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カテゴリ:・Cross Over / Fusion( 36 )

 

The Crusaders 「Street Life」 ('79)

「Free As The Wind」 と本作の間に、「Images」 というアルバムがリリースされており、また、本作以後も多数アルバムをリリースしていますが、いずれも未聴なので、The Crusaders の紹介は今回で最後です。お盆前くらいから夏バテのため、全く更新する気が失せてしまい、随分と長いことかかってしまいました(笑)。

Those Southern Knights」 で Wayne Henderson がバンドを去り、「Free As The Wind」 で Larry Carlton もバンドを去りと、バンドのメンツは少しずつ寂しくなっていくのですが、クルセイダーズの一番売れたアルバムは本作になります。こちらに収録された "Street Life" が、タランティーノの 「ジャッキー・ブラウン」 で使用されていたので、聞いたことのあるひとも多いかと思います。僕もあの映画を見て、The Crusaders というバンドを知ったひとりです。

ジャズ/フュージョンのバンドとしては、もともと親しみやすいサウンドを作っていたクルセイダーズでしたが、本作で女性ヴォーカリストの Randy Crawford をフィーチャーした "Street Life" という曲を制作したことで、大ブレイクを果たします。初期にあった泥臭さなど幻だったかのように(笑)、都会的で洗練された曲に仕上がっています。クルセイダーズが演奏しているので、サウンドの土台はフュージョンですが、ランディ・クロフォードのソウフルフルなボーカルも手伝って、曲そのものは完全にソウル・ミュージックです。このひとは素晴らしく良い声してるんだよなあ。下に貼ったライブは盛り上がりまくったのか、20分近く演ってます(笑)

アルバムのジャケットを見れば分かるように、サウンドはナイトライフを意識したような、夜を感じさせる楽曲が揃っています。しかし、これまでに紹介した作品のアルバム・ジャケットは、どれもこれも誰が考えたんだという手抜き仕事だったんですが、ここに来てようやく普通になってます(笑)。出来上がった音を聞いたレコード会社の担当者が 「これなら売れる!!」 と思ったから、力を入れてもらえたんでしょうか(笑)。タイトル曲以外も、"My Lady" など粒ぞろいの名盤です。

   

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by bigflag | 2010-08-31 00:54 | ・Cross Over / Fusion | Comments(0)  

The Crusaders 「Free As The Wind」 ('77)

作品を重ねるごとに、サウンドを徐々に洗練させてきた The Crusaders でしたが、本作の制作を前にして、トロンボーン奏者の Wayne Henderson がバンドを去ったこともあり、ストリングスを初めて導入するなど、洗練化の流れが一層加速していくことになります。個人的には、前作 「Those Southern Knights」 がクルセイダーズの最高傑作であり、Wayne Henderson 在籍時を至高と考えているのですが、本作を紹介しないわけにはいきません。

ストリングスのアレンジが秀逸で、さながら映画音楽のようです。日本人には、「ルパン3世」 で使われていそう、と言った方が通じやすいかもしれません(笑)。特に疾走感あふれる "Sweet 'N' Sour" は、非常に映像的で、スケールの大きさを感じさせる楽曲に仕上がっています。本作を最後に脱退してしまう、ギタリストの Larry Carlton もソロが増え、最後と感じさせない充実した演奏を聞かせてくれます。

   

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by bigflag | 2010-08-27 00:51 | ・Cross Over / Fusion | Comments(0)  

The Crusaders 「Those Southern Knights」 ('76)

前作 「Chain Reaction」 はサックスの Wilton Felder がベースを兼任しており、レコーディング時にはオーバーダビングすることが多かったらしいのですが、この作品から Robert Popwell をベーシストとしてメンバーに迎えています。また、トロンボーン奏者の Wayne Henderson が本作を最後にバンドを去ることになってしまうのですが、メンバーは The Crusaders 史上、最高の布陣と言えるほど充実しています。作品としても、本作が最高傑作と言えるでしょう。

僕が The Crusaders に興味を持ったきっかけは、本作に収録されている "Spiral" という曲です。というのも、この曲がですね、僕の大フェイバリットなミュージシャンである Moodymann の "Don't You Want My Love"(「Forevernevermore」 収録) の元ネタになっているからです。で、オリジナルを聞いてみたら、ベースがオリジナルそのまんまだったんですが(笑)、そら使いたくなるわな、という無敵すぎるベースラインでしたね。いきなりメンバーに迎えられただけあって、Robert Popwell 恐るべしというか凄いです。Larry Carlton のギターも珠玉すぎるし、まさに傑作中の傑作です。

M2 "Keep That Same Old Feeling" では、メンバーによるコーラスでボーカル曲を初めて採用しているのですが、The Crusaders の持つふくよかさを際立たせている名曲です。また、これを作曲したヘンダーソンのトロンボーン・ソロも最高に心地良いです。ファンキーな "My Mama Told Me So" や "Feeling Funky" や、ブルージーな "And Then There Was The Blues" も名曲ですが、"Til' The Sun Shines" や "Serenity" みたく夏の夕暮れに合いそうな曲を演らしたら、このバンドは天下一品です。聞いていたら、そのまま眠ってしまいそうzzz

   

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by bigflag | 2010-08-10 23:52 | ・Cross Over / Fusion | Comments(0)  

The Crusaders 「Chain Reaction」 ('75)

前作 「Southern Comfort」 でバンドの全盛を迎えた The Crusaders ですが、本作もまた楽曲・演奏ともに粒揃いで、その好調を維持しています。前作よりも楽曲がコンパクトになっており、アンサンブル重視のファンキーでポップなサウンドが特徴です。ヒップホップのネタとしては、またしても Jeru The Damaja のサンプリング・ソースが収録されています。タイトル曲 "Chain Reaction" が "Cant't Stop The Prophet" で使われています。しかし、Gang Starr の面々はかなりのクルセイダーズ好きですねw(Jeru The Damaja の楽曲は DJ Premiere プロデュース)。

本作はですね、トロンボーンの Wayne Henderson が今まで以上に吹きまくっていて、トロンボーン好きにはかなりポイントの高い作品。特に "Chain Reaction"、"Rainbow Visions" の2曲は大満足です。また、一糸乱れぬアンサンブルが最高にファンキーな "Creole"、"Give It Up"、"Sugar Cane"、"Soul Caravan" あたりの楽曲は、バンドの充実を大いに物語っています。そして、忘れてはいけないのが、タイトル通りにリスナーを幻惑させる "Hallucinate" です。この曲で聞ける Bob James のソロは、彼の演奏史において最高峰のひとつでしょう。

   

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by bigflag | 2010-08-08 23:16 | ・Cross Over / Fusion | Comments(0)  

The Crusaders 「Southern Comfort」 ('74)

クルセイダースのファンには、ギタリストの Larry Carlton が正式メンバーとなった作品として知らているのですが、ヒップホップ・リスナーには、Jeru The Damaja の "Da Bitches" のサンプリング・ネタである "Whispering Pines" が収録されているアルバムとして知られている作品でもあります。前作のライブ盤 「Scratch」 以降、ほぼメンバーが固まったことで、バンドの黄金期を迎えることになります。

個人的には、2つの楽曲のサンプリング・ソースとして非常に印象深い作品でもあります。ひとつは、Nightmares On Wax の名曲 "Stars" のネタである "A Ballad for Joe (Louis)"。この曲は、Destiny's Child の "Birthday" の元ネタとしての方がメジャーでしょうね。もうひとつは、Chemical Brothers の代表曲 "Block Rockin' Beats" のネタである "The Well's Gone Dry" です(ケミカルが参照したのは、23 Skidoo の "Coup" かもしれませんが、大元を辿れば The Crusaders に行き着くのは間違いないでしょう)。

後に大ヒットする元ネタだけあって、M6 "The Well's Gone Dry" のベースラインは非常にキャッチーで、記憶に残るフレーズです。ドラムとともに作り出す黒光りするポリリズムは身体を直撃するグルーヴで、The Crusaders 屈指の名曲と言えるでしょう。他にも、M1 "Stomp And Buck Dance" や M8 "Time Bomb"、M10 "Lilies Of the Nile"、M11 "Whispering Pines" など、強烈なファンク・グルーヴを感じさせる名曲が多く、クルセイダーズでも1,2を争う名盤です。

   

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by bigflag | 2010-08-04 22:40 | ・Cross Over / Fusion | Comments(0)  

The Crusaders 「Scratch」 ('74)

L.A. の "Roxy" というクラブで録音された、1974年のライブ盤。サポート・メンバーは、Larry Carlton(g) と Max Bennett(b)というお馴染みのメンツです。Carole King のカバーである "So Far Away" や "Hard Times"、"Way Back Home" などの既発曲に交えて、この作品でしか聞けない曲も収録されています。

その中に The Beatles の "Eleanor Rigby" のカバーも収録されているのですが、こうした有名な曲を難なく自分たちのものにしてしまうあたり、ミュージシャンとしての地力というか瞬発力のようなものを感じますね。"So Far Away" にも言えることですけど、あの印象的なメロディを微かに残しつつ、あとはクルセイダースの面々が好き放題に演奏しているのが実に心地良い。ラストの "Way Back Home" に入る前のメンバー紹介の時間は、クルセイダーズとオーディエンスとの間に横たわるヴァイブレーションがあまりにも美しくって泣けてきます。

   

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by bigflag | 2010-08-01 00:32 | ・Cross Over / Fusion | Comments(0)  

The Crusaders 「Unsung Heroes」 ('73)

The Crusaders の 5th アルバム。ギターは前作 「Hollywood」 と同じく、Arthur Adams と Larry Carlton は参加していますが、David T. Walker は本作以降、ゲストとして参加することはなくなります。そして、ベースのサポートは Max Bennett が務めています。アルバムも5枚目となると、バンド・サウンドも方向性がハッキリとしてきており、「2nd Crusade」 からの流れを引き継ぐものとなっています。

また、本作は Gang Starr が "No Shame In My Game" のサンプリング・ソースに使用した "In The Middle Of The River" を収録している作品としても知られています。たしかにオリジナルのベースラインは耳に残る印象的なフレーズで、カールトンのギターソロも格好良い。しかし、個人的なハイライトは、M3 "Crossfire" や M9 "Night Theme" ですね。ここでは、The Crusaders 得意のトロけるようなユルい空気感と、タイトな演奏がハイレベルで両立しており、バンドの成長を感じさせます。Wayne Henderson のトロンボーン・ソロはやっぱエエッ!!

   

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by bigflag | 2010-07-29 00:43 | ・Cross Over / Fusion | Comments(0)  

The Crusaders 「Hollywood」 ('72)

初期の The Crusaders は、ギタリストを Arthur Adams、David T. Walker、Larry Carlton の3人で回していたのですが、この作品は David T. Walker がメインで起用されており、そのことが David T 愛好家の中で密かに(?)知られております。また、ベースのサポートは、引き続き Chuck Rainey が務めています。

サウンドとしては、同年にリリースされている 「2nd Crusade」 の前半部分を拡大したような仕上がりで、アンサンブルを重視したソウルフルなジャズ・ファンクを聞くことが出来ます。ライブの定番曲らしい "Way Back Home" が収録されていますが、後の 「Street Life」 以降で聞ける都会的なサウンドなどドコ吹く風のオトコクサイ哀愁が溢れていて最高ですね(笑)。ギターのカッティングとトロンボーンのソロが死ぬほど格好良い "Alekesam" は、The Crusaders 史上屈指の名曲!!



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by bigflag | 2010-07-26 00:15 | ・Cross Over / Fusion | Comments(0)  

The Crusaders 「2nd Crusade」 ('72)

前作 「Crusaders 1」 よりもソウル/ファンク色が強くなった 3rd アルバムです。ギターは前作と同じく、Arthur Adams、David T. Walker、Larry Carlton の3人体制です。また、ベースのサポートも前作と同じく Chuck Rainey が入っています。アルバムの前半に3~5分くらいの短い楽曲が、後半は長尺の楽曲が収録される、という構成になっています。インストのソウル/ファンクといった感じの前半の曲も悪くないのですが、The Crusaders の心地良い演奏に浸りたいリスナーとしては、個々のプレーヤーのソロを堪能できる後半がより好みですね。

本作は、Gang Starr が "Words From The Nutcracker" のサンプリング・ソースに使用した "Journey from Within" を収録している作品としても知られています。オリジナルはタイトな演奏とグルーヴのジャズ・ファンクで、渋みが醸し出ている名曲です。が、作品のハイライトは、"Message From The Inner City"、"Search For Soul"、"No Place To Hide" と長尺の曲が3連発されるところでしょう。"No Place To Hide" まで続けて聞くと、本当に体がとろけそうになりますねえ(こればっかりだなw)。



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by bigflag | 2010-07-23 07:03 | ・Cross Over / Fusion | Comments(0)  

The Crusaders 「Crusaders 1」 ('72)

本日より、1970年代に一世を風靡したフュージョン/クロスオーバーの代表的なバンド、The Crusaders を紹介していきます。The Crusaders は、フュージョン/クロスオーバーというシーンの礎を築いたバンドのひとつであり、優れたオリジネーターですが、トロンボーン好きの僕としては、フロントにトロンボーン奏者がいるという一点でも、The Crusaders は最高だと思えてしまいます(笑)。トロンボーンをフロントマンに据えているバンドなんて、ほんと珍しいですからね~。

本作は、The Jazz Crusaders から改名し、バンド・サウンドが確立された The Crusaders としての 2nd アルバム。本作リリース時のメンバーは、Joe Sample(key)、Wilton Felder(ts/bass)、Wayne Henderson(tb)、Stix Hooper(dr)の4人。後に正式メンバーとなる Larry Carlton(g)もレコーディングに参加しています。また、ベースのサポートとして Chuck Rainey が入っています。

The Crusaders といえば、Randy Crawford をフィーチャーした "Street Life" を思い浮かべるひとも多いと思いますますが、本作で聞けるサウンドは、あのように洗練されたフュージョン・ソウルではなく、もっとアメリカ南部の香り漂うジャズ・ファンクです。

テキサス・ファンクをベースにした職人芸的な演奏と確かなグルーヴ、そして、気取りのない緩めのメロディには格別の心地良さがあります。The Crusaders 特有のふくよかなリズムとメロディは、M2 "So Far Away" や M12 "Mosadi (Woman)" を聞けば分かるように、既に完成形に近いものがあります。Joe Sample や Larry Carlton の揺らめくような演奏を聞いていると、ベタな表現ではありますが、身も心もゆっくりと溶け出していきそう...



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by bigflag | 2010-07-21 23:07 | ・Cross Over / Fusion | Comments(0)