ジョン・タトゥーロ (ダンテ・ドミニオ@オペラ歌手)

1920年代のロシアのとある村から物語が始まる。ユダヤ人の少女フィゲレは、村の暴動に巻き込まれるが、イギリスに亡命し、スージーと名前を変える。アメリカへ出稼ぎに行った父親と再会するために、パリでシンガーとなり、資金を稼ぐ日々が始まる。しかし、そのパリにもナチス・ドイツ侵攻の影が押し寄せようとしていた。

 上の粗筋以上のものは無かった。ケイト・ブランシェットが三輪明宏に見えてしょうがなかったw。そういえば、ちょっと前に見た「暗い日曜日」と同じ頃の話なんだな。劇中に何度か使われる 「暗い日曜日」 を聞いて思い出した。リッチの歌声よりも、ジプシーのバンドの方が印象に残る。
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by bigflag | 2005-06-05 13:20 | ・映画 - ヨーロッパ | Comments(2)