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CL バルセロナ vs チェルシー (2nd Leg)

やはりというか、ビハインドを負っての、あるいはホームでのチェルシーは、1st Leg とは
打って変わって、フォーメーションこそ違えど、いつものプレミア仕様のように、やや高めに
守備ラインを置き、前から積極的にプレスをかける守備に戻していた。

こうした守備をバルセロナのようなボール・ポゼッションを重視するチームに対して仕掛ける場合、
守備アタックの連続性と連動性の高さが、仕掛ける側にとって主導権を取れるか否かを左右する。
この日のチェルシーの守備は、それらをかなり高いレベルで完遂していた。2点は取られたものの
完璧に近い守備だったと言える。1点も取られなかった前半に関してはまさに完璧。
事実、ロナウジーニョはキープするのが精一杯、チャビやデコは視界に入る味方に出すのがやっと、
エトオにはボールすら回って来なかった。

ただ、こうした守備をする場合、スタミナがどうしても切れてくる後半が問題になる。そこをいかに
上手くやり過ごすか、ということが焦点になる。対バルサ(ハイレベルなポゼッション志向型のチーム)
なら、いくらボールを持たせないようにしても、ボールを(ある程度)持たせる展開にならざるを
えない。そして「上手いやり過ごし」が出来るか否かは、選手個々の戦術眼によるところが大きい。

チェルシーはというと、守備巧者が揃うチーム。だから勝ち切るだろう、なんて思っていたら、
一時はバルサがトータル・スコアでリードする展開になるんだから、もうメチャクチャ驚いた。
とりわけロナウジーニョのあの2点目のシュートはなんだろう。ジダンを華麗とするならば、
もう奇想天外とでも言うしかない。ロナウジーニョ以外に思いつきようがない。

勝者に敢えて花を持たせると、あの閃きを与えるほどにロナウジーニョを追い詰めたチェルシーの
守備を称えよう。試合開始から終了まで、あのロナウジーニョから笑顔を完全に奪ったチームは
今期、この90分間のみだ。

バルサについて、不可解だったのは、1st Leg においてバルサを勝利に導いたマキシ・ロペスの
起用が遅すぎたこと。右のイニエスタはお世辞にも機能していたとは言い難い内容だったので、
もっと早く交代させても良かったと思う。

MVPはジョー・コール。今、最も危険なプレイヤーの1人であるロッベンの不在を
全く感じさせなかった。これはスゴイことだ。2人が揃ったら、いったいどうなってしまうのか。

チェルシーの守備が凄いのは勿論なんだけど、本当に凄いのは、攻守の切り替えの速さと
カウンター時のプレーの正確さだと思う。その2点で注目すべきはランパード。

by bigflag | 2005-03-14 23:02 | ・サッカー / クラブチーム  

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