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家族ゲーム ~その2~

この K 君の母親というのが、学歴志向の強い人間であるためか、少しでも塾の指導方法に
疑問(より偏差値の高い高校に行けないのでは?)を抱くと、すぐに苦情が来る。苦情というと
大げさだが、息子を迎えに来る度に何か言ってくる。正直、あまり相手にしたくないタイプの人間だ。

例えば、入塾当初、友人は K 君に宿題を出していなかった。というのも、K 君は学校の
提出物をロクに出していない様子だったので、多くのものを一度に課すよりは、
とりあえず学校の宿題だけでもやらせようと(内申点に響く!)、塾に学校の宿題を
持ってこさせ、宿題を提出できる状態にさせよう、と考えてのことだった。

そんな意図も知ろうともせず、塾が宿題を出さないとはどういうことなのか、と一方的に
言ってくる。友人が上記のようなことを説明すると、学校の宿題をやらないのは(友人の)
指導が悪いからだ、とまで言う始末。K君が入塾して、ひと月も経っていないのに、だ。
自分の息子を提出物もロクに出せない人間になるまで放ったらかしておいて、よく言うよ。
などと本音を言いたいところだったらしいが、それは口に出せない。辛いところである。

「まずは学校のことから」と分かってもらい、1回目の苦情は処理完了。

本間 陽平 「家族ゲーム」
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by bigflag | 2005-01-31 00:52 | ・学習塾 | Comments(0)  

ビューティフル・ピープル / Beautiful People ('99 イギリス)

監督/脚本 : ジャスミン・ディズダー
出演 : ダニー・ナスバウム(フーリガンのグリフィン)、 ニコラス・ファレル(産婦人科医モルディ)
     シャーロット・コールマン(女医ポーシャ)、 エディン・ジャンジャーノヴィテ(ボスニア難民ペロ)

ボスニア出身(イギリスに帰化)のジャスミン・ディズダーのデビュー作で、英国流の
ブラック・ユーモアを交えながら、ボスニア紛争を群像劇(5つのエピソード)で描く。

1.顔見知りであるひとりのセルビア人とひとりのクロアチア人との話。
2.イギリス人フーリガンの青年が偶然から紛争地域に行ってしまう話。
3.紛争地域に取材に行ったジャーナリストの話。
4.ボスニア難民とイギリス人の女医とが出会う話。
5.ボスニア難民夫婦と産婦人科医との交流の話。

映画はこの5つのエピソードを緩やかに絡ませて話を進める。映画のラストで
「運が味方すれば、人生は美しいものになる」というメッセージが出ることでも分かるように、
人と人との出会いによる様々な「運命の好転」が描かれている。

5つもエピソードがあるため、物語の力は正直弱いし、多々無理がある。当然ながら
好みでないエピソードもある。しかし、ジャスミン・ディズダーにとっては、複数のエピソードが
必要だったんだろう。つまり、「運命の好転」を様々な形で観客に届けたかった、ということ。
どれか一つでも引っ掛かってくれれば、という願いがあったんだと思う。

多少の無理なんて関係ない。そんな佳作である。
ちなみに最も好きなのは、エピソード 4 。あとは2と5かな。
  ビューティフル・ピープル
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by bigflag | 2005-01-30 19:40 | ・映画 - ヨーロッパ | Comments(2)  

日本 vs カザフスタン

カザフスタンの出来の悪さ?(元々あんなもんなのか)のため、特に収穫はなし。
目立ったプレーをしていたのは玉田。あとはアレックス。後者は出来の悪さで、ですが。

個人的に嬉しかったのは、阿部のプレーイメージが積極的だったこと。
同世代では中心選手と期待されながらも、結局最後まで同世代選手の中心にはなれずに(*)
ユース年代最後の五輪チームの解散に至ってしまった。

*怪我や山本監督の使い方のマズさなどの問題はあったが・・・

五輪代表でボランチ起用された場合、鈴木や今野といった割と守備的と言われている選手との
組み合せが多かったにもかかわらず、阿部はずっとDFの前のスペースを埋めるプレーばかりを
していた。阿部の能力を思うと、これは見ていて非常に歯痒かった。それを山本も感じていたから、
FKに魅力を感じてはいたものの、スタメンで起用することを最後の最後まで躊躇い続けたんだろう。

だが、今日の阿部は違った。所属チームの市原で見せるような上下に激しく動くプレー、
PA内にまで飛び出して行く得点に対する意志、加地に通したロングパスなど、代表の試合では
今まで見せることが少なかったオフェンスに対する意識の高さが伺えた。今日の相手が
どうだったというよりも、代表でも(市原と同じく)ポジティブなプレーイメージを持つことこそ、
今の阿部には重要だろう。

なぜ、これが五輪代表では出来なかったんだ。普通は逆やろ?w
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by bigflag | 2005-01-30 00:10 | ・サッカー / 日本代表 | Comments(0)  

Augustus Pablo 「East Of The River Nile」 ('77)

もともとエキゾチックな地であるはずのジャマイカなのに、それでも 「ファー・イースト・サウンド」 と呼ばれたオリエンタル?レゲエの超名盤。Far East 、つまり極東である。しかし、これは耳慣れない神秘的なサウンドを東洋的と言ってみたとしか思えない名称なので、実際の音はそれほど東洋的というわけでもない。

オーガスタ・パブロの吹くメロディカは、ベースラインに身を委ねながら気ままに吹くといった感じで、決して饒舌なものではない。また、吹くというよりは、音を入れると言った方がしっくりとくる。そして、パブロがメロディカを吹くと、流れる音楽に裂け目が生じる。そんな時に我々へ届いてくる音、それは不協和音のようですらある。

パブロはメロディカの他にオルガンやクラビネットを弾いているが、その場合とメロディカとでは同じ奏者だとは思えない瞬間がある。2つの人格が同時に現れ、音を重ねていく。そんな印象を受ける。ベースなど全体を引っ張る楽器群 (パブロのクラビネットなど) の低音とは対照的な線の細いメロディカの高音が、パブロの音楽を聞く者により一層、神秘的との感想を抱かせる要因の一つかもしれない。(試聴
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by bigflag | 2005-01-27 00:04 | ・Reggae / Dub | Comments(0)  

家族ゲーム ~その1~

子供の親との関係というのは、塾講師の仕事の中でも特にプライオリティの高いもので、
子供と接する以上に気を使わなくてはならない面倒な仕事でもある。

今回、取り上げるのは中三の男子生徒 K君、及びその家族の話だ。

K君は友人の塾に入る前は、関西ローカルではそこそこにチェーン展開している中規模の
W塾に通っていた。入塾理由は、そこでは成績が上がらなかったためで、入塾当初の
学校の成績は、下の中といったところだった。性格は冷めた感じで、やや人見知り。

ところで親子で入塾の面談に来た場合、印象に残るのは、たいてい生徒ではなく、生徒の
母親である。(面談の際、言葉を交わすのは、ほとんど母親のみであることが多いため)
どの母親もよく喋るものなんだけど、K君の母親はかなり喋る方だった。しかも早口で。

母親は、K君に姉(高1と高3)が2人いるということを喋り始めた。話を聞くと、次女の通う高校は
長女の通う高校に比べて、偏差値が低い高校に通っているらしい。その2つの高校を比べた結果、
長男をなるべく偏差値の高い学校に入れたい、というのが母親の話の趣旨だった。
要するに、勉強嫌いの次女が、勉強する雰囲気のない高校に行って、もっと勉強しなくなったのを
見て、長男をなるべく偏差値の高い高校に入れたい、というわけだ。

というのも、偏差値の低い学校は、高い学校に比べて、生徒が勉強をするという雰囲気になり難い。
「環境が人間を作る」とはよく言ったもので、(高校という場において)よほど意志の強い
人間でもないと、周りの人間が受験勉強を始めなければ、なかなか本腰を入れて勉強には
取り組めないものだ。そういう意味において、偏差値の高い学校という場所は、受験勉強に
早い時期から取り組む生徒が存在することもあり、より受験に向いている環境と言える。

ちなみに中学での成績が、中三時点で下の中というのは、次女が中三だった時と同程度である。
(成績評価 A~J 中の H が K 君の入塾当初の成績)

家族ゲーム
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by bigflag | 2005-01-23 14:17 | ・学習塾 | Comments(0)  

スーパーカー解散

3rd 以降、ロックとテクノの折衷があまり上手くいってないと感じるようになってから、あまり積極的には聞かなくなってしまったんだけど、1st と 2nd は好きでした。ある時期、2nd の 「Sunday People」を繰り返し聞いていた。彼らの曲の中で一番好きな歌です。久しぶりに聞こうかな。
  解散コメント(FROM SUPER CAR をクリック)
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by bigflag | 2005-01-18 22:17 | ・音楽メモ | Comments(4)  

Caetano Veloso 「Muito」 ('78)

自分の母親に膝枕をしてもらっているという、マザコン丸出しのアルバム・ジャケが、見ていて少し恥ずかしくなるものがあるんだけど、とても静謐で叙情的な名盤。カエターノ・ヴェローゾは、MPBと言われる現在のブラジルのポップ・ミュージックの原型を作った中心人物の一人で、ブラジルのボサノヴァ、サンバなどと欧米のロック、フォーク、サイケ、フュージョンなんかをポップ・ミュージックの枠内 (時にはみ出すことも) へと見事に落とし込んだ音を聞かせてくれる。

M1 「Terra (地球)」 は、曲名を 「Dear Mama」 とでも付けたかったんだろうけど、ちょっとだけ抽象的に「母」を「地球」に置き換えたんだろう。「母なる地球」って言うもんな。ブラジルでもそう言うのか知りませんが。曲はというと、カエターノの胎内回帰願望をベースに、内宇宙の中心を目指して、カエターノの蕩蕩とした歌声にシタールの音などが、ゆっくりと重なっていく。膨張する宇宙というよりは、収縮していく宇宙といった趣きの曲だ。1曲目で胎内回帰願望を満たしたカエターノは外へと出てる。他の誰よりも遅く歩きながら、街の様子や思い出をカエターノはボソボソと語り始める。語りの裏では、「星の青い輝きの中」 という意味の名を持つバンド、オウトラ・バンダ・ダ・テーハが音を奏でる。その音は、エレピを筆頭にほんの少しだけフュージョンの味付けがなされており、非常に心地がいい。

このアルバムを出した当時のカエターノは36歳。36歳であのジャケ写を撮るのは、勇気があるというか何というかw。それと2PACの「Dear Mama」にしてもそうなんだけど、男のマザコンが思いっきり表に出た曲ってのは、メロディーが非常に甘いですよね。そういえば、女性のファザコンが表に出た曲って知らないなあ。カエターノは多作なミュージシャンなので、とても全作品は聞いてませんが、亡命から帰国した後に発表している70年代のアルバムに好きなものが多い。(試聴
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by bigflag | 2005-01-16 16:28 | ・Brasil / Africa | Comments(0)  

革命の歌が聞こえてくる ~その6~

成績の最低ランクである J とは、どういったものなのか。
その実態をまだ書いていなかったので、忘れないうちに書いておこうと思う。
(一度聞いたら忘れられないようなエピソードばっかりなんだけど)

一番強烈だったのが、英語の授業の時である。

英単語のボキャブラリーを増やすことは、英語の成績を伸ばすための一番の近道だろうと
考えた友人は、初めての英語の授業の際、J 君に英単語20語をそれぞれ10回ずつ
書いてきなさい、という宿題を与えた。今考えると、「与えた」というよりも、「与えてみた」という
表現の方がピッタリな気がする。子供の頃、公園にたむろってる鳩にスナック菓子なんかを
恐る恐る投げ与えたことってあると思う。例えるなら、あんな感覚か。大げさに言ってみるなら、
「ラボ」ってやつだ。友人にそんな気はないんだろうけど、結果として「ラボ」と言わざるをえない。

<課題1.「与える」を10回ずつ書いてきなさい>
という宿題があるとするならば、普通は以下のように書いてくる。
give give give give give give give give・・・・と。

ところが、J 君は違った。そうして(上のようにして)ほしかったんだけど、こうきたんだ。
give〔giv〕 give〔giv〕 give〔giv〕 give〔giv〕・・・と。

J 君は発音記号も英単語の一部だと思っていたんだ。
これは、まだ革命の歌が聞こえてきそうにもなかった頃、入塾当初の話。

Sly & the Revolutionaries With Jah Thomas 「Black Ash Dub」
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by bigflag | 2005-01-15 17:58 | ・学習塾 | Comments(0)  

革命の歌が聞こえてくる ~その5~

マラソンが功を奏したのかどうかは分からないが、J 君の成績は上がっている。
本当にほんの少しずつではあるものの。まだ完全に J を抜けたとは言い切れないけれども、
I の背中は見えている。手が届く場所にある。

J 君の周りの反応は概ね似通ったものらしく、「まさか、あの J 君が・・・」 と“驚きを隠せない者”と
言葉を失い“顔が青ざめる者”との2種類あったそうで、前者は親・教師・友達で、
後者は友達のみだ。後者の友達とは、 I グループに属する友達、あるいは J 君に成績を
抜かれてしまった友達である。

ところで、J 君が J グループ(成績)から抜けるとは、どういうことか。
それは、J 君の替わりに J リーグに降格してしまう者がいるということ。
こんな郊外のとある中学校ですら、J リーグと同じような降格争いが存在しているんだ。

ちなみに、J 君のマラソンの成績は、男子80人中34番だった。
こちらでは間違いなく、成績に反映されたようである。

Giovanni Mirabassi 「Avanti!」
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by bigflag | 2005-01-10 21:56 | ・学習塾 | Comments(0)  

2004年の音楽ベスト

12月に出たものもあるので、昨年よく聞いた10枚というわけではないですが、インパクトがあったもの、あるいは単純に好みだったものを、アルファベット順に選びました。

◆Best 10◆
1. Aurora / Flare (レビュー

2. Battles / B EP
ポストロックに欠けがちな「分かり易いダイナミズム」を見事に表現。

3. Bitty McLean / On Bond Street (レビュー

4. Build An Ark / Peace With Every Step (レビュー

5. Claudia Quintet / I, Claudia (レビュー

6. Foreign Exchange / Connected (レビュー

7. Madvillain / Madvillainy ('04)
Madlib 関連では一番真っ当にヒップホップしてるかも。

8. Nicola Conte / Other Directions (レビュー

9. RUMI / Hell Me Tight (レビュー

10. Zazen Boys / Zazen Boys Ⅱ (レビュー

◆次点◆
・Amp Fiddler / Waltz of a Ghetto Fly
元P-Funkキーボーディストの遅いデビュー盤。グルーヴィー。(関連

・Antibalas / Who Is This America? (レビュー

・GOMA / Endless Wonderer (レビュー

・Hird / Moving On (レビュー

・Monk Hughes & The Outer Realm / A Tribute To Brother Weldon (レビュー

・Moodymann / Black Mahogani (レビュー

◆Reissue / Classic◆
・Arthur Russell / The World Of Arthur Russell ('79-'86)
・Arthur Russell / Calling Out Of Context ('84-'90)<レビュー
これほど地に足のついていない感じのするダンス・ミュージックを聞くのは初めて。アーサー・ラッセルは去年一番聞いた。World Of Echoはちょっと難しかった。

・Candi Staton / 左同 ('69-'73)
ファンク寸前のソウル、ブルース。

・Domingo Cura / Anthology ('71-'75)<レビュー

・Ijahman / Are We a Warrior + Haile I Hymn ('79 / '78)<レビュー

・Marcus Belgrave / GEMINI ('74)<レビュー

・Mark Stewart & Maffia / Learning To Cope With Cowardice ('83)
POP GROUPの1st のダブ、ノイズを強烈に押し進め、インダストリアルな音を追加した感じ。しかしタイトルも凄い。「卑怯者に対処する方法を学べ」。 卑怯者に出会ったら、小一時間、このアルバムを聞かせよう。小一時間、問い詰めるより効果があると思います。

・Pentangle / 左同 ('68)
左右のスピーカーから別々のギターソロが鳴り、それが混じり合って耳に届く音がかなりスリリング。ペンタングルにしか分からなかったフォークとジャズの交差点。ペンタングルって、響きも好きだ。何回も言いたくなる。ペンタングル、ペンタングル・・・

◆Mix CD◆
・Daddy G / DJ-Kicks
ブリストルからミーターズまで褐色のヘビーなグルーヴを凝縮。重量感あり。

・DJ Spinna & Bobbito / The Wonder Of Stevie - Melody Man (レビュー

◆Compilation◆
・Funk Black Rio (レビュー
・Studio One Disco Mix
・Forum West ~Modern Jazz From West Germany 1962-1968~
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by bigflag | 2005-01-09 03:03 | ・音楽 - 年間ベスト | Comments(5)