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Bob Andy 「Bob Andy's Song Book」 ('70)

ボブ・アンディは1944年生まれのジャマイカのシンガー。本名キース・アンダーソン。ジャマイカのスウィート・ソウルミュージック、ロックステディの名盤と言えば、真っ先に上がるアルバムの一つが、Studio One からリリースされた本作 「ソングブック」。録音は1966~68年で、バックは Jackie Mittoo & The Soul Venders。

単純に言うと、「ズンチャ・ズンチャ」 というレゲエのリズムに、ソウルミュージックから影響大のメロディが乗っかった音楽。ちょっとトボけたようなボブ・アンディの優しい声が、その音にまた合うんだな。そして、そのボブの声を生かす暖かく朴訥としたメロディが多い。M1 「My Time」、M4 「Too Experience」、M5 「I've Got To Go Back Home」、M7 「Going Home」、M9 「Let Them Say」 あたりがそう。雰囲気は朴訥としてるんだけど、とてもキレイなメロディで地味すぎないのが良い。M2 「Desperate Lover」、M10 「Unchained」、M11 「Feeling Soul」 の3曲は、ボブの声と歌うようなサックスの掛け合いが素晴らしい。特に M2 は胸キュンな名曲。

リズムがサウンドの前面に出ているレゲエとは違って、ロックステディはまず歌ありきのスタイル。なので、かなり取っ付き易い。まして、ロックステディを代表する名盤となれば、これほどジャマイカン・ミュージック入門に最適の一枚はないですよ。エヴァー・グリーンな音楽、こんなフレーズにグッと来る人であれば、聞いて損はしないと思います。(試聴
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by bigflag | 2007-05-31 23:59 | ・Reggae / Dub | Comments(0)  

SA-RA 「Hollywood Recordings」 ('07)

Jurassic 5 「HEY」 や Platinum Pied Pipers 「Deep Inside」 のプロデュース、 N.E.R.D. 「ROSE」 や DJ Mitsu The Beats 「Negative Ion」 のリミックスなどを手がけてきたことで知られる3人組のプロデュース・チーム、Sa-Ra Creative Partners が遂に 1st フルアルバムをリリース。J Dilla、Talib Kweli、Erykah Badu など多数のラッパーやヴォーカリストを迎えて製作されている。

「A.M.E.S. (Afro / Magnetic / Electronic / Spiritualism)」
これは彼らが自分たちの音を説明する時に好んで使う言葉で、要はブラック・ミュージックに通底する感覚を表現した彼ら流のキャッチフレーズである。単純に言うと、ヒップホップ以後のビート感覚で、ジャズ、ソウル、ファンク、テクノを融合させている。ただ、これだけだと今のような引っ張りダコ状態にはならない。

では、彼らの特異性とは何か。それは、中毒性の高いグルーヴにある。引きずるほどに重いビートが生み出す異常な磁場。人を惹きつける、彼らの言うマグネティックなビート感覚が彼らの特異性を際立たせている。そんなビートと対照的なのが、P-Funk 的な浮遊感のある (あるいは非常にチープな) シンセ使い。「モコモコとしたビート」 と 「ビームのようなシンセサイザー」 を自在に使いこなす SA-RA の音を聞けば、P-Funk がやたらと引き合いに出されるも理解できるはず。

それにしても、M1~M6 までの流れはホント良い。特に M4 「So Special」、M5 「And If」 にはタメ息。他だと、M11 「Do Me Girl」 ~ M13 「Sweet Sour You」 も最高のフューチャリスティック・ソウル。ラップものだと、M16 「Lean On Me」 が格好良い。どれもルーズなウワモノとタイトなビートがたまらん。(試聴
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by bigflag | 2007-05-28 21:51 | ・Funk / Soul / R&B | Comments(0)  

UFC 71 クイントン・ランペイジ・ジャクソン vs チャック・リデル

2003年に行われたプライド・ミドル級GP以来の再戦。(動画

前回の対戦と比較すると、リデルの戦い方にはあまり変化がないけれど、ランペイジは随分と変わったなあ。自分からパンチを出さないようになったし、タックルにもいかない。カウンターを軸にした戦い方をするようになった。ただ、プレッシャーをかけつつ、カウンターを狙うというのが賢い。プライド後期ではかなりパンチを貰うシーンが増えていたので、その辺りの欠点をカバーするための試合運びを考えるようになったんだと思う。

一方、リデルは前回の負けが記憶にあるためか、動きが硬いように見えた。それらの結果として、ランペイジのワンパンチKOに繋がったんだろうな。ランペイジの初戴冠、お見事でした。しかし、もうあの太っい鎖は巻いてないんだな・泣
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by bigflag | 2007-05-28 00:03 | ・格闘技 - 総合 | Comments(0)  

亀田興毅 vs イルファン・オガー

「凱旋・亀田の帰る場所」 と銘打ったわりに空席が目立つ少し寂しい客入り。いつものインドネシア人(笑)が対戦相手とあって、2時間枠の番組内容を心配していたんだけど、今夜の対戦相手は攻撃しないで防御に徹するという荒技で(笑)、亀田ボクシングお付の解説者である鬼塚が毎試合のように連発する 「この対戦相手は決して弱くはないですよ」 というフレーズの説得力アップに非常に貢献していたと思いますw。

そして、防御に徹する相手を亀田が倒せないことに、業を煮やしたレフェリーが試合を強制ストップ(笑)。しばらく判定決着が続いていた亀田家の面々も、そのレフェリーの迷判断を (こちらは) 迷うことなく全面支持するガッツポーズで大歓迎していましたw。4Rにオガーが見せた反撃に対して驚きの表情を見せた(笑)亀田興毅の顔がなかなか印象的な試合でしたね。まさに亀田劇場らしい見事なTKO勝利!

しかし、今回の放送の主役は長男・興毅ではなくて、三男・和毅(ともき)でしょう。次男・大毅の電波っぷりをさらに酷くしたような感じなのでは、と想像していたんですけど、思ったよりもスレていなくて、話し方にもカワイ気があって、まるで次男・大毅を反面教師にしているかのようでしたw。兄ちゃん2人の失速っぷりが顕著なだけに、「亀田家の最終兵器」 の投入時期の前倒しを期待したいですね!

あと、亀田の名を冠さないため、世間的な注目度は低いんですけど、電波っぷりでは次男・大毅にも劣らないものを持っている 「牛若丸あきべぇ(笑)」 のアジア人連続KO記録(笑)も着実に更新されており、いま目を離せないボクサーの一人です。
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by bigflag | 2007-05-24 01:58 | ・格闘技 - 打撃系 | Comments(9)  

天元突破グレンラガン 8話

アニメ見て泣いた(涙ぐんだくらいだけど)のなんて久しぶり。アニキ!アニキ!アニキ!(泣)
前回の予告でカミナが死ぬのは想像ついてたけど、それでも。うぅ。しっかし、今回の戦闘シーンはすんごい気合いが入ってた。「おちおち寝てもいられねえ」 から、ジョーのように灰になるラストまで息つく暇もなかったもんなー。さすが GAINAX。

「エヴァンゲリオン後の世界を生き抜く人間」 を極端にキャラクター化した、頭よりも体が先に動きまくる兄貴分・カミナを失ったシモンが今後、どのように行動していくのかが楽しみ。まずは、エヴァンゲリオンのシンジ君みたいにウジウジしてからってとこかな(笑)
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by bigflag | 2007-05-21 00:43 | ・徒然記 | Comments(0)  

Jurassic 5 「Power In Numbers」 ('02)

ジュラシック5の 2nd。前作の特徴そのままに、曲のバラエティが豊かになった作品。単純に言うと、1st は楽しくて、この 2nd は格好良いっつう感じかな。本作もヒップホップ入門盤に最適の一枚!(試聴

単純にヘビーなファンクをサンプリングしていたり、あるいは内省的な雰囲気を漂わせる曲があったりと、色んな意味で前作よりもヘビー。フルートのサンプリングがクールな M3 「If You Only Knew」。ドラム・ブレイクのループとヘビーなベースが格好良い M4 「Break」。M6 「A Day At The Races」 はベースに乗せられるように高速マイクリレーで呼応するラップがシビれる。ハイライトである M8 「What's Golden」 は超ヘビーなキーボードが格好良すぎる。M15 「Hey」 は揺れるキーボード音がチルアウトな曲。にしても、相変わらずサンプリングが冴えに冴えてる。
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by bigflag | 2007-05-20 23:56 | ・Hip Hop | Comments(0)  

Jurassic 5 「Quality Control」 ('00)

ジュラシック5は、1993年に LA で結成された6人組(4MC&2DJ)のヒップホップ・グループ。Native Tangue 一派からの影響を感じさせるオールドスクールなトラック、まるでコーラス・グループのようなハーモニーを聞かせるスムースなラップ、そして 4MC の絶妙なマイクリレーが彼らの特徴。本作はメジャーデビュー・アルバム。残念なことに今年での解散が決まっている。

何というか、非常にスムースなトラックとラップなので、自称・辛口(笑)みたいな人には受けが悪いかもしれないけど(インパクトに欠けるとか何とか)、メロウ一辺倒のジャジーという記号に頼っただけのヒップホップと比べれば、遥かにサンプリングの醍醐味を味わえるヒップホップ。DJ の Cut Chemist(カット・ケミスト) と Nu Mark (ヌー・マーク) は本当にセンスが良いんだよな~。流しているだけで、これだけ楽しい気分にさせてくれるヒップホップは本当に稀少だと思う。まさにファンキー・ミュージック。

サックスをループさせたファンキーなトラック M3 「Great Expectaions」。友達とダベってる雰囲気をそのまま音にしたような M5 「Quality Control」 は気だるいファンク・ビートが格好いい。M8 「World Of Entertainment」 は肩の力を抜いてくれるチープなキーボードのループが可愛い曲。M13 「Game」 はそのタイトル通り、ゲームを楽しんでいる時のような、ちょっとしたスリルを感じさせる曲。M15 「Swing Set」 は 2DJ の面目躍如とでも言うべき曲で、目まぐるしいスウィング感が最高。これぞヒップホップ入門の最適盤。(試聴
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by bigflag | 2007-05-17 23:59 | ・Hip Hop | Comments(0)  

Bonobos 「Electlyric」 ('05)

人間以外では唯一、正常位でセックスをすることが確認されている動物ボノボ。争いごとを避けるためのコミュニケーション能力が非常に発達している動物ボノボ。前者はともかく(笑)、後者の 「平和を愛する動物」 というイメージからバンド名を Bonobos にしたのだと思う。ボノボはその名の通り、とてもピースフルな曲を作る日本のポップ・バンド。結成は2001年で、これは 2nd アルバム。

レゲエのカッティング・ギターとノイジーにうねるギターの絡みが、まさに 「春の嵐」 という感じでアルバムは幕を開ける。M2 「グレープフルーツムーン」 は足取りの軽さを感じさせるスカスカな打ち込みがカワイイ曲。M3 「Lovers Rock」 は曲名通りのラヴァーズロック・チューンで、浮遊感のある SE が施されていて気持ちいい。M7 「あの言葉、あの光」 はフォーキーなギターの裏打ちと緩いキーボードの絡みが胸に染み入る名曲。ボノボはそれほど器用ではないバンドだと思うけど、彼らの場合、それは素直すぎるということの裏返しでもある。そんな彼らだからこそ出来た超名曲が M4 「Thank You For The Music」。こんなにもストレートな歌詞とメロディで、人を感動させることが出来るバンドはなかなかいないよ。

フィッシュマンズ・フォロワーとして語られることが多いバンドだけど、1st に比べるとメロディは随分とポップで瑞々しくなっている。また、それに伴いバンドの演奏が醸し出す空気感もよりピースフルになって、ボノボの色がハッキリと分かる作品になっている。それから、打ち込みを導入するなど、新しいことにも挑んでいる。ただ、コーネリアスの 「Drop」 まんまの M8 「Floating」 を聞くと、彼らの不器用さも伝わってきたりもする (朝本浩文のオーバー・プロデュースなのかもしれないが)。まだ成長過程のバンドなので、今後がとても楽しみなことに変わりはない。(試聴インタビュー12
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by bigflag | 2007-05-16 20:54 | ・歌謡曲 / J-POP | Comments(4)  

Jorge Mautner 「Bomba De Estrelas」 ('81)

ジョルジ・マウチネルは、カエターノ・ヴェローゾに 「トロピカリズモの先駆者」 と評されているブラジルのミュージシャン兼作家。生まれは1941年、リオ・デ・ジャネイロ。マウチネルはその特異な才能で、トロピカリズモへと続く道を用意はしたが、ムーヴメント当時 (1967~68年頃) は既にブラジルにはおらず、アメリカに移住していたらしい。亡命も一足早かったということだろうか。マウチネルが本格的に音楽を始めたのは、カエターノやジルベルト・ジルとの出会い以後らしいので (1st のリリースは72年)、トロピカリズモへの影響というのは、音楽活動ではなくて作家活動によるものだったようだ。

ソフト・ロック meets サンバという、いかにもなカエターノ印の音なんだけど、アルバム・ジャケットのように、B級感の漂うサイケ感が独特。マウチネルの弾くバイオリンとバンドリンは妙な親しみがある。この自由奔放なサウンドは、マウチネルの性格がそのまま出た結果なのかもしれない。曲名が 「日本人のサンバ」 なのに中華な M6、時代を感じさせるシンセの奏でるインド風メロディが恐ろしくダサい M7 「蛇使い」 など、腰が砕けるような曲もあるんだけど、それはご愛嬌(笑)。アルト・サックスが泣きのメロディを奏でる M4 「Cidadao Cidada」、他ミュージシャンへのリスペクト・ソングである M10 「Negros Blues」 は名曲。
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by bigflag | 2007-05-15 00:37 | ・Brasil / Africa | Comments(0)  

011 「Nocturbulous Behavior」 ('03)

Underground Resistance の No.011 といえば、Suburban Knight (サバーバン・ナイト) こと James Pennington のことを指して言う (らしい)。ジェイムズ・ペニントンというと、元も含めて UR 関連の中では1、2を争うくらい好きな曲が多いミュージシャン。そんな人が自身の曲を中心にしたミックスCDをリリースしたとなれば、買わないわけにはいかないと手に入れたのがこの作品。UR リリースのミックスCDでは、DJ Rolando の 「The Aztec Mystic Mix」 が有名だけど、個人的にはこちらの方が好き。

Suburban Knight の他には、Dark Energy 名義でも曲を発表しているんだけど、基本的には名義ごとにそれほど差はない。一般的にはテクノと呼ばれているけれど、ハードコア・ファンクとでも呼びたくなるような、どれもストイックかつハードな作風で、UR の持つパンキッシュな側面を前面に押し出すミュージシャンである。

今年の頭にリリースされた Dark Energy 名義のベストアルバム 「Collided Energy」 を聞いて、好きになったという人であれば、是非とも聞いてもらいたい。UR の歴史とともに自身の活動の軌跡をなぞるこの作品を聞けば、UR の中でのジェイムズ・ペニントンの立ち位置も分かるはず。アルバム・ジャケットの暗視スコープを通したクリア・グリーンの世界は、まさに彼の作る音の世界観そのもの。そして、ペニントンの曲は黒いグルーヴを放ちながら、その闇の中を走駆する。(試聴
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by bigflag | 2007-05-14 01:17 | ・Mix CD | Comments(2)