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J Dilla aka Jay Dee 「The Shining」 ('06)

J Dilla が亡くなる前に残した作品のもう一枚。本作は 「Donuts」 のようなコラージュ集ではなく、「Welcome 2 Detroit」 に続くヒップホップ・アルバム。ただ、生前は未完成状態だったらしく、Karriem Riggins が完成させたのだそう。Common や D'Angelo、Dwele など豪華なゲストを招いていることもあり、アングラ感の強い作品だった 「Welcome 2 Detroit」 とは違って、メジャー感のある作品に仕上がっている。

4曲目の "Love" に始まって、"Baby"、"So Far To Go" と、クリアでメロウな楽曲が続くアルバム前半は素晴らしい内容。これらの楽曲でサンプリングされたオリジナルも、Impressions の "We Must Be In Love"、Stylistics の "Maybe It's Love This Time"、Isley Brothers の "Don't Say Goodnight" と華のあるソウルの名曲ばかり。後半は "Won't Do" を筆頭にスモーキーな雰囲気が戻ってきており、「Welcome 2 Detroit」 が好きだったリスナーも満足のいくサウンド。Boards Of Canada を思わせる "Body Movin'" もサイケがかっていて好きだ。(試聴

   

by bigflag | 2009-12-19 22:17 | ・Hip Hop  

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