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日本 vs ガーナ (4-3)

ヨーロッパ遠征の第二戦目は、オランダ戦後に岡田監督が言った 「(カミカゼ・プレスを)90分間もつようにする」 という、あの発言は何だったのかという試合(笑)。スタメンは下記の通り。

    岡崎 前田
 中村憲    中村俊
    遠藤 長谷部
長友 闘莉王 中澤 駒野   GKは都築


オランダ戦から数人のメンバーチェンジがあったのだけれど、待ち望んでいた前田の先発起用がまずは嬉しかった。出場時間、とりわけ前半に顕著だった前田のポストプレーは、中央の高い位置で起点を作ることに成功しており、日本のパスサッカーに必要だったピースであることを確認できた。玉田が明らかに先発向きの選手ではないことも明らかなんだし、前田のスタメン起用は継続してもらいたいところ。

岡田ジャパンの目指すハイペースのプレッシングは、ガーナも得意とするところだが、W杯予選を戦い終えたばかりのガーナは、玉際の激しさはあるものの、ドイツW杯で見せていたようなハイペースのプレッシングは仕掛けてこなかった。後半に著しく落ちた運動量を見ても分かるように、万全のコンディションではなかった。そのおかげで、相手からのプレッシャーをさほど受けずに済んだ遠藤や闘莉王が起点となり、そこそこに落ち着いたパス回しが出来ていた。

ただ、W杯本番で、厳しいプレスに弱い、という日本の弱点を相手は必ずついてくるはずで、ガーナ戦が親善試合であったことを忘れてはいけないだろう。とはいえ、Jリーグで戦っている選手にとっては、アフリカ系の選手との対戦経験は非常に得るものが大きかったと思う。しかし、相手のゴールキック一発でやられてしまったシーンを見ると、中澤でも無理なのかという絶望的な気分になる。

この試合で岡田監督を見直したのは、調子の悪い中村俊輔を早い時間で交代させたこと。得点力のある本田をチームに慣れさせたい、という表の意図に加え、中村に自分がアンタッチャブルな存在ではないと認識させる、という裏の意図があの交代にはあったはずだ。フランスW杯本番直前に、「外れるのはカズ、三浦カズ」 と言った監督なのだから、そのような裏の意図があっても不思議ではない。

今回のヨーロッパ遠征では、あらためて日本の守備の脆さを再認識させられたけれど、強豪相手に臆することなく戦えていた、中村憲剛のプレーは非常に頼もしく映った。守り切れない、という日本の特性を考慮すれば、森本や本田などヨーロッパのリーグで得点を取れている選手を生かす、これを第一に考えた方が良いのではないかと思える。

by bigflag | 2009-09-11 00:33 | ・サッカー / 日本代表  

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