カテゴリ:・サッカー / 国際試合( 66 )

 

スペイン vs オランダ (1-0)

決勝トーナメントが進むにつれて放送時間も遅くなり、けっこうフラフラでしたけど(笑)、サッカー・ファンにとっては至福のひと月でした。最後の決勝戦は両チームともに初優勝をかけた試合であり、また、気候条件もさほど厳しくなかったため、ここ数大会では一番白熱した試合だったように感じました。では、試合を振り返りたいと思います。

試合序盤はスペインのボール回しが軽快で、準決勝までのように試合を支配するのかと思いきや、試合が進むにつれて、ファウルも厭わないオランダのフィジカル・コンタクトを伴なう守備が効果を発揮し始め、スペインも簡単にボールを繋げなくなります。「美しく勝利せよ」 というクライフの格言など完全に無視して(笑)、オランダはただ愚直に勝利を渇望しているようでした。前半は、削るオランダとボールを前へ運べないスペイン、といったプレーが繰り返される、やや膠着気味の展開でした。

後半に入ると、膠着状態を打破すべく、スペインはペドロに替えて、ヘスス・ナバスを投入しました。この投入が当たり、ナバスが右サイドでドリブルをしている間に、ラインを押し上げられるようになり、シャビ・アロンソなど中盤の選手が前線へランニングする時間を作ることができるようになりました。スペインは高い位置で起点を作れるようになり、高い位置でのパス交換など、スペインらしさが出始めました。

ただ、スペインのラインが高くなると、当然、オランダからカウンター・アタックを受けるリスクも増加します。この日のオランダは、ロッベンがキレの良い動きを見せており、スペインの脅威となっていました。試合を通じて、2度の決定機を迎えたロッベンが一度でもゴールを決めていれば、オランダが90分のうちに勝利していたと思います。スペインもナバスが決定機を作りましたが、そのチャンスをビジャが決めきれず、試合は延長戦に持ち越されます。

延長に入ると、運動量が目立って落ち始めたオランダに対して、逆にスペインは後半終了直前に投入されたセスクを中心にボールが回り始めます。さらに、バイタル・エリアを抑えていたデ・ヨンクが交替し、ハイティンハが退場したことでファン・ボメルが最終ラインに下がると、オランダは守備が機能しなくなりました。これらの要因が重なって、延長後半終了直前の、あのイニエスタのゴールに繋がったと言えます。しかし、ユーロ2006以上にタフさを身につけていたスペインには驚きました。代表やバルサで頂上を経験したことは、やはり選手にとっては非常に大きな財産となっているんでしょうね。
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by bigflag | 2010-07-14 19:16 | ・サッカー / 国際試合 | Comments(0)  

スペイン vs ドイツ (1-0)

スペインのデルボスケ監督は、不調のフェルナンド・トーレスをやはり外してきましたね。そして、F.トーレスに代わり起用されたのはバルセロナのペドロ。これでスタメンには、バルサでスタメンを張る選手が6人も起用されていることになりました。さらに、来季からバルサへの移籍が決定しているビジャも含めると7人です。しかし、デルボスケといえば、かつて "ギャラクティコ" として欧州を席巻したレアル・マドリーの元監督。レアルのサポは、一体どう思っているんでしょうかねえ(笑)

バルサ・スタイルに一層傾斜したスペインは、試合序盤からパスを繋ぎに繋いで試合を支配していました。ただ、この試合で際立っていたのは、パスだけではありませんでした。ラインを上げ、前から積極的にプレスを仕掛けてボールを奪う守備が非常に機能していました。厳しいプレッシャーをかけられ、パスコースを切られて余裕を失ったドイツはパスミスを連発しており、両チームにおけるボールを繋ぐ能力の差が明確に現れていました。

また、スペインの高いパス能力を警戒したドイツは、これまでのように前からプレスに行くことはせず、引いてブロックを作る守備戦術を採用していました。セットプレーからの1点に抑えたことを考えても、この守備は機能していたと言えますが、今大会のドイツは守備よりも攻撃にストロング・ポイントがあるチームだったため、守備に意識を引っ張られ過ぎて、イングランド戦やアルゼンチン戦のような素晴らしい攻撃が影を潜めてしまった、とも言えます。もちろんスペインの守備が良かったことも事実ですが。

ドイツの最終ライン中央の守備が堅く、スペインは攻撃の最後の糸口を掴みかねていたのですが、後半に入ると、PA手前の位置で細かいパスワークから起点を作り、シャビ・アロンソなどにミドルシュートの機会をつくるなど、試合が徐々に動き始めます。と同時に、スペインの運動量も落ち始めたことで、プレッシャーが弱まり、ドイツもエジルを中心にボールを前に運べるようになります。しかし、結局のところ、両チームとも流れの中でゴールが決まることはなく、CKからプジョルがヘディングで挙げたゴール(まさに魂を込めたゴール!!)が決勝点となりました。

これで決勝はスペインとオランダで、どちらが勝っても初優勝ですねえ。おおよその試合で勝負強さを見せてきた両チームだけに、ここまでの勝ち上がりは納得です。個人的には、親近感を持つことのできるサッカーを展開するスペインに優勝して欲しいですね~
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by bigflag | 2010-07-09 01:04 | ・サッカー / 国際試合 | Comments(0)  

オランダ vs ウルグアイ (3-2)

試合の展開は、皆が思っていた通り、ボールを持つオランダに対して、堅守からの速攻を狙うウルグアイというもの。試合開始から相手を攻めあぐねていたオランダですが、前半18分にファン・ブロンクホルストの強烈なミドルシュートを決めました。相手の守備ブロックを崩せないなら、ブロックの外側からブロックを崩さずに得点を奪ってしまう。この辺りはさすがにベスト4まで残った国です。とはいえ、この後もウルグアイの堅守を崩すことは容易ではなく、スナイデルやロッベンはウルグアイの前に抑えられている状態でした。

オランダは手堅く勝ち上がってきている印象もありますが、守備が特別に優れているというわけでもなく、ディフェンスとボランチの間にスペースをあけてしまうことが散見されます。実際、この試合でも、フォルランなどがそのスペースを狙ってプレーしており、同点に追いついたゴールも、そのスペースへ侵入して放ったミドルシュートでした。ところで、オランダが手堅く見えるのは、各選手がそれぞれのポジションから積極的に移動しないためです。毎試合がこうした状況なので、ポジション・バランスをあまり崩さないように、監督から指示が出ているのかもしれません。そのため、攻撃は流動性に欠け、個人技頼みになっている嫌いがありますね。

前半の膠着状態を打破すべく、後半にファン・デル・ファールトが投入されたわけですが、この選手はスナイデルとプレーエリアが被ることが多く、また同じパサーであるため、攻撃に大きな変化をもたらすことはありませんでした。とはいえ、ファン・デル・ファールトはボールを持てる選手であるため、前線でのパス交換が活発化し、それが2点目に繋がりました。リプレイで見ると、明らかにオフサイドでしたが(笑)、今大会のスナイデルの勝負強さは際立っていますね。その後、さらに1点を追加して、オランダが試合を決めました。しかし、ロッベンのヘディングでのゴールなんて見たの初めてだなあ。
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by bigflag | 2010-07-07 18:00 | ・サッカー / 国際試合 | Comments(2)  

スペイン vs パラグアイ (1-0)

パラグアイはスペイン対策として、スイスがGLで見せたような引いて守る試合運びをするのかと思ったいたんですけど、前線から積極的にプレスを仕掛けていました。前半はこのプレスが非常に効果的で、シャビやイニエスタら中盤の選手のパス出しを上手く限定し、良いパスを配給させませんでした。また、スペインはF.トーレスが相変わらず不調で、前線で起点となることができていなかったため、決定機と呼べるほどのチャンスはありませんでした。一方のパラグアイは、カウンターからのアーリークロスで惜しいシーンがあるなど、前半はパラグアイのペースで試合は進んでいました。

後半に入ると、パラグアイも体力を考慮してか、引いたディフェンスへとシフト・チェンジしていました。すると、F.トーレスの裏への飛び出しなど出始めたのですが、やはり不調で、とてもゴールを決めてくれそうな雰囲気はありませんでした。すると、デルボスケはF.トーレスに替えて、セスクを投入します。試合の流れを変えようと動いたところだったのですが、ここでスペインはパラグアイにPKを与えてしまい、絶体絶命のピンチを迎えてしまいます。ここからがドラマの始まりで、スペインがこのPKを止めた直後に、PKを逆に得て先制点をあげた、かに思えたのですが(笑)、これがやり直しになってしまい、そのPKもまたパラグアイに止められてしまいます。両国のサポーターは、わずか数分の間に、天国と地獄を行ったり来たりで大変だったでしょうね~(笑)

後半も中頃を過ぎると、中盤にスペースが出来始め、スペインのパスが回るようになり、セスク、ペドロと前線の高い位置でボールを持てる選手を投入したことで、スペインはパラグアイを押し込み始めました。相手を押し込んだことで、カウンターから一度危険なシーンを作られましたが、それもカシージャスのスーパーセーブで凌ぐと、中盤のパス交換からイニエスタが中央をドリブルで突破したことろから、最終的にビジャがゴールを決めて、これが決勝点となりました。

次は好調のドイツが相手なので、かなり心配していますが、個人的にはスペインに初優勝して欲しいと思います。F.トーレスの復調は諦めて、ビジャを真ん中で起用した方がドイツにとっては脅威でしょうから、デルボスケにはF.トーレスを外すことを決断してもらいたいところです。
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by bigflag | 2010-07-04 23:12 | ・サッカー / 国際試合 | Comments(0)  

ドイツ vs アルゼンチン (4-0)

ドイツはイングランド戦に続く4得点の圧勝劇でした。序盤はとにかくドイツの動きの良さが目立つ試合で、ボールを受ける選手がフリーで貰える位置におり、ボールを前へ楽に運ぶことができていました。アルゼンチンは特にサイドで後手に回ることが多く、先制点もサイドで相手に与えてしまったFKからのものでした。その後、アルゼンチンも反撃を仕掛けますが、メッシがボールを受ける回数が少なく、またボールを受けた場合でも、パスの選択肢が少なく、ボールを持たされている時間が続いていました。

後半に入ると、テベスやディマリアを中心に動きが出てきたアルゼンチンがドイツを押し込みます。前がかりになったことで、前線からのプレスも機能し、セカンド・ボールも拾いまくって攻め続けました。しかし、この良い時間帯に同点ゴールを奪えなかったことが全てでした。ドイツを相手に、良い時間が続くということはやはりなく、後半23分にカウンターから追加点を奪われ、さらに追加点を入れられると、アルゼンチンの集中力は切れてしまいました。

ナイジェリア戦後に、組織的な動きがなく、メッシ頼みのチームではベスト8が限界と書きましたが、その通りになってしまいました。本音を言うなら、もっとメッシとマラドーナを見ていたかったんですけどね(笑)。こうしたチーム作りで勝ち抜けるような大会ではない、ということでしょう。
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by bigflag | 2010-07-04 02:16 | ・サッカー / 国際試合 | Comments(0)  

オランダ vs ブラジル (2-1)

前半終了時に、ブラジルがオランダに逆転されるなんて思ったひとは、ほとんどいなかったんじゃないのかなあ。それくらい前半のブラジルは、オランダに対して強さを見せていました。攻守に渡ってブラジルの方が圧倒的にスピーディだったし、フェンペルシーとロッベンはほとんど仕事ができていなかったですからね。オランダの中央を切り裂くフェリペ・メロが出したスルーパスを、ロビーニョが合わせたゴールも見事なものでした。

ところが、後半8分、スナイデルのクロスの処理を誤ってオウンゴールを献上してしまうと、ブラジルの歯車が一気に狂ってしまいました。オランダが前線でポジション・チェンジを活発化させたこともあり、プレスが上手く機能しなくなると、オランダがピッチを幅広く使えるようになり、試合の主導権を握り始めたのです。すると、ブラジルはCKから逆転弾を食らい、さらにフェリペ・メロが一発退場してしまうと、もうブラジルには打つ手がないようでした。

ポルトガル戦でも感じたことですが、今回のブラジルはベンチ・メンバーにカカやロビーニョの代わりとなる選手を(敢えて)用意しなかった。これは、選手の起こすトラブルを回避しようとしたドゥンガの策だったわけですけど、リードされたときの無策にも繋がってしまいましたね。うーん、磐石に思えたブラジルでしたが、ベスト8で散ることになってしまいました。果たしてドゥンガはブラジルに帰国できるんでしょうか(笑)
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by bigflag | 2010-07-03 22:47 | ・サッカー / 国際試合 | Comments(0)  

スペイン vs ポルトガル (1-0)

この試合、スペイン代表は2列目にヘスス・ナバスやシルバといったサイドアタッカーを使わずに、シャビとイニエスタというパサーを並べていました。3列目にもシャビ・アロンソというパサーを置いているため、中央で交通渋滞を起こすのではないかと思いましたが、左サイドに開いたFWのビジャにボールを集めることで、シュートやクロスなど左サイドからポルトガルを崩そうという意図がありました。シュートはゴール枠を捉えた惜しいシーンが何度かありましたが、クロスの場合は、PA内にいるのだがF.トーレス一人という状況も多く、あまり有効ではありませんでした。

一方のポルトガルは、引いた守備からカウンターを狙っており、C.ロナウドやウーゴ・アウメイダがスペインDFの裏を狙うプレーを繰り返していました。とはいえ、北朝鮮戦のときのように、ラウル・メイレレスが飛び出してくる動きは少なく、前線に人数が足りないという印象でした。

後半に入ると、シャビが適切なポジショニングを見つけ、やや高めの位置取りをするようになり、相手にとって危険なパスが出るようになりました。そして、スペインお得意の狭いゾーンでのパス回しも機能し始め、イニエスタ、シャビ、ビジャとパスがテンポ良く繋がり、ゴールに結びつきました。また、中央で起点となることができるジョレンテの投入も、こうした流れを引き寄せる要因でした。

このゴール・シーンは、低めに位置したコンパクトなゾーン・ディフェンスを崩す、お手本のようなパス回しでしたが、今大会、ゴール前でこうしたパス回しを出来ているのは、スペインとブラジルだけですね。まあ、守備組織の整ったチームをパスで崩すには、それだけ非常に高度な技術が要求されているとも言えます。しかし、今回のポルトガルは、C.ロナウドから良いパスは出てきますが、C.ロナウドへ良いパスはあまり出てこないチームでしたね。C.ロナウドが代表でゴールできないのも仕方がないように思えました。
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by bigflag | 2010-07-01 17:57 | ・サッカー / 国際試合 | Comments(0)  

ブラジル vs チリ (3-0)

ブラジルとチリの間には想像以上に力の差がありました。これまで機能していたチリの組織的な攻守の動き、あるいは右WGのサンチェスのドリブル突破など、そのほとんどが封じられていました。チリのディフェンスは前からボールを奪いに行くことが特徴ですが、ブラジルの選手はチリのプレスを簡単にいなしていました。さらに攻撃においても、ブラジルは対面したディフェンスが上手いため、これまでなら繋がっていたパスがゴール前へ運ぶ前にカットされていました。

ブラジルがCKから先制点を奪い、すぐに追加点もあげると(カカのスルーパスは時間が止まっているようでしたねえ・・・)、チリは前がかりにならざるをえず、カウンターから危険な場面を何度も作られていました。ただ、前へ人数をかけるも、チリはブラジルの守備ブロックを崩せませんでしたので、結果、後方の守備がガラガラとなってしまい、トドメの一発が決まったことでブラジルの勝利が決まりました。

それにしても、今回のブラジルは磐石すぎますね。守備が鬼です(笑)。さすがドゥンガ!! 唯一不安なのは、カカやロビーニョといった攻撃のキーマンが出場できないケースでしょうか。ポルトガル戦を見る限り、カカやロビーニョに代わる創造的な選手はいないようでしたので。
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by bigflag | 2010-06-29 13:05 | ・サッカー / 国際試合 | Comments(0)  

アルゼンチン vs メキシコ (3-1)

メキシコはこんなに守備が良いチームだっけ、というほど序盤からアルゼンチンに対して、厳しくプレッシャーをかけていました。メキシコの厳しいチェックにアルゼンチンは前へボールを運べず、メッシも低い位置に下がってくるばかりで、目立った働きはできていませんでした。メキシコは厳しいチェックからボール奪取後、素早くカウンターに移り、アルゼンチンのゴールを脅かすプレーができていました。

そんな状況がずっと続いていたのですが、メッシがバイタルエリア付近でボールを受けると、誤審とはいえ、それがすぐに得点に結びついてしまうのだから、メッシはやはり持ってる男ですね(笑)。さらに、イグアインが相手DFのミスを逃さずにゴールへと結びつけ、アルゼンチンは2点をリードして前半を終えることができました。そして、後半早々にテベスが個人技で強烈なミドルを叩き込み追加点を奪った時点で、アルゼンチンの勝利は動かないものとなりました。1点を返したメキシコのゴールは高度な素晴らしいゴールでしたし、最終結果ほどに両国の実力は離れたものではなかっただけに、メキシコとしては誤審とDFの軽率なミスによる失点は非常に悔やまれるものでしょうね。

ところで、今回のW杯は今季のCLをトレースするかのような内容になっているのが興味深いですね。インテルを模範とするような、堅いブロックによるゾーン・ディフェンスとカウンターを戦術に採用しているチームが非常に多いです。あと、CL決勝に残ったチームに在籍する選手が、決勝トーナメントでも勝ち残っています。ブラジルとアルゼンチンの選手を中心にスナイデル(オランダ)とエトー(カメルーン)を加えたインテルに、ドイツ代表メンバーにロッベン(オランダ)とリベリー(フランス)を加えたバイエルン、という具合にです。今季はプレミア勢の衰退が予兆として表れていた通りに、実際にイングランド代表もドイツ代表に惨敗を喫したりと、非常に現象として面白いですねえ。
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by bigflag | 2010-06-28 19:08 | ・サッカー / 国際試合 | Comments(0)  

ドイツ vs イングランド (4-1)

ひどい誤審もありましたが、最終的にドイツの勝利は動かないであろう、というほど両チームには明確な差がありました。まず、イングランドはコンディションが悪そうで、選手の動きが非常に鈍いものでした。それゆえ、イングランドの選手はボールを受ける位置が悪く、ドイツの守備網に容易に引っ掛かっていました。反対に、ドイツの選手はよく動けており、特にエジルがイングランドのMFとDFの間のスペースでボールを受けることが出来ており、前線で攻撃の起点となっていました。イングランドでは、ルーニーがその役割を期待されていたはずですが、相変わらず不調は続いており、前線で違いを作ることはできませんでした。

また、コンディションの問題に加えて、オフェンスの意志統一にも差があったと言えます。ドイツにはラーム、ミュラー、エジルの3人を中心に右サイドで攻撃を組み立て、クローゼとポドルスキにフィニッシュさせるという明確な攻撃パターンがありました。一方のイングランドは、スロベニア戦で見せた右サイドのミルナーによるサイドアタックが影を潜め、中央に人数をかけるだけの強引なオフェンスが目立っていました。スロベニア戦で見せたサイドアタックは、偶発的なものだったのかもしれません。

ドイツに2点を奪われてから、イングランドはようやくエンジンがかかったようで、思い出したかのようにミルナーからのサイドアタックも見え始めました。この流れから1点を返し、そして、本当は同点に追いついたのですが、誤審により、リードされたまま前半を終えることになりました。

後半のイングランドは同点に追いつこうと前がかりになっていました。ドイツの追加点はセットプレーからのカウンターによるものでしたが、イングランドの守備はあまりにも稚拙でした。イングランドは交代策も失敗だったり、遅かったりで、試合の流れを変えるような有効打にはなりませんでした。日本との直前の強化試合の際も、イングランドが好調でないことは分かりましたが、結局、最後までチームに波が来ることはありませんでしたね。ルーニーの不調もありましたが、それ以上に攻守に規律がなさすぎました。

ドイツのエジルは大会のベスト・プレーヤーのひとりじゃないでしょうか。派手なプレーをするわけではありませんが、プレーが非常に正確で、繋ぎのアイデアも豊富で非常に見ていて楽しい選手ですね。
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by bigflag | 2010-06-28 13:16 | ・サッカー / 国際試合 | Comments(0)