人気ブログランキング | 話題のタグを見る

棚に上げられたものを床に下ろす運動 ~その2~

聞いていた話とは裏腹に、あまりにも低い結果が出てしまったことから、友人は I 君を交えた
3者面談を、すぐに始めることは厳しいと考え、I 君には手塚治虫の「火の鳥 鳳凰編」を
読んでおいてもらうことにして、I 君の母親との面談を続けることにした。

息子の虚数ではない、実際の学力を知ったI 君の母親は、かなりショックを受けた様子だったらしい。
それも無理はない。だって、T 塾では天才とまで呼ばれていた息子だったんだから。

なぜ、そんな勘違いが生まれてしまったのか?

<母親の勘違い>
T 塾では、赤本(受験校の入試過去問)や模擬試験を生徒に受けさせていなかったらしく、
親にとって、息子の学力を判断する材料が、非常に簡単な小学校のテストだけだった。
そんな小学校のテストで100点を連発する、塾で天才と呼ばれる我が息子を見て、
難関校を突破できると思うに至ってしまったようだ。

あとT 塾では、四谷大塚の予習シリーズという難易度の高いものを教科書として採用しており、
それをこなしている(*)息子を見て、安心し切っていたらしい。(3に続く)

*ノートだけ見れば、こなしているように見えていただけで、実際のところは・・・
  T 先生が黒板に書いたものを写していただけ、というオチ

<息子の勘違い>
お伊達上手で、喋りの上手い T 先生。授業を受けた後は、すっかり覚えた気になって天才気分。
(復習など後のフォローは一切なし)

四谷大塚 ~大好きです。科学する目と豊かな心~
予習シリーズ
2004年中学入試合格者数速報

# by bigflag | 2004-11-20 15:18 | ・学習塾  

W杯 アジア一次予選 日本 vs シンガポール (第2戦)

あぁ、またも大久保は代表初ゴールを取り消されてしまいましたね~

試合に関しては、見るべきものが無かった、っつうか、新たな発見が一つもなかった。
試合に出るチャンスのなかった選手が多かったので、組織がどう機能するか、よりも
選手ひとりひとりがどうアピールしてくれるか、ってとこを期待してただけに残念。

あと、3-5-2と比較すると、4-4-2だと、中盤以下の各ポジションにおける役割が
どうしても多くなるから、状況把握/把握能力がいまひとつな選手の多い日本では
難しいのかな、という結論を出してしまいたくなるような試合だった。

だって、そこに選手がいたら楽なのに、という場所に選手がいないシーンが目立つ。

中央突破という観点から見ると、一試合を通して、いわゆるトップ下の位置に適切なタイミングで
ポジションを取る選手が、ほとんどいない。これではなかなか決定的チャンスは作れない。
前半なんかボランチふたりとも引き過ぎだっつうの。小笠原は危険なミスパスばっかやし。
藤田に至ってはいたのかも分からなかった。

サイドアタックという観点から見ると、正直言って話にならない。SBの思い切った
オーバーラップは少ない。2人のオフェンシブハーフはドリブルで仕掛けられない。
同サイド選手同士のコンビネーションもなし。ボールサイドに近いボランチのヘルプもなし。
その上、みんなパスミス連発やし・・・

あとはFWの組み合わせが悪い。高原、久保が不参加で、参加の鈴木を
控えにしてんだから、ポストプレイを出来る第4のFWを召集すべきだったかな。

かろうじてアピールできたのは、序盤だけではあるが、キレのある動きでゴールも挙げた玉田くらいか。
ボールがもっと回ってりゃ、鈴木と大久保は見せ場作れそうだったかな。

# by bigflag | 2004-11-18 00:23 | ・サッカー / 日本代表  

BUCK-TICK

爆竹を公園でパンパン鳴らす中学生というのは、毎年決まった数だけいるのだろうか?
秋によく見かけるんだよ、毎年。秋に。

毎年、決まった数だけいそうな○○って、他にもいっぱいありそうだな~

# by bigflag | 2004-11-16 01:40 | ・徒然記  

大人は判ってくれない / Les Quarte Cents Coups ('59 フランス)

監督 :フランソワ・トリュフォー
出演 : ジャン・ピエール・レオ (アントワーヌ・ドワネル)、 クレール・モーリエ (母親)
     パトリック・オーフェー (ルネ・ビジェー/ 悪友)、 アルベール・レミー (継父)
    
映画はあんまり見ないんで、ヌーベル・ヴァーグと言われても、フランス語で新しい波、という
意味がある以外のことは、何のことだかよく知らない。この作品は、そのヌーベル・ヴァーグの
代表作のひとつに数えられている映画らしい。

なんでもトリュフォー監督の自伝的映画らしく、乱暴に言うと、非常にませた子供の反抗を
描いた話。主人公であるアントワーヌは、家庭環境、自身の不器用さや周囲の不理解もあって、
社会の枠からどうしてもはみ出してしまうタイプの子供だ。

ませた少年だけあって、大人の行動を見透かすような非常に冷めた印象的な目をしており、
そんな目で見透かされてしまった、何らかの後ろめたさを持つ大人は、もうヒステリックに
対応するしかない。対立せざるをえない。作文で5番以内に入ったら小遣いをやると言い、
金で自分を釣ろうとする母親を見る目の冷たさは、特に印象的だ。案の定、バルザックの文章を
パクるというナメた行動を取り、両親と教師の怒りを買ってしまう。ついには感化院という
少年院のようなところに入れられてしまう。

感化院に入れられ、金もない少年にできる精一杯の反抗。それは、ひたすら海まで
走り続けることだった。青年になってしまうと、もうそれは出来ない。このラストのシーンには
驚かされた。教師をからかったり、親の金をくすねたり、盗みを働いたり、そんなことよりも、
ずっと反抗を象徴しているように思えた。

最後のカタルシスのなさは、どうしようもないものだ。だってアントワーヌは12歳なんだから。
ここではない何処か(*)には、まだ行けない。感化院に連れ戻されるに決まっている。
あの海までが精一杯だったんだ。そこでブツ切りのようにして映画は終わる。
そこでしか幕を引けるシーンはない。

*家出をする際、その距離の遠さや期間の長さに比例して、自らの反抗の強度を高める、
  という思考がなされることが多い。だから「何処か遠くへ行きたい」などの台詞が使われる。

そーいや、俯瞰的なカメラワークが多用されていて、それが一番ユーモラスな描写に
なっているんだ。町へ出て生徒を先導する教師が、どんどん子供に逃げられて行くシーン、
牛乳をパクるシーンとか。おもしろいな~。
  大人は判ってくれない / ヌーヴェル・ヴァーグってなに?

# by bigflag | 2004-11-15 00:14 | ・映画 - ヨーロッパ  

棚に上げられたものを床に下ろす運動 ~その1~

ある日、難関中学を受験する息子を見てほしいとの希望を持つ I さんから電話があり、
友人は、I さんに親子で塾に来て欲しい旨を伝えた。

友人の塾では、来塾した親子に次のことを一通りやっている。
①学力を把握するためのテストを子供に受けさせる (入塾試験ではない)
②その間に親と面談をし、子供の進路や性格などを聞き出す
③テストの結果を踏まえ、今後のことを3者で話し合う

I 君(小学6年生)の一家は、最近、友人が経営する塾の近辺に引っ越してきたそうで、
何処か良い塾はないものかと、自宅近辺の塾を回っているらしく、その内のひとつに
友人の塾が引っ掛かったというわけだ。

I 君の母親は息子の学力に自信を持っているらしく、受験希望校として、大教大学付属中学など
難関校と言われる学校を挙げていた。そこで友人もそのレベルに近い、そして念のため
それよりも低い学校の過去問を用意して、テストを受けさせた。

テストを受けてもらっている間、母親に以前通っていた塾の話を聞くと、以前、住んでいた地区では
T 塾という個人塾に I 君は通っていたそうで、そこは、あの希学園(スーパーエリート進学塾!)
よりも評判が良かったらしい。

どんなことに満足していたか?(引き継ぐため) あるいは不満はあったか?(改善するため)
など聞くと、勉強の教え方も親への対応も非常に丁寧で不満な点は無かったと言う
(これは極めて珍しい!)。教え上手に、褒め上手( I 君は天才だな~とか)で、月に10万円
払っても惜しくない(実際に5~7万円払っていた)、とまで言っていたとか。

そんなこんなのやり取りの間にテストは終わり、答案を採点してみると、
事前に聞いていた話とは大きく異なり、I 君親子にとっては、非常に残酷な結果が待っていた。
算数も国語も100点満点で、30点にも満たなかったんだ。(2に続く)

難関国・私立中受験専門スーパーエリート進学教室 希学園
2004年春 希学園 中学入試合格実績一覧

# by bigflag | 2004-11-14 15:44 | ・学習塾