カテゴリ:・Mix CD( 32 )

 

Trentemøller 「Harbour Boat Trips : 01 Copenhagen」 ('09)

Trentmoller によるミックスCDの2作目(廃盤になってたので紹介しなかったけど、1作目の 「The Polar Mix」 も傑作)。こちらのページのインタビューから、本作について語っている部分を下に抜粋したんですが(一部手を加えています)、全ての曲をリミックスするなど、けっこう手が込んでいて、音職人っぷりを発揮しています。様々な曲が取り上げられていますが、本作の雰囲気を決定づけているのは、やはり2曲もピックアップされた Suicide でしょうね。白昼夢めいた浮遊感のある空気が全編を貫いています。同じインタビューで、影響を受けたミュージシャンについても語っていますが、Mazzy Star が好きだそうで、それが非常に分かるなという作品になってます。

『自分がリミックスをしてきた12インチの中から特に気に入っているものを集めたミックスCDなんだ。クラブ音楽的なものではなくて、ドリーミーなフォークやニューウェーブ、シューゲーザー的な素敵で切ないヴォーカルものが溶け込んで、ぎっしり詰まっているんだ。70年代の Suicide から 00年代の The Raveonettes までの音楽で、自分自身の曲も入っているし、全ての曲をリミックスしている。僕がプロデュースしてきた音楽が好きなひとなら、この作品もきっと気に入るはずだよ。』(試聴

   

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by bigflag | 2011-02-24 23:47 | ・Mix CD | Comments(0)  

Hiroshi Watanabe 「Mi Mix」 ('09)

日本発のミックスCDシリーズ、Mi Mix の第3弾を担当したのは、Kaito でお馴染みのヒロシ・ワタナベ。

一昨年に Kaito 名義でリリースされた Kompakt レーベルのオフィシャル・ミックスCD 「Contact To The Spirits」 でも感じたことだけど、オリジナル作品であれミックスCDであれ、この人は本当にブレがない。相変わらずリリカルで荘厳。本作の特徴を敢えてあげるなら、シューゲイザーに例えられる、霧のかかったような楽曲が目立つことか。こうした楽曲で固められたサウンドからは、幻想的な白色の風景が脳裏に浮かんでくる。尻上がりに盛り上がりを見せるのも、らしい展開だ。

   

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by bigflag | 2009-11-17 22:22 | ・Mix CD | Comments(0)  

やけのはら 「Brilliant Empty Hours」 ('08)

やけのはらによるミックスCD第二弾。"美しくも不毛な時間のサウンドトラック" というのが本作のテーマらしく、そのテーマ通りに、少々デカダンな雰囲気の漂う、メロディの美しいミドルテンポの曲を中心に構成されている。

Summer Gift For You」 と同じく、ポップ、ソウル、ディスコ、ハウス、ヒップホップなど様々なジャンルから、テーマに沿った曲が次々と繋がれていき、もうこれ以上ないという心地良いグルーヴを体感できる。絶妙に黒くないというか、作品全体から醸し出されるフェイクな感じがたまらなくキュート。最後の "My Time My Time My Love My Time~" と歌われる曲がすごく良い。誰の何て曲だろう。ご存知の方がいらっしゃるなら教えて下さい!!!



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by bigflag | 2009-10-30 00:01 | ・Mix CD | Comments(2)  

やけのはら 「Summer Gift For You」 ('07)

七尾旅人との 「Rollin' Rollin'」 を聞いて興味を持ち、さっそく入手してみた "やけのはら" のミックスCD。もうすっかり季節外れになってしまったんだけど、これがまた夏にピッタリの作品。甘口のレゲエと歌謡曲を織り交ぜながらユル~く出発して、軽い刺激物を含んだソウルやヒップホップを違和感なく繋いでいきながら、やけのはらが演出するのはスウィートなサマー・マッドネス。

"コーヒールンバ (井上陽水)"、"Be My Baby (リボン)"、"ジェニーはご機嫌ななめ"、"ECDのロンリー・ガール"、"はじめてのチュウ" など、けっこうベタな選曲にもかかわらず、どの曲でもきっちりと夏を感じさせるのは、やけのはらのウデだろう。以前に書いた Evisbeats の "Do The Hip Hop" も収録されているんだけど、アルバムとは別バージョンなのが嬉しい。その上、Geisha Girls の "少年" まで収録されていたのには驚いた(笑)。熱心な音楽リスナーでない人にプレゼントしても喜んでもらえそう。かなり好きです、これは。

   

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by bigflag | 2009-10-29 00:02 | ・Mix CD | Comments(0)  

DJ Yogurt 「Ambient For Hard Workin' People」 ('07)

Tokyo Experiment のマチュさんの度重なるレコメンドに背中を押されて購入した DJ ヨーグルトのミックスCD。まず、タイトルが良いですね。僕はそんなにハードワークしてませんけど(笑)。本当にタイトル通り、少し疲れ気味のときや、ゆっくりとした時間を過ごしたいとき、就寝前なんかにはうってつけの作品。アンビエントといっても、Brian Eno が生み出した環境音楽のようなアンビエント・ミュージックばかりではなくて、エレクトロニカ、ブレイクビーツ、ジャズ、エスニック、ロック、ソウルなど様々なジャンルから選曲された、リラクゼーションを目的にした音楽集といった趣き。

オーガニックな曲であれ、エレクトリックな曲であれ、柔らかな質感で統一された楽曲の数々が、聞き手の体の芯まで癒してくれる。特に PlantLife の "3am" は染みるなぁ。何枚か同時に購入した中でも一番のお気に入り。価格も1,260円と極めて良心的なのも嬉しい (そもそもミックスCDって高すぎやしませんかね?)。それはそうと、DJ Yogurt が The KLF の名盤 「Chill Out」 をカバーしたアルバムはどこで買えるんだろうか。8/26にリリースされているはずなんだけど、ググっても全然出てこない。。。




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by bigflag | 2009-09-30 23:22 | ・Mix CD | Comments(6)  

DJ Krush 「Holonic -The Self Megamix-」 ('97)

先に書いた、近藤等則とのコラボレーション・アルバム 「Ki-Oku -記憶-」 を含め、デビュー作から 「Milight -未来-」 までの自身の楽曲のみを使ったセルフ・ミックスCD。

DJ Krush のピーク期を知るにはうってつけの好盤。収録されたアルバムは違えど、煙くて薄暗い空気が全ての楽曲に通底している。次作 「Kakusei -覚醒-」 以降、DJ Krush のサウンドは変化していくことになるので、本作を自身の音楽活動に対するひとつの区切りと考えていたのかもしれない。それにしても、「Strictly Turntablized」 が再発されるという話はどうなっているんだろうか? リマスターされているのであれば、買い直しても良いくらいなんだけど。
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by bigflag | 2009-03-26 21:46 | ・Mix CD | Comments(0)  

Simian Mobile Disco 「Fabriclive 41」 ('08)

ロンドンのクラブ Fabric が企画するミックスCD は2本立てで、ひとつは当ブログでも何度か紹介したテクノ/ハウス系の Fabric 。そして、もう一つが今回初めて紹介する Fabriclive で、こちらはドラムン・ベース/ブレイクビーツ/エレクトロ系の曲を中心にミックスしたシリーズ。その第41弾に起用されたのは、ニューレイヴ・シーンの旗手 Simian Mobile Disco。

彼らが2007年に手掛けたミックスCD 「Bugged Out! presents Suck My Deck」 は、ニューレイヴに全く興味のない僕のような人間まで振り向かせるほどの内容で、今回も大きな期待を寄せて聞いてみたんだけど、やはりその期待は裏切られなかった。昨年同様、格好良さという点においては年間のベスト。前作でも、Liaisons Dangereuses や The White Noise などといった古い楽曲を巧みに使っていたけれど、それは今作でも同様。Moebius Plank Neumeier という選曲は予想の範囲内だが、Raymond Scott のような最初期の電子音楽までも、最新の曲と並列に聞かせる手腕には思わず唸る。素晴らしいセンスと遊び心が同居したミックスに仕上がっている。

DFAらしいドラムが乱れ打つ Shit Robot の 「Chasm」 で、序盤からのドラッギーなエレクトロ路線がハイライトを迎える。そこからエレクトロ成分が徐々に抜けていき、Moon Dog によるお経エレクトロニカを境にして、また別種のドラッギーな感覚、身体から脳へ訴えるようなサウンドへと変容する。しかし、初期電子音楽やジャーマン・ロック系譜の音は、必ずアシッド系の曲と繋げられているんだけど、ホントに驚くほど相性が良い。面白いミックスをするといえば、James Holden がパッと思い浮かぶけど、あの御仁と同レベルの面白みがある。(試聴
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by bigflag | 2008-12-10 22:53 | ・Mix CD | Comments(4)  

Luciano 「Fabric 41」 ('08)

Luciano(ルチアーノ)は、チリ人のミニマル/クリック系クリエイター。同じチリ出身の Ricardo Villalobos に続いて、Fabric シリーズに参戦。Luciano 自身のレーベルである Cadenza のトラック中心の選曲だそう。Villalobos による 「Fabric 36」 を聞いて、ミニマルも悪くないなーと思い、数人のオリジナル・アルバムを聞いてみたんだけど、アルバムを通して聞こうとすると、どれも聞いてる途中でたいてい飽きてしまう。が、上手くミックスされたミニマルを聞くと、不思議なものでそんな退屈さは微塵もなかったりする。やっぱ、こういう系統の音楽はミックスされてナンボという曲が多いのかな。

本作を手に取った理由は単純で、M83 の 「In Church」 が入っていたこと。この名曲がどのように繋がれているのか、非常に興味がそそられたからだ。結論から言うと、M.A.N.D.Y. による 「Fabric 38」 と同様、こちらもまた素晴らしいミックス。何が良いって、本作はミニマル/クリック系のミックスCDにしては珍しい感覚を味わえること。"飛ぶ" とか "沈む" ではなくて、"開く" という感じ。アルバム・ジャケット通り、光が射し込んでくるようなミックスで、健康的なフィーリングがある(Inner City の"Good Love" 以降は、ちょっとエッチな雰囲気になるけど)。

軽めのパーカッションを使ったトラックが多用されており、ピョンピョンと跳ね回るようなリズムが気持ち良い。何というか、草食系のグルーヴを醸し出している。それにしても 「In Church」 の使い方は期待以上だった。オリジナルにある聖性を損なわず、パーカッシブなトラックを重ね合わせることで、無限に広がっていくような飛翔感を楽しめる。ミニマルが苦手という人にもお勧め。それにしても M.A.N.D.Y.のもそうだったけど、このシリーズはジャケとサウンドが上手くハマってるよなぁ。やっぱり音を聞いてから、ジャケットを作ってるんでしょうかね。(試聴
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by bigflag | 2008-12-05 23:27 | ・Mix CD | Comments(6)  

M.A.N.D.Y. 「Fabric 38」 ('08)

M.A.N.D.Y. は、Patrick Bodmer と Philipp Jung から成るドイツのハウス・ユニット。Booka Shade や DJ T など、自身が主催する Get Physical Music の音源を携えて Fabric に参戦。

収録曲を見ると、Gui Borratto と Dubfire、Guillaume & The Coutu Dumonts くらいしか知らなかったんだけど、この怪しすぎる鳥人間?のジャケットに惹かれて思わず手にした一枚。まあ、これがジャケット通りというか、オープニングにおけるロウなアフリカン・ビートからして、もう期待通りのサウンド。収録曲のおおよそがミニマル/クリック的な質感を持った曲なんだけど、どれもシュールな雰囲気を備えており、ほんのりと香る呪術的なグルーヴが心地良い。また、アルバムに通底するディープなリズム・トラックが、作品の世界へズブズブと誘ってくれる。(試聴
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by bigflag | 2008-12-03 22:47 | ・Mix CD | Comments(0)  

Funk D'Void 「Sci-Fi-Hi-Fi 04」 ('08)

スコットランドの老舗テクノ・レーベル Soma が届けるミックスCDシリーズ。Luciano なども担当したことがあるらしいのだが、このシリーズを聞くのは本作が初めて。Soma の看板である Funk D'Void が担当とあって、これは聞かねばと思い手に取った次第。(MySpace

まず、何といっても緩いのが良い。白人の作るテクノ特有の固いキックがやや苦手な自分にとって(初めは良いんだけど、聞いているうちに疲れてくる)、この緩めのキックはツボ。ましてミックスCDのように、長時間つきあう必要のある作品では尚のこと。そして、当然のことながら選曲が良い。ミニマル・ダブのような曲もあるが、基本はテクノ/ハウスで、どの曲においても透明感のあるシンセサイザーが流麗に奏でられており、ヨーロッパらしい繊細な美的感覚が作品に通底している。全17曲がまるで一つの曲のように感じられる素晴らしい作品。今年リリースされたミックスCDで一番のお気に入り。(試聴
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by bigflag | 2008-12-01 22:43 | ・Mix CD | Comments(0)