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The Field 「Yesterday And Today」 ('09)

The Field の2nd アルバム。前作 「From Here We Go Sublime」 と同じく、ドイツの Kompakt からのリリース。Battles のドラマーを招聘するなど、生楽器をさり気なくも大胆に取り入れている。

奥行きのある音響で、白色に発光するメロディを包む。こうした前作と同じ路線を踏襲しながらも、ヴィブラフォンを加えることで、楽曲の透明感をさらに引き出してた M3 "Leave It" は名曲。そして、Battles のドラマーが参加したタイトル曲は、まるで Conny Plank が関わっているかのような、ジャーマン・プログレッシブな楽曲に仕上がっている。生ドラムの作り出す開放感のあるグルーヴが、The Field の楽曲を一段上の高みに押し上げている。これぞコラボレーションの醍醐味と言える。

ところで、本作にはカバー曲があったり(The Korgis の "Everybody's Got To Learn Sometime")、前述のようなコラボ曲があったりするのだが、前作で聞けた個性からブレがまるでない。おそらく、この Axel Willner という人の場合、ループ狂であるがゆえに、テクノというフォーマットを選んだに過ぎないので、本作のように生楽器を導入したり、他のミュージシャンとのコラボをしたとしても、個性がブレないのだと思う。今後も着実な進化を期待できそうだ。(試聴

   

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by bigflag | 2010-02-27 12:50 | ・Club Music | Comments(0)  

The Field 「Sound Of Light」 ('07)

地元スウェーデンのストックホルムにある "Nordic Light Hotel" のために手掛けた作品。"光の音" なるコンセプトを、"Morning - Day - Evening - Night" に分けた4部構成で表現している。


The Field の作る音と "Day" の相性はあまり良くなさそうだと思っていたら、案の定もうひとつだったんだけど(笑)、それ以外の曲は The Field 節の効いた佳曲が揃っている。"Evening" 以降、徐々に雪深くなっていくような構成が秀逸。"Night" の鋭角的なシンセ・サウンドは、まるで狂おしくも美しい闇夜のよう。(試聴
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by bigflag | 2010-02-25 00:16 | ・Club Music | Comments(2)  

The Field 「From Here We Go Sublime」 ('07)

いまやドイツのテクノ・レーベル Kompakt の顔のひとりと言っていいほどに存在感を放つ、The Filed の 1st アルバム。スウェーデン出身の Axel Willner による一人プロジェクト。パッと聞いた感じでは、淡々としたミニマルなテクノ/ハウスなのだが、よくよく聞いてみると、異常なほどのループ狂であることがすぐに分かる(笑)

ループ狂、すなわちトランス狂であるわけで、リスナーをあっち側へとかっ飛ばすために、尋常ならざる作り込みがなされている。シンセで作られた様々なパターンのフレーズやサンプリングされた声が、重厚でダビーな音響に包まれ、そして、微細に変化しながら、繰り返し繰り返し何度もリスナーへと届けられる。白色に発光するメロディは、うっすらと雪の舞う風光明媚な光景を想起させるほどに美しい。また、サイケデリックですらある幽玄なボイス・サンプリングが非常に個性的だ。(試聴

   

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by bigflag | 2010-02-21 00:57 | ・Club Music | Comments(4)  

日本 vs 韓国 (1-3)

俺流が気に入らねえなら解任されても構わないんだぁ、という布陣に采配でしたね(笑)。上手くいっていない側面には目を向けず、とにかく今までやってきたことを繰り返すのみ。信念を持っているというよりは、頑迷にすぎない。サポーターの目には、そのようにしか映らなかったんじゃないでしょうかね。では、岡田監督の考えるベストメンバーは下記の11人だった。

    玉田 岡崎
 中村憲    大久保
    遠藤 稲本
長友 闘莉王 中澤 内田   GKは楢崎


全くと言っていいほど、シュートが打てなかった日本代表。シュート意識が低いというよりは、どのようにシュートチャンスを作ればいいのか分からない、といった方が正確だろう。とりわけ攻撃陣に迷いがあるのは明らか。先の試合評でも言ったが、攻撃に秩序がないのだ。だから玉田と岡崎は動くタイミングを逸し続け、中村憲と遠藤はラストパスを出す機会を探し続け、大久保は走り回り続けるに終始する。相手選手からボールを奪った後がとにかく続かない。迷いが生じているため、パスのズレる場面が頻発し、カウンターを食らうという悪循環が起きている。

皮肉なことに迷いなく攻撃しているのは、長友に内田に闘莉王のディフェンス3人だけ(笑)。これでは攻撃にならないのも当たり前。韓国の攻撃がいかにシンプルだったかを思い出さなくてはいけない。とはいえ、韓国の攻撃が優れていたわけでもなんでもないが。

大久保の負傷や闘莉王の浅はかな退場があったとはいえ、交代カードの切り方を見ると、監督にも相当な迷いがあるようで、チームは危機的状況といっても過言ではない。W杯を直前に控えての監督交代はリスクが大きいと犬飼会長は言っているが、4戦も続けて試合をして、問題のあるチーム・オフェンスを岡田監督は改善できなかったのだ。そんな監督にチームを託し続ける方が、遥かにリスクが大きいように思う。ファイティング・スピリットが足りないとか、そういう問題ではない。

短期的なピンチヒッターとして、名古屋のストイコビッチか、鹿島のオリヴェイラに頭を垂れても良いのではないだろうか。この両者であれば、迷走しているチームに秩序をもたらしてくれるだろう。W杯を数カ月先に控えて、チーム状態が悪くなっている現実をトップはどう捉えるのか。英断に期待したいところだが・・・
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by bigflag | 2010-02-14 23:55 | ・サッカー / 日本代表 | Comments(2)  

日本 vs 香港 (3-0)

岡ちゃんの発言を聞いていると、とにかく "これまで通りの形やリズム" に並々ならぬこだわりがあるようなんですけど、その "これまで通り" でワールドカップ本戦で戦えそうだ、という実感を一度も持てたことがないんですよねえ。しかし、岡ちゃんにはその実感があるようで、香港戦にスタメン起用された FW も "これまで通り" の小兵2人。

   玉田 大久保
 小笠原   中村憲
    今野 遠藤
駒野 闘莉王 中澤 内田   GKは楢崎


大久保が試合後のインタビューで、「FWとしては当てて欲しかった」 と言っていたように、平山が投入されるまでは、FW に当ててから展開するという意識が、チームとして非常に低かった。小兵FW2人に、パサー2人が同時に起用されると、前の4人が流動的になりすぎるんですよね。すると、チーム全体の動きが複雑になりすぎて、各々の役割が曖昧になり、結果としてパスを繋いでいるだけ、という内容になる。要するに攻撃に秩序がない。もうこれの繰り返しですね(笑)。そうした無秩序な状態の中で、流動性の低い平山が投入されると、チーム・オフェンスがシンプルになり、結果としてチーム・オフェンスに秩序が生まれる。つまり、攻撃はもっとシンプルで良いということ。

平山がワールドカップ本線でも前線でボールを納められるかは正直なところ分からないが、アジア相手にボールを納めれれない小兵FWよりは期待できることは確か。平山が信じられないのであれば、イタリアでワントップを張れる森本という存在もいる。外野からすれば、"これまで通り" に拘泥する必要性は何も感じない。そして、次の韓国戦が "これまで通り" を捨てる最後のチャンスだと思う。ちなみに監督いわく、次の韓国戦では今考えるベストのメンバーで臨みたい、とのこと。

岡ちゃんにとって、小笠原は中村俊輔のバックアップとしては使えそうもないが、遠藤のバックアップとしては使えそう、というところでしょうかね。遠藤が怪我でもしない限り、本戦での召集はなくなったのではないかと思います。
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by bigflag | 2010-02-12 00:12 | ・サッカー / 日本代表 | Comments(0)  

日本 vs 中国 (0-0)

ベネズエラ戦よりはマシになっているだろうと思っていたら、本当に少しマシになった程度の内容でしたね(笑)。前回の試合が非常に低調な内容だったので、おそらくスタメンに選ばれた選手が、監督の考える現状のベストメンバーだったはず。で、そのスタメンは下記の通り。

      玉田
岡崎 中村憲 大久保
    稲本 遠藤
長友 闘莉王 中澤 内田   GKは楢崎


スタメンを見て、未だに小兵3人を起用したことには正直なところ驚いた。チームの問題点から目を背けているとしか思えないメンバー構成。たしかに小兵3人が流動的にサイドへ開くことによって、ベネズエラ戦と比べれば、確かにサイドで起点が作れるようになっていた。でも、それだけなんですよね。そこから先がない。ワンツーでPAの深い位置まで崩したり、ボランチからの一発のサイドチェンジからサイドを崩したり、良い形があるにはあったが、なんせその回数が少な過ぎる。

ミドルシュートの少なさを解説が指摘していたが、結局のところ小兵3人では最前線に起点を作れないため、中村憲剛にしても遠藤にしても、バイタルエリアに侵入していく機会をタイミング良く得られない。だから、シュートチャンスが訪れない。この二人が、対面の相手に対してドリブルで仕掛けてボールを運べる選手であるなら、自身でシュートチャンスを作り出せるが、そうではないのだ。遠藤はボールを捌きながらゲームを作っていたのでギリギリ及第点といったところだが、中村憲剛はピッチを所在なく漂っていることが多く落第点のプレーだった。中央に起点がないとはいえ、この二人にはもう少し積極的なプレーを期待していたので、この日のプレーには本当に落胆した。

長谷部が最近のインタビューで、縦へのクサビのパスが少ないので意識的に出すようにしていると言っていたが、これはつまり遠藤や中村憲剛がそうしたパスを出せていない、ということの裏返しでもある。ここ2試合で感じる極端なプレースピードの鈍さは、縦へのパス、すなわちゴールへ向かうパスの少なさに起因している。これについては、小兵3人を前で起用していることも関連しているので、彼ら二人だけの責任とは言えないが、試合後に同じような反省を毎度口にしているのだから、そろそろ学習して欲しいところだ。

また、試合前の選手へのインタビューを読むと、攻守の切り替えの速さのことばかり選手が口にしているので、おそらくこうしたプレーの意識づけが監督からなされていないのだろうと想像できる。だから同じことが繰り返されるんだろうな・・・代表に漂う閉塞感はもう頂点といっても過言ではない状態だろう。

この日、目を引く活躍をしていたのは稲本くらいのもので(PKを止めた楢崎を忘れてはいけないか)、非常に寂しい内容の試合だった。しかし、日本に戻ってきたことで、コンディションの良い状態でハツラツとプレーする稲本は非常に頼もしい存在だった。稲本のこうした姿を見ると、時を同じくして日本へ戻ってきた小野を召集するのもアリなんじゃないかと思えてくる。いまはコンディションも良さそうだしね。
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by bigflag | 2010-02-07 09:34 | ・サッカー / 日本代表 | Comments(0)  

日本 vs ベネズエラ (0-0)

シーズン最初の試合なので期待はしてませんでしたけど、攻撃に関しては両チームともに期待以上に動きのない試合でしたね。シュート・シーンが非常に少なかったので、まるで守備練習を見ているようでした(笑)。スタメンは下記の通り。

   大久保 岡崎
 中村憲   小笠原
    遠藤 稲本
長友 闘莉王 中澤 徳永   GKは楢崎


まず、シュート・シーンが驚くほど少なかったことについては、いつもとメンバーが違うということが予想以上に響いたのかな、という印象。中村俊輔であれば、中央だけでなく右サイドの開いたところで起点となることができる。が、中村憲剛・小笠原ともに中央寄りにポジショニングすることが多く、ピッチ中央で細かくパスは回るものの、攻撃に手詰まりする状況が起きてしまった。結果、徳永も長友も上がるタイミングを計りかねているようで、チーム・オフェンスの生命線となっているサイドバックのオフェンス参加が激減してしまった。

つまるところ、サイドで起点となれるMFが求められているわけなんだけど、現状でそれが出来ているのが中村俊輔であり、長谷部ということになる。ちなみにオシム時代は、遠藤も左サイドの攻撃的MFとしてその役割を果たしていた。岡田監督の戦術で、中村俊輔に変わって本田や小笠原が起用された場合に、日本代表の攻撃が著しく機能不全に陥るのは、この辺に原因があるのではないかと思う。

さらに、FWの岡崎と大久保が、ともに相手DFの裏を狙うプレーが多く、最前線で起点となるプレーがほとんどなかった。玉田が先発であれば、この点は多少改善されるのだが、本来ポストプレーヤーではない。つまり、前線における起点不在の問題は岡田ジャパンが以前から抱えている問題なのだ。個人的には欧州遠征に帯同した前田に期待していたのだが、今回は召集されなかった(今後もおそらく召集されることはないだろう)。

それゆえ、前線で起点となれる平山には期待が集まっていたわけで、そのポストプレーという部分に関しては期待されたプレーをそれなりに見せてくれたと思う。というか、それがこの試合唯一の収穫だったと言える。ポストプレーヤーを前線に置くメリットが目に見えている以上、これを生かさない手はないと思うのだが・・・
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by bigflag | 2010-02-04 18:15 | ・サッカー / 日本代表 | Comments(2)  

2009年の漫画ベスト10

順不同で、作者の名前順です。

1. いくえみ綾 「潔く柔く」 (集英社 / Coockie / 11巻)

主人公・カンナを中心とした人間関係の輪に、いくつもの人間関係の輪が緩く重なり合う、オムニバス形式の群像劇。複数の人間による複数の視点によって、各登場人物の抱える悩みが優しく紐解かれていくさまは、もはやコミュニケーション曼荼羅。

2. 衿沢世衣子 「シンプルノットローファー」 (太田出版 / クイックジャパン / 全1巻)
女子高を舞台にした何気ない日常をユーモラスに描いた作品。この人の女性キャラは、作者の小ざっぱりした性格がすごく出ていて好き(つまり、そういうひとが好みなのですw)。女子高出身者って、けっこうそういう性格のひと、多い気がするなあ。

3. きらたかし 「ケッチン」 (講談社 / ヤングマガジン / 1巻)

中学卒業をきっかけに別々の進路をいくことになる、幼馴染3人を中心とした青春物語。きらたかしは内気なD.T.男子を描くのが本当に上手い。1巻にして早くも 「赤灯えれじぃ」 を凌ぐ傑作になりそうな予感。
4. 末次由紀 「ちはやふる」 (講談社 / BE LOVE / 7巻)

競技かるたを題材にした部活マンガ。各登場人物たちが競技かるたに魅せられるきっかけから、徐々にのめり込み努力していく過程がとても丁寧に、そして熱く描かれている。羽海野チカの 「3月のライオン」 とともに、いま読者を最も熱くさせるマンガ。

5. 東村アキコ 「ママはテンパリスト」 (集英社 / コーラス / 2巻)

作者の子育てマンガ。作者の父・健一に負けず劣らず、息子・ごっちゃんも強烈なキャラクターの持ち主。お気に入りは鬼の話。青山の青鬼に、赤坂の赤鬼にと最高すぎる(笑)。それはそうと、「ひまわりっ」 の最終回へ向かう暴走っぷりはすごかったなぁ。あと、「海月姫」 も期待通りの面白さ。

6. 細野不二彦 「電波の城」 (小学館 / スピリッツ / 9巻)

謎多きフリーのアナウンサー・天宮詩織がテレビ業界で成り上がっていく話。博識な作者らしい大小さまざまなネタを織り交ぜた、ケレン味のあるセリフ回しが楽しい。ヒロインの謎が少しずつ明かされるにつれ、ストーリーも加速中。

7. 堀尾省太 「刻刻」 (講談社 / モーニングツー / 2巻)

佑河家と宗教団体・真純実愛会に代々伝わる”止界術”を巡るサイキック・サスペンス。普通に過ごしていた家族が突如として、超能力バトルに飲み込まれてしまう怒涛の展開からは目を話せない。超能力は瞬間移動のようなオーソドックスなものから、スタンドのようなものまで幅広そうな感じでスリリング。

8. 柳沼行 「ふたつのスピカ」 (メディアファクトリー / フラッパー / 全16巻)

祝完結! 宇宙飛行士を目指す5人の高校生たちの成長を描くSFファンタジー。登場人物たちのとりとめのない気遣いから、時に過ぎるお節介まで、ひとコマひとコマに優しさと暖かさが溢れている作品で、もう絵を見るだけで涙腺が緩んでしまうほど(笑)。この作品でそれだけ涙しました。

9. 幸村誠 「ヴィンランド・サガ」 (講談社 / アフタヌーン / 8巻)

11世紀初頭のヴァイキングを描いた叙事詩。連載当初から楽しんで読んでいたが、クヌート覚醒以後のアシェラッドの生き様にはヤラれた。あれぞ漢(オトコ)ですよ。

10. 羅川真里茂 「しゃにむにGO」 (白泉社 / 花とゆめ / 全32巻)

祝完結! テニスを題材にした部活マンガ。主要な登場人物の中でも、とりわけ内面が丁寧に描かれていた留宇衣、ひなこ、駿の3人の造形は見事。途中何度もヤキモキさせられたけど(笑)。テニス漫画の金字塔!!


2009年に完結した作品といえば、やはり二ノ宮知子の 「のだめカンタービレ」 でしょうね。画面から音楽が聞こえてくるってことも大切だろうけど、この作品を読むと音楽を聞きたくなるってことが何よりも素晴らしいと思います。食わず嫌いだったクラシックも少しずつ手を出してる最中。あとは、惣本蒼の 「呪街」 も完結。最後のひとコマまで緊張が途絶えない傑作だった。

あと、不定期連載(イブニング)のため遅々として話が進まないが、松本剛 / 愛英史による 「しずかの山 -真実の山・アンナプルナ-」 も楽しみにしている作品のひとつ。
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by bigflag | 2010-02-02 00:51 | ・マンガ | Comments(2)