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Tim Buckley 「Blue Afternoon」 ('70)

初のセルフ・プロデュース作となった Tim Buckley の 4th アルバム。前作 「Happy Sad」 の基本メンバーにドラマーを加えた編成で、ジャズ志向は引き続きあるのだけれど、ほとんどの曲の長さが4分前後となり、フォーク・オリエンテッドなサウンド。諸作の中では、もっとも静謐な作品。

ザクザクとしたアコギ、浮遊感のあるポロポロとした音色を落とすエレキ・ギター、エレガントなヴィブラフォンやピアノなどが、時が過ぎいくままに耳を通り抜けていく。"ブルーな午後" だからというわけではないが、"Happy Time" や "The River"、"Blue Melody" あたりを聞いていると、まるで海を漂流しているような気分になる。そんな不思議な感覚を持つアルバムで、奇をてらわずとも、アシッドになり得ることを教えてくれる。前作と同様に収録曲中で唯一、"The Train" でのみティムの絶唱を聞ける。(試聴

   

by bigflag | 2009-02-07 01:07 | ・Rock / Folk  

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