2012年の音楽ベスト Vol.6
では、第6弾はカバー/チョップド&スクリューとリイシューのベスト。
◆Cover / Chopped & Screwed◆
・BADBADNOTGOOD / BBNG
カナダはトロントを拠点に活動する3人組インストゥルメント・バンド。J Dilla や NAS 等ヒップホップを中心にカバー。浮遊感のあるキーボード使いが巧み。"Mass Appeal"から"Transmission"への急転直下には吹いたw(フリーDL)
・BADBADNOTGOOD / BBNG2
BBNGの2作目。こちらは James Blake のカバーで話題に。静謐だった前作からは一転、マイブラ "You Made Me Realise"のカバーまであり、静と動のメリハリをつけた曲調が多い。個人的にはクールな前作の方が好み(フリーDL)。
・Meshell Ndegeocello / Pour Une Âme Souveraine
ミシェル・ンデゲオチェロによる、Nina Simoneの生誕80年を記念したトリビュート作。フォーキー・ソウル風味のカバーが多く、滋味のある仕上がり。Cody Chesnutt を迎えた"To Be Young, Gifted & Black"が白眉。
・Party Trash / Mariah Carey Tribute
ナッシュヴィルの Joseph Volmer によるソロ・ユニット Party Trash によるマライア・トリビュート作。マライア・キャリーのポップ・ソングをスクリューし、見事に暗転させている(笑)。アイデア一発という感じで素晴らしい!!(Name Your Price)
・Syunsuke Ono / Electro Voice Sings Sly Stone
トーキング・モジュレーターなどのエレクトロ・ボイスを駆使した、スライ・ストーンのカバー集。これはスライ本人に聞かせてあげたいなあ。とても手の込んだ作り込みが何とも日本人的。世界で一番ファニーなスライ・カバー!!
◆Reissue◆
・Sambacana / IV Sambacana (1976年)
60年代にボサノヴァ・コーラス・ユニットとしてデビューしたグループの4th。Toninho Horta らミナス系ミュージシャンが参加し、ボサノヴァにメロウなブラジリアン・フュージョンが見事に交差。これぞ洗練の極み。名作です。
・Sterac aka Steve Rachmad / Secret Life Of Machines (1995年)
オランダの Steve Rachmad によるプロジェクト Sterac の95年作。Joris Voorn や Vince Watson のようなデトロイト・テクノに影響を受けたピュア・テクノ好きには必聴の一枚。もろツボです。
・Uku Kuut / Vision Of Estonia (1982-89年)
旧ソヴィエト出身の Uku Kuut が1982-89年に録音していた音源の編集盤。Dam-Funk 好きを直撃した謎多きブギー・ディスコ集。アンビエントな質感も備えており、James Blake リスナーまで射程圏内という驚異の音源。推薦!!
・岡村靖幸 / 家庭教師 (1990年)
今回の再発で初めてオリジナル作群を聞いたんですけど、「Date」・「靖幸」・「家庭教師」 の3作は神がかってますね。岡村ちゃんばっかり聞いてる時期があったひと、多いんじゃないでしょうか(笑)。いずれ全部レビューするかも?!
Vol.7 へ続く・・・
by bigflag | 2013-02-11 02:00 | ・音楽 - 年間ベスト