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The Ting Tings 「We Started Nothing」 ('08)

マンチェスター出身の Katy White (Vo/G) と Jules De Martino (Dr) によるロック・ユニット、The Ting Tings の 1st アルバム。ツラの良い男女二人によるイギリスのポップ・バンド、というだけでスルーしていたんだけど(笑)、これが聞いてみると予想外に良かった。とにかく底が抜けたように全曲がポップ。

曲も良いんだけど、Katy White のヴォーカルが好き。こういうおバカな感じで、かわいげのある女の子の声って、無性に聞きたくなるときがある (女の子という歳でもなさそうだけどw)。フラットでリズミカルなヴォーカルも今っぽい。スカスカのサウンドと頭スカスカそうなヴォーカル (実際はそんなことないんだろうけど) を組み合わせた "That's Not My Name" なんか最高で、Ting Tings といえばコレ、という存在感のある曲だ。

前述の "That's Not My Name" やキュートなワルツ・ポップの "Traffic Light" などを聞くと、どれも凝ったリズムというわけではないんだけど、ドラマーのバンドだということが非常によく分かる。また、どの曲も潔いほどシンプルにまとめられている。あと、"Be The One" や Nirvana の "Smells Like Teen Spirit" をモロ使いしたタイトル曲などで聞ける、インディ・ロックへの率直な愛情も個人的にはツボ。ティーンズだけのものにしておくには惜しい一枚だ。

   

by bigflag | 2009-05-11 23:34 | ・Rock / Folk  

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