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2009年の音楽ベスト Vol.6

第6弾は、リイシューされた作品のベスト。これで最後です(笑)。長いこと付き合ってくれた方、ありがとうございました~。

◆Reissue◆
 ・B12 / B12 Records Archive Volume 6 ('93-'94)
93年に400本限定のカセットでリリースされ、その後500枚限定でCD化された幻の作品 「Prelude Part 1」 に、93~94に制作された未発表音源を加えたアルバム。Warp の Artificial Intelligence シリーズが好きな人はマスト。クリスタルのような輝くを持つ、美しいピュア・テクノの数々に涙。

 ・Durutti Column / Four Factory Records ('80-'84)
Factory Records からリリースされた初期4作に、未発表ライブ/スタジオ音源を加えた6枚組のボックスセット。Vini Reilly の抱える喪失感をもっとも美しく、そして幽玄に表現していた時期の作品群だけに、そのどれもが素晴らしい。繊細なガラス細工のようなメロディに胸を鷲掴みにされる。

 ・Kraftwerk / Der Katalog ('74-'03)
いつかリマスター盤が出ると思って、これまで彼らの作品を買わずにいた自分を褒めたい(笑)。長いこと待っただけのことはある非常に豪華な (高価でもあるw) 8枚組のボックスセット。実はドイツ語版を聴くのは初めてで新鮮に聞けております。LPサイズで堪能できるアートワーク含め絶品!!!

 ・Milva & Astor Piazzolla / Live In Tokyo 1988
ピアソラ最後の来日ツアーの記録の完全盤。ピアソラは元よりアルゼンチン・タンゴに関しては初心者の域を出ないため、ピアソラの経歴の中で本作がどのような位置づけにあるのか分からないけれど、Fela Kuti 晩年の名盤 「Underground System」 と同種の凄みある円熟の芸を感じる。

 ・Mr. Scruff / Keep It Unreal ('97)
Ninja Tuneからリリースされた 2nd アルバムに、発売当時の未発表曲をボーナス・ディスクとして加えたもの。クールなジャジー・ブレイクビーツが次々と流れていく中、ときおり挟まれる愛嬌のある楽曲の存在が愛しい。自作のポテト・キャラクターを使って、装いを新たにしたジャケットがとてもキュート。

 ・Tera Melos / Drugs + Complex ('07)
2007年にリリースされていたEP2枚をカップリングしたもの。「Drugs To The Death Youth」 に収録されていた、爆走する変態マスロック調の楽曲がやはり彼らの魅力。今年の春にリリースされるらしい 2nd アルバムが非常に楽しみ。

 ・菊地雅章 / Re-confirmation : 再確認そして発展 ('70)
昨年、SHM-CDとして再発された中の一枚。新主流派的ジャズとエレクトリック・ジャズが攻めぎ合うようなサウンドが聞ける。この時期のジャズが持つただならぬ空気感は本当に刺激に満ちている。今回の再発盤は全部集めたいくらいだけど、お金が…

 ・日野皓正 / May Dance ('77)
Tony Williams と Ron Carter をリズム・セクションに、そして新人ギタリスト、John Scofield を迎えた日野のワンホーン・カルテット。演者4人がひたすらガチンコ勝負したストレート・アヘッドなジャズ。ジャズが生来持つ躍動感に溢れた作品。

 ・細野晴臣 / Omni Sight Seeing ('89)
細野さん得意の世界各国のごった煮サウンドを楽しめる作品。作中に ”夢の淵の扉開き” という歌詞が出てくるんだけど、夢の中で夢を見ているような、多層的でシュールなトリップ・ミュージックに仕上がっている。中でも Duke Ellington の "Caravan" のカバーは秀逸。思わず唸った。

 ・松田聖子 / Pineapple ('82)
昨年、Blue-Spec CDとして再発された作品を色々聞いてみたけど、さすが最強のアイドルと言われるだけのことはある。集まってくる楽曲の質の高さに驚き。数あるアルバムの中から一枚を選ぶとすれば本作。これが最高傑作でしょう。


Vol.1 に戻る・・・
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by bigflag | 2010-01-27 00:41 | ・音楽 - 年間ベスト | Comments(2)  

2009年の音楽ベスト Vol.5

第5弾は、ミックスCD とコンピレーションのベスト。

◆Mix CD◆
 ・DJ Nobu / Last Call Mix Vol.3 -Sweet After Hours-
序盤、スピリチュアル・ジャズやブレイクビーツ、ソウル、カリプソなど雑多な音を黒一色でまとめつつ、ディープ・ハウスを中心に深く潜る中盤以降の展開がかなり気持ち良い。2009年のベスト・ミックスCD!


 ・Hiroshi Watanabe / Mi Mix (レビュー

 ・Joris Voorn / Balance 014
最近の音源も使っているんだろうけど、クラブ・ミュージック史におけるベタな名曲を多用していることもあり、とても懐かしい感触。それがまた心地良くもある。

 ・Sebo K / Watergate 04
2007年作の 「Back Up Vol.1」 と同様、クリック通過後のディープ・ハウスが主にミックスされているんだけど、この人の選曲は肌に合う。徐々にエロスをまとっていくような構成も好き。


 ・やけのはら / Summer Gift For You (レビュー



◆Compilation◆
 ・Ian O'Brien / Kokoro
イアン・オブライアンが新曲を携えて戻ってきた!! ただ、残念なことに本作は、新曲とリミックス・ワークをコンパイルしたアルバム。とはいえ、違和感なく一つの作品として聞ける素晴らしいテクノ集。

 ・Nicola Conte / The Modern Sound Of Nicola Conte
ニコラ・コンテのリミックス&未発表曲集。native のリミックスを収録していないのが不満なんだけど、こういうお仕事ものをまとめてくれたアルバムはお手頃で嬉しい。ニコラ印のジャズで満腹。

 ・Pepe Bradock / Confiote De Bits A Remix Collection
ペペ・ブラドックのリミックス集。クリック・ハウスから最近のミニマル以後のディープ・ハウスまで、ここ数年のハウスを俯瞰できるようになっているのが面白い。2枚組仕様なんだけど、1枚目のクオリティには目を見張るものがある。カットアップしまくりの Iz & Diz "Mouth" が格好良すぎる!!!

 ・V.A. / 4hero Presents Extensions
4Hero 自身による監修の下、12のミュージシャンが 4hero の楽曲を生演奏でジャズ・カバーするという企画。4hero で好きなのは 「Parallel Universe」 と 「Two Pages」 の2枚だけなので不安はあったが、これがどうして素晴らしい出来。

 ・V.A. / Jazz & Milk Breaks
ドイツのレーベル Jazz & Milk Recordings によるコンピ。リリースは2008年。まず、レーベル名からして素敵すぎるんだけど、やたら格好良いジャジーなブレイクビーツが満載。Free The Robots、Blank Zulu、Mogean Worker、Romanowski の名前は要記憶。

 ・V.A. / 7x7 Beat
2009年のデビュー作が絶賛された Hudson Mohawke などの楽曲を収録した、All City Records のコンピ。Flying Lotus の 「Los Angels」 の衝撃の余波を感じさせるインスト・ヒップホップの数々。お気に入りは LE N?KO と Mike Slott と Mweslee あたり。Madlib が匂う Snowman も楽しみ。


Vol.6 に続く・・・
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by bigflag | 2010-01-24 00:29 | ・音楽 - 年間ベスト | Comments(0)  

2009年の音楽ベスト Vol.4

◆Song : 日本編◆
第四弾は、楽曲単位で良かったものの日本編。

・サイプレス上野とロベルト吉野 / Wonder Wheel (from "Wonder Wheel")
サ上とロ吉のこういうキュートでソウルフルな路線の曲はホント好きだなあ。前作でいうところの "Baydream" みたいなやつです。親しみやすい郷愁にグッとくる。サイプレス上野のチャラめの人を喰ったような声もけっこう好き。


・椎名林檎 / 流行 feat. Mummy-D (from "三文ゴシップ")
本人名義のアルバムはやっぱり気合いが違う。斉藤ネコとの 「平成風俗」 を経た、林檎流ジャズ歌謡。世界観やキャラクターが過剰なのは別に良いんだけど、サウンドが過剰すぎるのが難点なんだよな。1st の頃のシンプルなサウンドが懐かしい。そろそろ亀田さんから離れて欲しいんだけど。


・相対性理論 / さわやか会社員 (from "ハイファイ新書")
昨年もっとも話題になったバンドのひとつ。前にも書いたけど、朝の通勤のときによく聞いてた。ちなみにワタクシ、残念ながら爽やかではございません(笑)。ところで、このバンドがオッサン受けするのは、80-90年代の成分が多分に感じられるからでしょうね。そうした古さを含ませたサウンド/世界観がその辺の世代に受けている理由だと思います。


・七尾旅人 & やけのはら / Rollin' Rollin' (from "Rollin' Rollin'")
2009年のアンセム。


・Perfume / Night Flight (from "Triangle")
"Dream Fighter"、"ワンルームディスコ" と続いて、中田ヤスタカもそろそろ終わりかなーと思っていたら、ピノのCM でこの曲を聞いて即反省(笑)。アルバムもテクノポップにより回帰した曲を含ませて新境地を少しだけ開いた。なんだかんだで今年も期待。


・ポチョムキン / Brand New Love feat. 向井秀徳 (from "赤マスク")
日本にもこんな曲があるんだぜってことを Dam-Funk さんに教えてやりたい。ベスト及び次点からは漏れたが、Olive Oil をはじめとした個性的な楽曲が多数収録されているアルバムも力作だった。


Vol.5 に続く・・・
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by bigflag | 2010-01-19 07:00 | ・音楽 - 年間ベスト | Comments(0)  

2009年の音楽ベスト Vol.3

◆Song◆
第三弾は、アルバムとしては物足りなさがあったものの、曲単位で良かったものをピックアップ。

・DJ Mitsu The Beats / Promise In Love feat. Jose James (from "A Word To The Wise")
ホセ・ジェイムズの歌声が持つ色気を上手く引き出した、ソウルフルで感動的な楽曲。結婚する友人に紹介してあげたら、結婚式でちゃんと使ってくれました(笑)。2009年のベスト・ラブソング!

・Kid Cudi / Make Her Say feat. Kanye West & Common
        (from "Man On The Moon : The End Of Day")
カニエ・ウェスト主催のレーベルGood の新人MC。これだけ音数が少なくてソウルを感じさせるとは、蟹江さんのことかなり見直した。しかも、ネタ元が Lady Gaga というのだから驚き。YouTube で確認したら、”Poker Face” という曲のボーカルを使っているみたい。しかし、平凡なポップソングが名曲に再生されるとはなんて素晴らしい(笑)。なかなか粋な遊び心。Lou Rawls の名曲 “Early Morning Love” をサンプリングした “Hyyerr” の濃厚なソウルもツボ。
   

・The Pains Of Being Pure At Heart / A Teenager In Love
                          (from "The Pains Of Being Pure At Heart")
タイトル通り、赤面するほど青春してるギターポップ。2009年のベスト・胸キュンソング!

・Passion Pit / Little Secrets (from "Manners")
チャイルド・ボーカルものの素晴らしいエレクトロ・ポップ。子供の声を使った楽曲には魔法が宿る!!!

・Quantic And His Combo Barbaro / I Just Fell In Love Again (from "Tradition In Transition") 歌詞の内容は分からないんだけど、ラテン系のオッサンが突如、恋に再び目覚めてしてしまったようなコメディチックでファンキーなラブソング。こういうの大好きだなあ。YouTubeにはなかったので、こちらでどうぞ。

Vol.4 に続く・・・
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by bigflag | 2010-01-17 11:53 | ・音楽 - 年間ベスト | Comments(0)  

2009年の音楽ベスト Vol.2

第二弾は、ベストには及ばなかった次点の作品10枚(順不同)を紹介。

◆次点◆
 11. Build An Ark / Love
フォーキー・ソウル色の強かった前作の要素も織り混ぜつつ、オーセンティックなスピリチュアル・ジャズ回帰した2年ぶりの 3rd アルバム。デビュー時から変わらぬ祝祭的で柔らかいサウンドが幸せな気分を運んでくれる。

 12. 8th Wonder / ヴァルハラ
日本人トリオによる、ヒップホップとメタル/ハードコアを異種交配させたアングラ・ヒップホップ。仄暗いゴシックな世界観の中に微かなロマンティシズムが潜んでいる。ヘビーなため聞く時を選ぶが力作だ。2009年のベスト・ヒップホップ!


 13. The Fields / Yesterday & Today (レビュー


 14. Kaito / Trust (レビュー
2009年の日本のテクノ・ベスト!


 15. Lindstrom & Prins Thomas / II (レビュー

 16. Madlib / Beat Konducta Vol.5-6 : A Tribute To Dilla
2006年に早逝した J Dilla に捧げた作品。ディラの 「Donuts」 を愛するひとは必聴。2009年のベスト・ブレイクビーツ!

 
 17. Meanderthals / Desire Lines (レビュー
2009年のベスト・チルアウト!

 18. Nicolay / City Lights Vol. 2 : Shibuya
オランダ出身である Nicolay のサウンドには、Delsin レーベルのようなデトロイトテクノ・フォロワーの影響があると思っていたが、本作ではそれがより顕著に表れている。透明感のある美しいシンセ・サウンドで、渋谷を瑞々しく描いた。テックハウス風のブルーアイドソウル。

 19. Trus'me / In The Red
Amp Fiddler や Paul Randolph、Pirahnahead らデトロイトに馴染みのある面子を起用し、黒さをさらに追求。タイトなリズムがサウンドの骨子となり、独自性をものにしつつある。Was (Not Was) ネタは、共犯者 Dam-Funk のアイデアか。


 20. 2562 / Unbalance (レビュー
2009年のベスト・ダブステップ!



Vol.3 に続く・・・
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by bigflag | 2010-01-14 00:21 | ・音楽 - 年間ベスト | Comments(2)  

2009年の音楽ベスト Vol.1

そろそろ正月気分も抜けて、更新する気力も出てきましたので、年始恒例の音楽ベストから始めたいと思います。まず、第一弾は、ベストのアルバム10枚(順不同)を紹介。とその前に、いまの音楽シーンから感じることを少しだけ。

音楽に限らず、様々なものがタコツボ化していると言われて久しいが、網の目のように並んだタコツボに小さな抜け穴のようなものが出現しはじめているように感じるのが、昨年というかここ数年の音楽を通じて得ている印象。そうした音楽は例えば 6,7,8,9 のように、ミュージシャン個々によるコラボレーションなどを通じて、国境を易々と超える音楽のクロスオーバー化が見られ、また、そのサウンドが無国籍ながらも均質化していないところに特徴がある。エスニックなメロディを面白がるという態度はもはや過去のもので、無国籍なグルーヴが血肉化している。ボーダレス/ジャンルレスでこうした潮流が生まれるところに、現在の音楽の面白さがある。

◆Best 10◆
 1. Andres / Andres II
デビュー作から6年ぶりとなった 2nd アルバム。Moodymann プロデュースによる、虚と実の狭間を彷徨う官能的なビートとメロディは健在。年末に滑り込みでランクイン。これぞブラック・ミュージックの坩堝。2009年のベスト・ソウル!

 2. Animal Collective / Merriweather Post Pavilion
Panda Bear の 「Person Pitch」 をバンドでやった感じで、「Strawberry Jam」 の行き過ぎた躁状態が中和されたのが個人的には良。"God Only Knows" のような曲を作りえない(作ろうとしない?)バンドの作品に対して、「Pet Sounds」 を引き合いにする評価はちょっと違うだろうという思いもある。

 3. Atlas Sound / Logos
Deerhunter のヴォーカリスト、Bradford Cox による 2nd アルバム。ローファイでパーソナルな楽曲に挟まれた、Noah Lennox や Laetitia Sadler との共作曲が素晴らしい。2009年のベスト・ロック!

 4. Dam-Funk / Toeachizown
プリンスの初期作や Zapp 周辺の80sエレクトロ・ファンクをアップデートしたデビュー作。オブラートに包んではいるが、これぞファンクというエロティシズムがサウンドに滲む快作。ジャケットの強面に似合わず、キラキラとしたキーボード主体のサウンドもロマンティック。2009年のベスト・ファンク!


 5. Gaby Hernandez / When Love (レビュー
2009年のベスト・フォーク!

 6. Jimi Tenor + Tony Allen / Inspiration Information Vol. 4
近作でアフロ・ミュージックに接近してきたジミ・テナーが、アフロビート本家のドラマーであるトニー・アレンと遂に邂逅を果たしたコラボ作。Kabu Kabu との 「4th Dimension」 も良作だった。2009年のベスト・グルーヴ!

 7. Luciano / Tribute To The Sun
2008年にリリースしたミックスCD 「Fabric 41」 でみせた、あの開いていくような感覚を自身のオリジナル作でも披露。トライバル色の強い冒頭の3曲がインパクト大。2009年のベスト・テクノ!

 8. Major Lazer / Guns Don't Kill People : Lazers Do
気鋭のプロデューサーDiplo と Switch による、ダンスホール主体のマッシブなエレクトロ・レゲエ。ここまでジャンクだと笑うしかない。ジャケット通りのマンガ的世界。ハマるとメチャ楽しい。2009年のベスト・レゲエ!

 9. Mulatu Astatke + The Heliocentrics / Inspiration Information Vol. 3
サイケデリック・ロックとヒップホップ通過後のジャズをかけ合わせたような音楽を作っていた Heliocentrics と、エチオピアのジャズ・ミュージシャンであるムラトゥ・アスタトゥケによるコラボ作。ムラトゥによるエキゾなメロディが、バンドのグルーヴをより濃厚で雄大なものへと進化させた。2009年のベスト・ジャズ!

 10. Prefab Sprout / Let's Change The World With Music
名作 「Jordan: The Comeback」 の翌年93年に録音したものを再構築した、8年ぶりの新作。時空を超えた珠玉のポップス、であることが引き裂かれるように悲しい作品。2009年のベスト・ポップス!


Vol.2 に続く・・・
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by bigflag | 2010-01-11 23:01 | ・音楽 - 年間ベスト | Comments(0)  

Dynamite!! ~勇気のチカラ2009~

あけましておめでとうございます。例年通り、格闘技の大晦日興行が新年一発目の更新です。そんなわけで、格闘技ブログなどを見回っていたら、アリスターに衝撃的なKO負けを食らった藤田が、意識不明の重体で病院に移送されたとの情報が。。。とにかく無事を祈りたい。

<野杁正明 vs HIROYA>
K-1甲子園は基本レビューしないことにしていたんだけど、この野杁という高校一年生ファイターはすごい。HIROYA とは違って明らかに才能がある。とにかく当て勘がある。当て勘があることに加えて、パンチ・キックともにノーモーションで繰り出せるのも素晴らしい。相手に一手目をできる限り読ませないことで、相手に有効打を与える確率がさらに高まっているし、それが攻撃に好循環を生んでいる。HIROYA の力任せが通用するのも、この年代までと思っていたが、まさか高校一年生相手に止められるとは思わなかったなあ。まさに期待の新星!!

<野杁正明 vs 嶋田翔太>
K-1甲子園決勝戦。準決勝の対戦相手がリーチのある嶋田との距離感に苦労していたが、野杁は相手とのリーチ差を全く苦にしてなかったですね。スッと相手の懐に入って、パパっとパンチを事も無げに入れる。ノーモーションの上、鋭角でパンチやキックを入れるから、相手にも見えにくいんだろうな。そういった攻撃は、アンディ・サワーを思わせるものがある。紅白に対抗したのか、応援合戦は最悪だった(笑)

<ミノワマン vs ソクジュ>
引き込みからの足関節という得意の戦法が通じず手詰まりのミノワマンとコンディション不良のソクジュ。最終ラウンド、見合う二人に誰もが退屈していたら、まさかの結末! どんな神通力が働いたのか分からないが、試合を観戦している人間全員を散々焦らしたあと、いきなりの一撃KO!! ミノワマンは本当に超人だったw!!!

<泉浩 vs 柴田勝頼>
大切なオリンピック銀メダリストだからか、他の対抗戦と比べると楽な相手を当てがってもらった泉だが、まだまだ総合格闘技の経験は浅い。柴田もここ最近はなかなかの成長を見せていたので、マグロ漁師コースへ変更もあるかもと思って見ていたんだけど、そうはなりませんでしたね(笑)。ただ、やはりパンチへの対応はまだまだで柴田のパンチもけっこう貰っていた。終盤のマウント・ポジションからの攻撃で差をつけて判定勝利。

<小見川道大 vs 高谷裕之>
高谷は硬いというか、動きが鈍かった。パンチ・スピードがひどく遅くて、これは負けるだろうと思って見ていたら、やはりKO負けしてしまった。路上のワルより、やはり柔道家のワルでしょうか(笑)

<郷野聡寛 vs 桜井"マッハ"速人>
マッハはなんで自分から下になったのかなー。下のポジションが得意でもないのに、あっさり下になるのを受け入れてパス許して腕十字取られてと。まあ、けっこうムラのある選手だから分からないではないけど。

<メルヴィン・マヌーフ vs 三崎和雄>
マヌーフの三連打で即TKO。スローの映像で、三崎の目が飛んでいるのかハッキリと確認できなかったので、遅いか早いかは判断しかねるが、たとえ一瞬飛んだにせよ、あれだけ早く立ち上がって抗議できていたのだから、もうちょっと見たかったのが本音。

<所英男 vs キム・ジョンマン>
所は相変わらず、細身の体格と優男な風貌には全く似つかわしくない、豪快な殴り合いをしますね(笑)。かなり危なっかしかったけれど、なんとか殴り勝ち。

<金原正徳 vs 山本"KID"徳郁>
KIDにとっては踏み込みに合わせてパンチを入れられる苦しい展開が続く。ここ最近の打たれ弱さの影響か、徐々に出足も鈍る。相手のパンチを怖がるようになるなんて KID ももう限界かと、少し悲しく思って見ていたら、終盤に金原に一発入れてグラつかせて、あわや逆転かというところまで持ち直すあたりは、さすが神の子。しかし、金原の言う通り、KID が既に過去の人になりつつあることを認識させたこともまた事実。

<吉田秀彦 vs 石井慧>
総合格闘技のデビュー戦で、同系統の経験値が上の相手と対戦させて、内容を期待しようという方が無理な話。吉田からすれば殴り合いに持ち込めば勝てるだろうという一方、石井は殴り合いをするには経験値が足りず、テイクダウンしようにも柔道技は相手に読まれて通じず、という状態。おまけに吉田は速攻でスタミナ切れを起こして、金的まで食らってしまう。これは完全にカード編成の失敗。しかし、週刊誌などで打撃のセンスのなさを指摘されていた石井だが、あの話は本当だったんだなあ。

<アリスター・オーフレイム vs 藤田和之>
冒頭で触れた一戦。足を使いながらスキを伺う藤田だったが、アリスターの圧力でロープを背負ってしまったところ、強烈な膝一発に沈む。状況は分からないが、とにかく無事を祈ってます。

<青木真也 vs 廣田瑞人>
テイクダウンから腕折りフィニッシュまでとにかく凄かったが、あれがひとつの興行を背負っていると自称する選手のやるパフォーマンスとは思えない。青木が何に怒っているのか、もっと分かるような番組作りになっているんならまだしも、見ている人に何にも伝わってない上に、あの不愉快なパフォーマンスだからなあ。しかし、録画放送にもかかわらず、ファック・ポーズを流すんですね(笑)

<魔裟斗 vs アンディ・サワー>
ポイントでは確かに魔裟斗が勝っていた。しかし、例えばボクシングのように12Rまで試合があれば、果たしてサワーに勝てていたのか。なんて想像すると、おそらく負けていたのではと思ってしまう内容だった。サワーの立場からすると、勝負に勝って試合に負けたという感じで、やっぱりサワーの方がやや強いんだな、というのが正直な感想。4Rにキッチりとダウンを奪ってみせるのは、もうさすがと言うしかないんだけど、有終の美というよりは、最後にミソつけてしまったなあと。ただ、魔裟斗にはガッカリさせられるより、ワクワクさせて貰った方が遥かに多いので、そんなことは言いっこなしですね。本当にお疲れ様でした。
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by bigflag | 2010-01-01 02:51 | ・格闘技 - 総合 | Comments(4)