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Dynamite!! ~勇気のチカラ2009~

あけましておめでとうございます。例年通り、格闘技の大晦日興行が新年一発目の更新です。そんなわけで、格闘技ブログなどを見回っていたら、アリスターに衝撃的なKO負けを食らった藤田が、意識不明の重体で病院に移送されたとの情報が。。。とにかく無事を祈りたい。

<野杁正明 vs HIROYA>
K-1甲子園は基本レビューしないことにしていたんだけど、この野杁という高校一年生ファイターはすごい。HIROYA とは違って明らかに才能がある。とにかく当て勘がある。当て勘があることに加えて、パンチ・キックともにノーモーションで繰り出せるのも素晴らしい。相手に一手目をできる限り読ませないことで、相手に有効打を与える確率がさらに高まっているし、それが攻撃に好循環を生んでいる。HIROYA の力任せが通用するのも、この年代までと思っていたが、まさか高校一年生相手に止められるとは思わなかったなあ。まさに期待の新星!!

<野杁正明 vs 嶋田翔太>
K-1甲子園決勝戦。準決勝の対戦相手がリーチのある嶋田との距離感に苦労していたが、野杁は相手とのリーチ差を全く苦にしてなかったですね。スッと相手の懐に入って、パパっとパンチを事も無げに入れる。ノーモーションの上、鋭角でパンチやキックを入れるから、相手にも見えにくいんだろうな。そういった攻撃は、アンディ・サワーを思わせるものがある。紅白に対抗したのか、応援合戦は最悪だった(笑)

<ミノワマン vs ソクジュ>
引き込みからの足関節という得意の戦法が通じず手詰まりのミノワマンとコンディション不良のソクジュ。最終ラウンド、見合う二人に誰もが退屈していたら、まさかの結末! どんな神通力が働いたのか分からないが、試合を観戦している人間全員を散々焦らしたあと、いきなりの一撃KO!! ミノワマンは本当に超人だったw!!!

<泉浩 vs 柴田勝頼>
大切なオリンピック銀メダリストだからか、他の対抗戦と比べると楽な相手を当てがってもらった泉だが、まだまだ総合格闘技の経験は浅い。柴田もここ最近はなかなかの成長を見せていたので、マグロ漁師コースへ変更もあるかもと思って見ていたんだけど、そうはなりませんでしたね(笑)。ただ、やはりパンチへの対応はまだまだで柴田のパンチもけっこう貰っていた。終盤のマウント・ポジションからの攻撃で差をつけて判定勝利。

<小見川道大 vs 高谷裕之>
高谷は硬いというか、動きが鈍かった。パンチ・スピードがひどく遅くて、これは負けるだろうと思って見ていたら、やはりKO負けしてしまった。路上のワルより、やはり柔道家のワルでしょうか(笑)

<郷野聡寛 vs 桜井"マッハ"速人>
マッハはなんで自分から下になったのかなー。下のポジションが得意でもないのに、あっさり下になるのを受け入れてパス許して腕十字取られてと。まあ、けっこうムラのある選手だから分からないではないけど。

<メルヴィン・マヌーフ vs 三崎和雄>
マヌーフの三連打で即TKO。スローの映像で、三崎の目が飛んでいるのかハッキリと確認できなかったので、遅いか早いかは判断しかねるが、たとえ一瞬飛んだにせよ、あれだけ早く立ち上がって抗議できていたのだから、もうちょっと見たかったのが本音。

<所英男 vs キム・ジョンマン>
所は相変わらず、細身の体格と優男な風貌には全く似つかわしくない、豪快な殴り合いをしますね(笑)。かなり危なっかしかったけれど、なんとか殴り勝ち。

<金原正徳 vs 山本"KID"徳郁>
KIDにとっては踏み込みに合わせてパンチを入れられる苦しい展開が続く。ここ最近の打たれ弱さの影響か、徐々に出足も鈍る。相手のパンチを怖がるようになるなんて KID ももう限界かと、少し悲しく思って見ていたら、終盤に金原に一発入れてグラつかせて、あわや逆転かというところまで持ち直すあたりは、さすが神の子。しかし、金原の言う通り、KID が既に過去の人になりつつあることを認識させたこともまた事実。

<吉田秀彦 vs 石井慧>
総合格闘技のデビュー戦で、同系統の経験値が上の相手と対戦させて、内容を期待しようという方が無理な話。吉田からすれば殴り合いに持ち込めば勝てるだろうという一方、石井は殴り合いをするには経験値が足りず、テイクダウンしようにも柔道技は相手に読まれて通じず、という状態。おまけに吉田は速攻でスタミナ切れを起こして、金的まで食らってしまう。これは完全にカード編成の失敗。しかし、週刊誌などで打撃のセンスのなさを指摘されていた石井だが、あの話は本当だったんだなあ。

<アリスター・オーフレイム vs 藤田和之>
冒頭で触れた一戦。足を使いながらスキを伺う藤田だったが、アリスターの圧力でロープを背負ってしまったところ、強烈な膝一発に沈む。状況は分からないが、とにかく無事を祈ってます。

<青木真也 vs 廣田瑞人>
テイクダウンから腕折りフィニッシュまでとにかく凄かったが、あれがひとつの興行を背負っていると自称する選手のやるパフォーマンスとは思えない。青木が何に怒っているのか、もっと分かるような番組作りになっているんならまだしも、見ている人に何にも伝わってない上に、あの不愉快なパフォーマンスだからなあ。しかし、録画放送にもかかわらず、ファック・ポーズを流すんですね(笑)

<魔裟斗 vs アンディ・サワー>
ポイントでは確かに魔裟斗が勝っていた。しかし、例えばボクシングのように12Rまで試合があれば、果たしてサワーに勝てていたのか。なんて想像すると、おそらく負けていたのではと思ってしまう内容だった。サワーの立場からすると、勝負に勝って試合に負けたという感じで、やっぱりサワーの方がやや強いんだな、というのが正直な感想。4Rにキッチりとダウンを奪ってみせるのは、もうさすがと言うしかないんだけど、有終の美というよりは、最後にミソつけてしまったなあと。ただ、魔裟斗にはガッカリさせられるより、ワクワクさせて貰った方が遥かに多いので、そんなことは言いっこなしですね。本当にお疲れ様でした。

by bigflag | 2010-01-01 02:51 | ・格闘技 - 総合  

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