ナンバーガール 「Sappukei」 ('00)
1st は確かに衝撃的なアルバムだったんだけど、音があまり良くないこと、楽曲における緩急の「緩」の部分/ミドルテンポの曲に退屈さを感じるところが、個人的にはあった。しかし、この 2nd アルバムではそれら不満に感じた部分が完全に解消されており、駄曲の存在すら許さないといったヒリヒリとした緊張感が充満した傑作に仕上がっている。
ファンクの導入など黒っぽいことを殊更にしないで、これだけグルーヴ感があるロックってのは、なかなか出来ない。「急」 の部分では、前作同様にうねりながら唸るギター、それと畳みかけるようなドラム (M2・11は特に!) は相変わらず凄いんだけど、デイブ・フリッドマンのミックスで、金属音的な響きがクリアになっていて、終始ゾクゾクさせられっぱなし。「緩」 の部分だと、間奏で聞ける日本的なメロディを奏でるギターが非常にツボ。サックスとピアノの導入で新境地を開いたM4 は、代表作の一つだと思う。M2~M6 の流れが特に好き。
by bigflag | 2005-08-14 19:37 | ・Rock / Folk