The Crusaders 「Street Life」 ('79)
「Those Southern Knights」 で Wayne Henderson がバンドを去り、「Free As The Wind」 で Larry Carlton もバンドを去りと、バンドのメンツは少しずつ寂しくなっていくのですが、クルセイダーズの一番売れたアルバムは本作になります。こちらに収録された "Street Life" が、タランティーノの 「ジャッキー・ブラウン」 で使用されていたので、聞いたことのあるひとも多いかと思います。僕もあの映画を見て、The Crusaders というバンドを知ったひとりです。
ジャズ/フュージョンのバンドとしては、もともと親しみやすいサウンドを作っていたクルセイダーズでしたが、本作で女性ヴォーカリストの Randy Crawford をフィーチャーした "Street Life" という曲を制作したことで、大ブレイクを果たします。初期にあった泥臭さなど幻だったかのように(笑)、都会的で洗練された曲に仕上がっています。クルセイダーズが演奏しているので、サウンドの土台はフュージョンですが、ランディ・クロフォードのソウフルフルなボーカルも手伝って、曲そのものは完全にソウル・ミュージックです。このひとは素晴らしく良い声してるんだよなあ。下に貼ったライブは盛り上がりまくったのか、20分近く演ってます(笑)
アルバムのジャケットを見れば分かるように、サウンドはナイトライフを意識したような、夜を感じさせる楽曲が揃っています。しかし、これまでに紹介した作品のアルバム・ジャケットは、どれもこれも誰が考えたんだという手抜き仕事だったんですが、ここに来てようやく普通になってます(笑)。出来上がった音を聞いたレコード会社の担当者が 「これなら売れる!!」 と思ったから、力を入れてもらえたんでしょうか(笑)。タイトル曲以外も、"My Lady" など粒ぞろいの名盤です。
by bigflag | 2010-08-31 00:54 | ・Cross Over / Fusion