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2011年の漫画ベスト10

順不同で、作者の名前順です。

1. アダチケイジ 「グラゼニ」(講談社 / モーニング / 3巻)

原作は森高夕次。プロ野球におけるシビアなヒエラルキーについて、年俸の格差をダシにして描いた野球マンガ。連載当初こそ年俸格差というフックに頼っていたが、週間連載に移行する前後くらいからは、年俸の格差の裏に潜む悲喜こもごもを濃密に描写するようになり、見事にテイクオフ!!

2. 新川直司 「四月は君の嘘」(講談社 / 月刊少年マガジン / 2巻)

元・神童ピアニストの男子中学生が主人公。同い年のヴァイオリニストのヒロインとの出会いがきっかけで、再びピアノと向き合い始める音楽もの。前作「さよならフットボール」でもそうだったけど、内気な男子が元気な女の子にフックアップされるという構図。つまり、アゲマンの話です(笑)。「3月のライオン」が好きなひとは是非。

3. 荒川弘 「銀の匙」(小学館 / 週刊少年サンデー / 2巻)

農業高校を舞台にした酪農青春もの。作者の実家が酪農してるだけあって、日々の労働の描写がとてもリアルで、「鋼の錬金術師」のオートメール整備のシーンなんかがデジャヴする。働くひとを描くのが好きなんでしょうね。日々よく悩みよく働く。とても豊かなことだと思います。

4. 荒木飛呂彦 「スティール・ボール・ラン」(集英社 / ウルトラジャンプ / 全24巻)
祝完結! 凡人には何が起こっているのか理解できないシーンもあるけれど、登場人物たち全員が自分に課せられた運命/宿命を乗り越えていこうとする姿に相変わらずブレはない。青年が大人の男になるという点では、第一部以来の成長っぷりだったと思う。第8部「ジョジョリオン」も楽しみ。

5. 今井哲也 「ぼくらのよあけ」(講談社 / アフタヌーン / 全2巻)

西暦2038年の日本が舞台。28年前に地球に落下した人工知能を宇宙へ返そうとする少年少女たちの話。未来の話なんだけど、"あの日あの夏"というノスタルジーを喚起させる仕掛け(団地とか)も十分で、オトナ向けのジュブナイルですね。こういう話やっぱ好きです。

6. 太田モアレ 「鉄風」(講談社 / good! アフタヌーン / 4巻)

主人公は身体能力抜群の女子高生・石堂夏央。帰国子女・馬渡ゆず子との出会いがきっかけで、総合格闘技の世界に足を踏み入れる。凡人の気持ちが分からない天才というスタンスで主人公が描かれてるんだけど、ゆず子の方がよっぽど天才だろってな内容に(笑)。ここからの展開が楽しみ。

7. 平野耕太 「ドリフターズ」(少年画報社 / ヤングキングアワーズ / 2巻)

歴史上の人物がベルセルク的な異世界に迷い込み、そこで合戦を始めるという国盗り物語。主人公(当主)は島津豊久。参謀は織田信長。禍々しい世界観と加速感のある戦闘シーンが非常にスリリング。いま一番面白いマンガのひとつ。

8. 安彦良和 「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」(角川書店 / ガンダムエース / 全23巻)
祝完結! 個人的には、「シャア・セイラ編」に始まる一年戦争開戦前史など政治背景を丹念に描いたところが嬉しい驚き。一方、ア・バオア・クーでのアルテイシアの反乱は不必要だったのではなど複雑な思いもあったり。ではありますが(笑)、十年余もう十二分に堪能させていただきました。

9. 山口貴由 「エクゾスカル零」(秋田書店 / チャンピオンRED / 1巻)

「覚悟のススメ」の続編。主人公は前作と同じ葉隠覚悟。とはいえ、物語の価値観は、「シグルイ」で見せたものと地続きの空気感。山口貴由という漫画家の集大成となるのか。

10. 山田穣 「がらくたストリート」(幻冬舎 / 月刊BIRZ / 2巻)

3年ぶりの新刊。小学生を中心とした登場人物たちによる日常系コメディ。なんだけど、宇宙人やら精霊などフツーでないものが、登場人物たちと普通に絡んで(会話して)いる、なんとも不思議で緩い世界観が楽しい。主人公であるリントの無敵っぷりも乙。マニアックなネタが放り込まれているが、マニアックな知識がなくても問題なし。


◆復刊◆

・藤子・F・不二雄 「チンプイ」(小学館 / 全2巻)

祝復刊! マール星の王子・ルルロフ殿下のお妃候補・春日エリちゃんとマール星人・チンプイによる、ちょっと不思議な日常コメディ。F先生の黄金パターンに外れなし。チンプイの造形のかわいさは、数あるF作品の中でも屈指!!


以前、ベストにあげたもので加速しているのは、細野不二彦の「電波の城」。聖レムリア教団事件がいよいよ解明されようとしていて非常にスリリングな展開。完結といえば、東村アキコの「ママはテンパリスト」。さよなら、ごっちゃん、楽しかったよ(笑)。最悪の出来事は、木村紺「からん」の打ち切り。もう本当に残念極まりない。思い出すだけで腹が立つ。
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by bigflag | 2012-01-30 01:14 | ・マンガ | Comments(2)  

2011年の音楽ベスト Vol.5

第四弾は、リイシューのベスト。あと、印象的だったライブ。

◆Reissue◆

 ・Aril Brikha / Deeparture In Time : Revisited ('00)
アリル・ブリッカのデビュー作。デトロイト・テクノに大きな影響を受けつつも、北欧はスウェーデンらしい透徹した音色が特徴のエレクトロニック・ソウル。ボーナスディスクとしてついてくる、1995-99年録音の未発表曲集が驚異的なクオリティ。

 ・Miles Davis / Live In Europe 1967: The Bootleg Series Vol.1
黄金クインテットの第二期メンバーによる、1967年11月のヨーロッパ・ツアー音源。違いが分かるほど、3枚のディスクを聴き比べてはいないけど、この時期の演奏に外れはない。Vol.1というからにはVol.2もあるはずなので楽しみ。

 ・Primal Scream / Screamadelica: 20th Anniversarry Edition ('91)
3CD+1DVD版を購入。全く別のアルバムに生まれ変わったとまでは流石に思いませんが、音質は良くなってます。オリジナルとは違ったロックな演奏が面白くって、91年のLAライヴのディスクを何度も聞きました。

 ・The Smiths / Complete Box Set ('84-'88)
ジョニー・マー監修によるリマスターのうえ、8枚組で¥4500という破格の値段(@CDWOW)に手は出たものの、まだ各々一回しか聞いてません(笑)。でも、これが素晴らしいってことは十分すぎるくらい知ってるんだぜ!!

 ・クボタタケシ / Classics ('98)
オールジャンルDJ Mixの新しい扉を開いた(らしい)ミックステープのシリーズ第一弾。再発されたことに気づいたのが遅かったため、「4」だけ未入手。3作のうちでは、この1作目がベスト。ほんと素晴らしいパーティー・ミュージック。

◆Live◆
・01/29 キセルとトクマルシューゴ @心斎橋クラブクアトロ
・02/10 湯川潮音 @梅田AKASO
・02/16 Foals @心斎橋クラブクアトロ
・03/03 Bell And Sebastian @なんばハッチ
・04/26 salyu x salyu @なんばハッチ
・05/01 東京女子流 @心斎橋クラブクアトロ
・08/25 菊地成孔ダブ・セクステット @ビルボードライブ大阪
・09/16 岡村靖幸 @Zepp Osaka
・09/30 Sebadoh @十三ファンダンゴ
・10/23 奇妙礼太郎トラベルスイング楽団 @ボロフェスタ 京都KBSホール
・10/23 PSG @ボロフェスタ 京都KBSホール
・10/23 Zazen Boys @ボロフェスタ 京都KBSホール
・10/26 Pharoah Sanders @ビルボードライブ大阪
・10/28 透明雑誌 @難波BEARS
・11/04 Adriana Calcanhotto @ザ・フェニックスホール
・11/09 Battles @梅田AKASO
・11/17 Mayer Hawthorne @ビルボードライブ大阪
・11/23 Mogwai @BIG CAT
・12/03 在日ファンク @みやこ音楽祭 京都KBSホール
・12/03 奇妙礼太郎リトルスイング @みやこ音楽祭 京都KBSホール
・12/03 くるり @みやこ音楽祭 京都KBSホール

印象的でないのは外してこれだから、昨年はけっこうライブに行ったなあ。ベストは岡村ちゃん。一緒に歌いまくってチョー楽しかったです。楽しいといえば、メイヤー・ホーソーンと奇妙礼太郎もかなり。ベストにもあげた台湾のロックバンド・透明雑誌は、たどたどしい日本語を駆使した?MCに胸キュン(笑)。くるりは久しぶりに見たんだけど、あの"東京"がポジティブに演奏されていたのが驚きだった。トランペットが加入した影響もあるのかな。ただ、ドラマーがソッコーで脱退したことには笑った(笑)。感動したのは、東京女子流。泣きじゃくるメンバーに最後はもらい泣き(笑)。物語はここから始まる~♪(@キラリ☆)

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by bigflag | 2012-01-24 12:55 | ・音楽 - 年間ベスト | Comments(8)  

2011年の音楽ベスト Vol.4

第四弾は、ミックスCDとコンピレーションのベスト。

◆Mix CD◆

 ・DJ Mitsu The Beats / A Touch Of Mellow
タイトル通り、メロウなソウル、ファンク、ディスコ、フュージョンをミックス。ぜーんぶ歌モノってところがグッド。これは選曲勝ちの作品ですね。70年代の空気感がとても心地良い。

 ・DJ Motive / Night On Planet
"世界の街の夜風景"がテーマのミックス。ジム・ジャームッシュの映画「Night on Earth」にインスパイアされたとのこと。DJ Shadow、DJ Krush、DJ Camなど懐かしのアブストラクト・ヒップホップを散りばめた選曲がたまらなくツボ。

 ・EVISBEATS / いい時間
タイトル通り、この作品を聞いている時間は、いい時間。しっとりめのソウル、ジャズ、フュージョンをミックス。2曲目に配置された、イルリメ作詞による自身の新曲「いい時間」が名曲すぎる。この1曲のためだけに買っても損しない。

 ・Global Communication / Back In The Box
90年前後のテクノ黄金期にリリースされた名曲の数々をミックス。もう好きなひとにはたまらない選曲。ピュアでクリアな音色の名曲テクノの数々を堪能。ベテランだからこそ許される贅沢(笑)

 ・Motor City Drum Ensemble / DJ-Kicks
ビートダウン・ハウス系のミュージシャンらしいBPM遅めのミックス。Sun Ra、Rhythm & Sound、Mr. Fingers、Timo Lassy など、幅広い選曲を強引に黒くまとめております。途中、Aphex Twinが急に出てきてビックリすることも(笑)

◆Compilation◆

 ・John Beltran / Ambient Selections
最初期の 「Earth & Nightfall」 と 「Ten Days of Blue」 を中心に、現在までにリリースされたアンビエント作を編んだコンピ。素晴らしくピュアで静謐なテクノを堪能できる。Delsinレーベルはさすが良い仕事するぜ!!

 ・Theo Parrish / Ugly Edits
2002~10年にかけて12"でリリースされたアンダーグラウンドなリエディット集「Ugly Edits」シリーズを遂にCD化。ジャズ、ソウル、ファンク、ディスコなどを、セオ色に染めて伸ばしてカットして、ドラッギーなブラック・グルーヴへ再構築。

 ・Virgo Four / Resurrection
Eric Lewis & Merwyn Sander によるシカゴハウス・ユニットが84~90年に掛けて録音していた100トラックにも及ぶ未発表楽曲群から30楽曲を厳選したコンピ。激チープな音色がどこか密室的で艶かしさすら感じさせる。

 ・VA / Echocord Jubilee Comp.
デンマークのEchocordのレーベル・コンピ。ダブ・テクノ、ミニマル・ダブ系の筆頭レーベルだけあって、ものすごいクオリティ。入門にもうってつけの一枚。これは気持よく沈めます。

 ・VA / Gene Hunt presents Chicago Dance Tracks
シカゴのベテランDJが1982~89年までにリリースされたシカゴ・ハウスの未発表曲を編んだコンピ。Larry HeardやLil Louisといった有名どころまで押さえた脅威の発掘。チープな打ち込みだが、メカニカルな音が今やクールに響く。

 ・VA / Hotflush Recordings presents... Back And 4th
Scubaが主催するHotflush Recordingsのレーベル・コンピ。テクノやエレクトロニカ寄りのダブステップが数多く収録されており、ポスト・ダブステップの一側面を俯瞰できるという点で、これまた入門にうってつけの一枚。

 ・VA / Red Hot + Rio 2
15年ぶりの第二弾のテーマは"トロピカリア"。ところで、BECKの"Tropicalia"って、このトロピカリアだったんですねえ。「Mutations」リリース当時はブラジル音楽のこと全く知らなかったんで気づかなかった。もう手元にないし...


Vol.5 へ続く・・・
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by bigflag | 2012-01-21 22:45 | ・音楽 - 年間ベスト | Comments(0)  

2011年の音楽ベスト Vol.3

◆Song◆
第三弾は、曲単位で良かったものをピックアップ。

・きゃりーぱみゅぱみゅ / PONPONPON (from "もしもし原宿")
この娘って(多分)外国人が理想とする"Kawaii"を体現したようなビジュアルですよね。日本人でしかありえないビジュアルというか。んでもって、曲もPVもこの娘のビジュアル・イメージに対してパーフェクト。ただ、今後、この曲以上に本人とのシンクロ率の高いものが、中田ヤスタカ(や他)から出てくるとは思えないのが、歌手としては不幸かなと。とはいえ、歌手としてよりも写真の被写体として非常に素晴らしいと個人的に思ってます。


・KREVA / 微炭酸シンドローム feat. 阿部真央 (from "GO")
30代も半ばになって、微炭酸シンドロームなんて言葉よく思いつくよなあ。仮に自分が思いついたとしたら、チョー赤面しちゃうね(笑)。"気持ち微炭酸"って臆面もなくラップできるKREVAの性格が羨ましいぜ。阿部真央の甘くて切ない歌声も色気たっぷりで素晴らしいです。

・サカナクション / バッハの旋律を夜に聴いたせいです。(from "DocumentaLy")
以前にもちょっと書きましたけど、こういうケレン味こそロックの醍醐味ですよね(笑)。ただ、アルバムは相変わらずパッとしない出来だったのが残念かなと。


・salyu x salyu / 続きを (from "s(o)un(d)beams")
2011年に最も聞いた曲のひとつ。アルバムも力作だった。


・東京女子流 / キラリ☆ (from "鼓動の秘密")
・東京女子流 / Love Like Candy Floss -TGS ver.- (from "鼓動の秘密")
こっそりライブを見に行きました(笑)。もうね、心境は姪っ子を見守る気持ちですよ。ところで、このグループの音楽性の特徴のひとつに、ブラック・ミュージックを取り入れていることがあるんだけど、アイドルヲタへの受けはどうなんでしょう。自分みたいな音楽マニアには受けが良いと思いますが。ライブで見た観客層の比率は、アイドルヲタ70%、同年代ファン25%、音楽マニア5%だったので(笑)

   

・Dorian / Summer Rich feat. 一十三十一 (from "Studio Vacation")
リリース年代不明のリゾート・ポップスはもはや職人芸の域。一十三十一さんのお声、スキです。


・やくしまるえつこメトロオーケストラ / ノルニル (from "ノルニル・少年よ我に帰れ")
・やくしまるえつこメトロオーケストラ / 少年よ我に帰れ (from "ノルニル・少年よ我に帰れ")
アニメ「輪るピングドラム」の主題歌。理不尽な運命に翻弄され追い詰められる登場人物たちとのシンクロ率100%の切迫感。ピンドラの主題歌としては満点の出来じゃないでしょうか。

   

Vol.4 へ続く・・・
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by bigflag | 2012-01-17 01:19 | ・音楽 - 年間ベスト | Comments(0)  

2011年の音楽ベスト Vol.2

第二弾は、ベストには及ばなかった次点の作品10枚(順不同/アルファベット順)を紹介。

◆次点◆

 11. Betty Wright & The Roots / Betty Wright: The Movie
マイアミのベテラン・シンガーによる約10年ぶりの新作。Rootsのタイトな演奏のもと、ヴィンテージ感たっぷりのソウルを堪能できる。Snoop DoggやLil WayneといったクセのあるMCの存在感がゼロというほど、声が素晴らしく立ってます(笑)

 12. Gang Gang Dance / Eye Contact
ニューヨークはブルックリンのロックバンドによる4th。エスニック趣味のメロディは相変わらずだが、本作ではシンセ/キーボード音の飛びっぷりがハンパない。特に冒頭の”Glass Jar”は、2011年における最も傑出したトランス・ミュージック。

 13. Jebski / Pad
DJ Yogurtとの共作で知られているJebskiの1st。デトロイト・テクノ系譜の音楽としては、近年ではズバ抜けた完成度。疾走感のあるトラックに透徹したエモーショナルなメロディが乗せられた数々の楽曲を聞くと、冬の美しい夜風を想い起こす。

 14. Mayer Hawthorne / How Do You Do
デトロイト出身のシンガーの2nd。前作と同じくレトロ・ソウルな嗜好は変わらないけれど、サウンドはますます身近に寄り添ってくれるポップ・ソングへと変化し、心地よい甘さを堪能できる。来日ライブは最高に楽しい時間だった。

 15. Naomi & Goro & 菊地成孔 / Calendula
ボサノヴァ・デュオと菊地成孔によるコラボ作。サキソフォン奏者としての菊地成孔はいつも掛け値なしに素晴らしい。甘美な面が存分に出ている作品なので終始ウットリ。Prefab Sprout ”The King Of Rock’n Roll”のカバーが嬉しい驚き。

 16. Neon Bunny / Seoulight
The Black Skirtsという韓国のロックバンドの鍵盤奏者、イム・ユジンによるソロ作。ソウルの芸大・弘益大学校の周辺文化を”弘大(ホンデ)系”というらしく、その界隈のひとだそう。90sギターポップ直系の甘酸っぱさに胸キュン(笑)

 17. Seun Kuti & Egypt 80 / From Africa With Fury: Rise
シェウン・クティの2ndは、なんとBrian Enoプロデュース。アフロビートは金太郎飴な音楽なので、差異の分かりにくい音楽なんだけど、デビュー作と一番違うのはパーカッションの鳴り。もう全然違う。リズムもタイトで見事に深化。

 18. Submotion Orchestra / Finest Hour
UKの7人組バンドによる1st。The Cinematic Orchetraがダブステップを演奏したようなサウンドと例えられるが、ダブステップの枕詞は外して、映像的で流麗なサウンドに浸りたいひとにお勧め。過去を旅しているかのようなトリップ感がある。

 19. TOKiMONSTA / Creature Dreams
Brainfeederレーベルの紅一点、Jennifer LeeによるEP。Flying Lotusと共振する映像的なトラックを、柔らかくドリーミーなメロディで彩った、とてもロマンティックなサウンド。ゲスト・ヴォーカルのGavin Turekのパフォーマンスが出色。

 20. 砂原良徳 / Liminal
10年振りの新作は、「LOVEBEAT」の膨よかさを全て削ぎ落とした、鋭角なエレクトロニック・ミュージックだった。ノイズを伴うメタリックな質感のウワモノが特徴的だが、らしい立体的なベース/リズムを深化させていることに耳を奪われる。


Vol.3 へ続く・・・
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by bigflag | 2012-01-13 00:47 | ・音楽 - 年間ベスト | Comments(0)  

2011年の音楽ベスト Vol.1

色々なベスト企画を見ていると、文章も<311>以降といった類の枕詞で始まり、そうした気分を反映するチャートがやはり目立つような気がします。個人的には、声に力のある音楽を体が欲したということはあって、そのときに頼ったのは、Gil-Scott Heron や Milton Nascimento、Otis Redding といったミュージシャンでした。

新譜は、ダブステップとチルウェイヴを中心に聞いていたんですけど、チルウェイヴはシンセポップ的な方向、あるいはウィッチハウスと呼ばれるゴシック調のものへ収斂していくものが多くて、前者は腰の弱さに物足りなくなり、後者は暗い音楽を避けたい気持ちがあって、途中から追いかけるのを止めました。そんな中、「続・年間通してベスト・アルバム選び」 というブログを通して知った、NRK (Nobody Really Knows) というアトランタのヒップホップ・クルーが作る音楽は、ヒップホップにチルウェイヴを取り入れたような音楽性がツボで愛聴していました。しかも、そのほとんどの音源がフリー・ダウンロードできるのだから驚きでしたね。現代進行形の音楽も相変わらず面白い。

一方のダブステップも、ポスト・ダブステップと呼ばれる音楽が隆盛になり、ますます拡散や他ジャンルとのクロスオーバーが進んで、もう何がなんだかという感じもあったり、正直よく分からなくなってますね(笑)。あとは、"ecrn award" の "90年代の俺ベスト" に参加したことがキッカケで、90'sリバイバルが個人的に起きたりなんかして、そんなこんなが反映されたベストになったかなと思います。では、まず、ベストのアルバム10枚 (順不同/アルファベット順) から。

◆Best 10◆
 1. Beirut / The Rip Tide
Zach Condonによるベイルートの3rd。ホーン・アンサンブルが醸し出す哀愁のあるサウンドは、相変わらず哀しくも美しいポエティックな世界観。故郷を歌った"Santa Fe"のこれまでにない軽やかさに救われる思い。

 2. Bugge Wesseltoft & Henrik Schwarz / Duo
ノルウェーのジャズ鍵盤奏者とドイツのDJ/プロデューサーによるコラボ作。互いの長所が相乗効果をもたらし、非常に秀逸な作品に仕上がっている。ECMを想起させる静謐なジャズ・エレクトロニカ。コラボ作らしい緊張感もあり。

 3. James Blake / James Blake
ポスト・ダブステップ・シーンの寵児、ジェイムス・ブレイクの1st。Joni Mitchell に影響を受けたという、SSWとしての側面が全面に出たブルーで静謐な作品。キーボードの持続音が効果的に使用された楽曲ではゴスペルをも内包している。

 4. Ogre You Asshole / Homely
日本の4人組ロックバンドの4th。CANを思わせるミニマリズムに、ウワモノに少しのAORをまぶしたサウンドは、飛び上がりそうで飛び上がらない人力飛行機を思わせる。本作のコンセプトは”居心地が良くて悲惨な場所”とのこと。

 5. S.L.A.C.K. / 我時想う愛
東京は板橋区出身のMCによる3rd。日々の刹那をこれまでになくメロウでソウルフルフルなトラックに乗せてラップしている。冒頭の"But Love"や"東京23時"を筆頭に、ヒップホップ・リスナー圏外にも届く音と言葉。

 6. Tyler Major / Alone In The Meadow Garden
冒頭で触れたNRKクルーによる作品。シンセサイザー、鍵盤、ドラム、ヴォーカル、ラップのいずれもが極端に平板化されているのが特徴だが、そこに奇妙でクセになる味わいがある。平凡なひとのためのストリート・ミュージック。

 7. Weeknd / House Of Balloons
カナダはトロント出身のエチオピア系男性シンガーの作品。Beach Houseの"Master Of None"や"Gila"をサンプリングしていたことによるインディロックとの親和性から、インディソウルとも呼ばれる。息苦しいほどの密室感が官能的。

 8. 奇妙礼太郎 / Golden Music
大阪出身のSSW・奇妙さんのソロ作と自身が率いるトラベルスイング楽団の作品を合わせた2枚組。忌野清志郎など様々なソウルマンに影響を受けまくりのサウンドだが、そんなことお構いなしに歌う姿は清々しく、また歓びに満ちている。

 9. 坂本慎太郎 / 幻とのつきあい方
ゆらゆら帝国の解散後にリリースされたソロ1st。「空洞です」で聞くことのできたAOR/ソウル色が全面に出た作品。AOR/ソウルといっても、坂本慎太郎というフィルターを通せば、それはそれはとても奇妙なシティポップスに仕上がっている。

 10. 透明雑誌 / 僕たちのソウル・ミュージック
台湾の4人組ロックバンドの1st。ナンバーガールに影響受けまくりのサウンドは微笑ましさすらある(笑)。これぞ初期衝動。ただ、作り手の人柄か、ナンバガのような尖りはなくて、そこはかとなく愛嬌が漂う。ナンバガ好きはこの指とまれ!!!


Vol.2 へ続く・・・
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by bigflag | 2012-01-10 00:16 | ・音楽 - 年間ベスト | Comments(0)  

Galaxy 2 Galaxy / Journey of the Dragons

新年あけましておめでとうございます。2011年は公は色々なことがたくさん、本当にたくさんありましたけど、私は(仕事含め)平穏無事な一年でした。備えていてもどうにもならないこともあるけれど、自分で出来ることはしておこうと思います。ブログの更新もめっきり減ってしまいましたが、続けていく意志はあるので、今後もお付き合い頂けると嬉しいです。今年もよろしくお願いします。では、本年は辰年ってことで、Galaxy 2 Galaxy の名曲 「Journey of the Dragons」 を。




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by bigflag | 2012-01-01 10:47 | ・徒然記 | Comments(0)