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PRIDE 武士道 -其の拾-

<五味隆典 vs マーカス・アウレリオ>
プライド参戦以降、10連勝で無敗街道を突っ走り、「絶対王者」 とまで言われていた五味が
ついに負けてしまった。ことには実はそれほどショックはなかったりもする。五味が時の勢いを
得ていたのは事実だけど(勢いだけじゃないこともまた事実)、絶対王者とまで言えるほど、
それこそ真の絶対王者たるヒョードルほどに穴のない選手だと思えなかった、というか信じたい
けど信じられないという気持ちが何処かにあったからだ。具体的に言うと、何度もテイクダウン
されて完敗した、あのBJペン戦が記憶の片隅にずっとあったからだ。

腰を落とし低く構えたアウレリオは五味のフックの打ち終わりを狙い、カウンターでタックルを
入れる練習を相当していたはずだ。一方、五味は同じ柔術系とはいえ、BJほどパワーの
ないアウレリオにテイクダウンされるとは微塵も思っていなかったのだろう。慢心があったと
すれば、この点だと思う。では、どうすれば勝てたかというと、五味はアウレリオが仕掛けて
くるのを待っていれば、カウンター・スタイルで試合を進めていれば、KOできたかどうかは
分からないが、勝ちは拾えた試合だと思う。たとえ今回のような低いモチベーションであっても。

ただ、逆に言えば、今回の敗戦の結果、五味が柔術トレーニングの比重を増やすのは間違い
ないはずで、真の絶対王者への歩みが始まった分岐点だと、後に言われる試合だったのかも
しれない。とにかく、この敗戦が五味を強くするのは間違いない。

<ヨアキム・ハンセン vs ルイス・アゼレード>
手数に任せた勢いでアゼレード。打撃の正確性でハンセン。階級トップクラスの実力者同士が
主導権を目まぐるしく奪い合う好試合。どっちが勝っても不思議ではなかった。

<パウロ・フィリオ vs ムリーロ・ニンジャ>
パウロ・フィリオはヒカルド・アローナそっくりの戦い方。パンチを打つ時に顎がガラ空きなのも
そっくりだったw。これは師匠のマリオ・スペーヒーもだよなあ。これがBTTスタイル?
ノゲイラ兄弟はそんなことないのになんでやろ? 単にボクシングのコーチが違うだけなのか?

<近藤有己 vs フィル・バローニ>
近藤はせっかく階級を落としたのにパワーで圧倒されてしまっていた。あれだけキツくプレッシャー
をかけられた中で、なにも打ち合うことはないのになあ。足を使うなど戦い方に工夫が必要。
相手は関係ないとか言ってないで、もう少し戦略をもって試合に臨めよといつも思う。
ヒクソンを見習うなら、ヨガじゃなくてソコでしょ、ソコ。
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by bigflag | 2006-04-12 00:17 | ・格闘技 - 総合 | Comments(0)  

HELDON 「Un Rêve Sans Consequence Speciale」 ('76)

エルドンは、ソルボンヌ大学で哲学を専攻する Richard Pinhas (リシャール・ピナス) がヴァイオレンスをテーマに始動させたロック・プロジェクト。本作は、天才ドラマーと言われている François Auger (フランソワ・オジェ)、MAGMA (マグマ)のメンバーである Patrick Gauthier (パトリック・ゴーティエ/synth) と Janick Top (ヤニック・トップ/bass) を迎えて制作された 5th アルバム。タイトルは 「終わりのない夢」 という意味。

キング・クリムゾンのロバート・フリップの信奉者と言うだけあって、リシャール・ピナスの弾くギターはかなりノイジーでヘビー。インダストリアルなエレクトロニクス。そして、メタリックに叩かれるドラム/パーカッションがサウンドの核となっている。その中でもエレクトロニクスの使い方は独特で、音から感情や表情を一切排した、まさにインダストリアルな人工的音響を追求しており、どこか不条理な造形美/構築美を感じさせる。あるいは、何者かに巨大な建造物の中へと放り込まれてしまったような切迫感や逼迫感を掻き立てられる。そんな緊張感に満ちた音楽である。

銅鑼で始まる M1 は衝撃的な一曲。上記のようなフリップ・ギターとシンセが合わさることで生まれる究極の混沌。M2 ではカリンバやガムランのようなパーカッションがメタリックに演奏され、インダストリアル化されたエキゾチシズムが生まれている。M3 は完全にオートメーション化された無人の工場から聞こえてきそうな不気味さがある。M4 はジャケットにあるように溶鉱炉から溶けた鉄鉱石が延々と流れ出ている様子を音にしたようなちょっと不思議な雰囲気の曲。なんだかエロい。M5・6 ライブ・トラックはスタジオ盤に比べて凶暴度120%増しの仕様で、これまた強烈。(試聴/*日本盤と輸入盤では曲順が違う)
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by bigflag | 2006-04-09 22:48 | ・Experimental | Comments(0)  

K-1 WORLD MAX 2006 ~開幕戦~

どうも以前にはあった熱が少しばかり冷めてきている印象。やっぱり様々な面で膠着化が進んでいることが原因か。試合内容はもちろん、出場する選手、勝利する選手。そして、主催者にプロテクト化される特定の選手。

今回だと、あのブアカーオでさえ、主催者は守らなければならなかった。この事実はMAXの膠着化を表す象徴的な試合だったと思う。ブアカーオのコンディションの悪さが目についたとはいえ、ヴァージル・カラコダというMAXには馴染みの薄い選手に苦戦した。元者であるアルバート・クラウスもまたしかり。選手間の実力の均衡化は、常連の選手だけでなく、非常連の選手にまで及んでいる、ということ。これはスター選手を作りたい、あるいは守りたい主催者としては頭の痛い状況と言える。だからといって、今回のブアカーオのようにあからさまなプロテクトを今後も発動し続けるとなると、ファン離れを起こしかねない。MAXが難しい局面を迎えたことを告げる興行だったと思う。

<アンディ・サワー vs ツグト・アマラ>
手数において、アマラがサワーを大きく上回っていたために、サワーへの印象は良くなかったかもしれないが、ちゃんと見ると、アマラのパンチは手数こそ多いものの、クリーン・ヒットはほぼ皆無。逆に、サワーはコンパクトで早いパンチのコンビネーションを駆使して、的確に打撃をヒットさせていた。個人的に延長は必要なかったと思うが、その延長戦では打ち疲れとダメージが効いてきたからか、アマラの動きが止まる。サワーはそこを見逃さず延長ではキッチリと差を見せた。まあ欲を言えば、現王者なので、3R以内でこの差を見せて欲しかったかな。

<佐藤嘉洋 vs マイク・ザンビディス>
1Rで左フックをキレイに貰ったのを見て、このままKOされるだろうなーと思っていたら、そこから徐々に盛り返して、最終的にはザンビディスを圧倒した佐藤のタフさに驚く。デカい奴が能面で休むことなくローと膝を打ってくる不気味さ。ただ、ザンビディスはKOされる気はしなかったと思う。ペースメーカーのように一定のリズムしか持っていない佐藤の攻撃は、相手に痛いと思わせることは出来ても、怖いとまでは思わせられないように見える。あと、横からの打撃へのガードの甘さも目立った。これは階級内で群を抜いて身長が高いがゆえに生まれる弱点。が、打たれ弱くはないので、試合に勝てる選手であるのは間違いない。MAXのルールにも、かなり慣れてきている。優勝候補に挙げても良いでしょう。

<小比類巻貴之 vs イム・チビン>
相変わらず気持ちと動きに固さが取れないコヒ。徐々にパンチも良くなってきてはいるが、ローと膝は強力だが、手の合う相手だけにしか効かせられないのが、コヒに付き纏う難点。イム・チビンは日本人トーナメントに混ぜたら面白いというレベルの選手。

<魔裟斗 vs レミギウス・モリカビュチス>
1Rの1分過ぎたあたりで、魔裟斗はレミーガの動きを見切ったと思う。ラッシュ終わりなんかに自分の正面で止まったレミーガに対して、魔裟斗は放ったコンビネーションの中でほぼ一つは打撃を当てることが出来ていた。特にレミーガは魔裟斗のストレートが全く見えていなかった。ラッシュ・スピードに光るものは多いに感じるが、レミーガの選手としての完成度はかなり低い。
ともと階級が1つ下の選手だし、まずは肉体改造から。魔裟斗の完勝。
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by bigflag | 2006-04-06 20:54 | ・格闘技 - 打撃系 | Comments(0)  

ブログのタイトル変えました

翻訳機能を使った超適当なスペイン語なので、間違っているかもしれないですw
が、これからもよろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ
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by bigflag | 2006-04-03 23:51 | ・徒然記 | Comments(9)  

High Five Quintet 「Jazz Desire」 ('04)

High Five Quintet は、トランペット/フリューゲルホーン奏者の Fabrizio Bosso (ファブリッツィオ・ボッソ) を中心にして、2002年に結成されたイタリアのジャズ・バンドで、本作は 2nd アルバム。ピアニストの Luca Mannutza (ルカ・マンヌトゥーザ) を除くメンツは Nicola Conte (ニコラ・コンテ) の 「Other Directions」 に参加している。

イタリア人らしく、スタイリッシュで熱いハードバップ。ボッソと Daniele Scannapieco (ダニエル・スカナピエコ/ts)、この2人の情熱的なインタープレイがもたらす昂揚感は爽快のひと言。そして、マンヌトゥーザのピアノは、彼らと対をなすようにリリカルなプレイが光る。2曲目はなんと QUEEN のカバー!! アナザーワン・バイツァ・ダスト!!!@ジョジョ4部(試聴
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by bigflag | 2006-04-03 23:03 | ・Jazz / Latin | Comments(0)  

講師とコソ泥 ~その12~

「お兄さん、こんなに朝早くに行ったらアカンで」

友人とM君の母親、双方の事情を一通り聞き終わった後、眠そうな顔をした警官は、
21時から翌日8時までは取り立てをしてはいけないという規制(ガイドライン)があるのだと、
友人に説明した。

M君の母親はおそらくこのことを知っていたのだ。だから、すぐに警察へ行こうと言い出したの
だろうし、いま思えば、その交番までの行き方も、公園に入って近道をするなど、なんだか妙に
慣れた足取りだった。が、それよりも何よりも交番で話し合いをしていた時のことである。
尿意を催した友人が警官にトイレはどこかと尋ねたところ、警官ではなく、なぜかM君の母親が
突き当たりの右よ、と教えてくれた。親切心からなのか何なのか全く意味が分からなかったが、
友人は用を足しながらこの時に確信した。M君の家が取り立てに遭っていること。
そして、M君の母親がその取り立ての件で、この交番にお世話になっていることが一度や
二度ではないことを。

警官は友人とM君の母親、そのどちらかの味方をするということもなく、友人に対しては
「もう少し待ってあげたら」 と言い、M君の母親に対しては 「ちゃんと払ってあげなさいよ」 と言い、
話し合い中ずっと、それらの言葉尻を変えただけの同じような言葉を何度も繰り返すだけだった。
ここで話し合いを続けても、何も進展がないと悟った友人は、今日はもう時間がないので、
と言って、その場を後にした。

その帰り道、友人は閉塾することを決めた。この一件で決意したというよりも、
自分のことを棚に上げて、何でもかんでも他人 (学校・塾・父親) のせいにする傾向が
強い母親と向き合わなければならない、この塾講師という職業に割の合わなさを以前から
常々強く感じていたのだ。

もう塾を閉めるわ。その言葉を友人から聞いた時、もっと頑張れよ、という言葉は出てこなかった。
ブログのタイトルに期待を込めて入れた長征とまで行かなかったことは、残念は残念だったのだが、
始めた動機が動機だったので、よくここまで続いたなあ。という気持ちの方が強かったからだ。
浅はかな思いつきで始まった友人Sの学習塾経営は妥当と言うべきなのか、2004年3月から
2005年5月の1年3ヶ月という短い期間で、あっさりと終わったのだった。
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by bigflag | 2006-04-03 13:02 | ・学習塾 | Comments(6)  

ゴッドファーザー Ⅱ/ The Godfather Part 2 ('74 アメリカ)

監督 : フランシス・フォード・コッポラ
出演 : アル・パチーノ (マイケル)、 ロバート・デーニーロ (ビトー・コルレオーネ)、
     ジョン・カザーレ (フレドー@次男)、 ロバート・デュヴァル (トム・ヘイゲン@参謀)、
     ダイアン・キートン (ケイ)、 マイケル・ヴィンセント・ガッツォー (ペンタンジェリ)、
     リー・ストラスバーグ (ハイマン・ロス)

亡き父のあとを継ぎドンとなったマイケルの苦悩と復讐を、父ビトーの少年時代からやがて一大ファミリーを築くまでのエピソードを交えて描いた、第2作。前作から5年後の世界。

「任侠」 から 「ビジネス」 へという、パラダイムシフト後の世界。マイケルが銃撃にあった後、トムに 「部下とはビジネスでしか繋がっていない」 と言っていたのが、まさにそのこと。マイケル編のシマ争いにほぼ終始する展開は仕方がないとはいえ、前作という比較対象があるため少々辛いと感じることも。なので、ノスタルジーたっぷりに若き日のビトー編を交えながら一つの作品にしたんだろうけど、それがデ・ニーロの好演もあって、余計にマイケル編が辛く感じる。あのドン・ファヌッチの殺害に至るシーンまでなんかスゴかったよなあ。そんで、デ・ニーロの若い頃の美丈夫っぷりに驚き。ハナにつく演技もしてないし。2年後とは思えないアル・パチーノの老けっぷり(化け方)もすごかったけどw。

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by bigflag | 2006-04-02 18:28 | ・映画 - アメリカ | Comments(0)