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脱腸 (鼠径ヘルニア) 手術の備忘録

水曜日に前日入院で、木曜日が手術。本日、土曜日の午後に退院。退院までは思ったよりも早かったです。「脱腸」が人生初の手術だったんですけど、不安だったというよりも、実はちょっとワクワクなんかしてたんです。それもあってか、手術が始まるまで、看護婦さんや麻酔医さんとの会話に無駄な笑みをたくさんこぼしていたと思いますw。

手術の開始予定時刻は12:00。予定時刻通り12:00に看護婦さん2人が来まして、まずは緑色の手術衣に着替えて、ベッドに寝転がるよう指示を受けました。寝転がると、看護婦さんは一人が僕にネームバンドを付け、もう一人がストレッチャー(車輪つき移動ベッド)の車輪のロックを解除し、搬入用のエレベーターへと向かう。エレベーターに乗り込み、5Fの病棟から3Fの手術室に僕を運びました。手術室は衛生上の理由から、ステンレスの自動扉 (上下に下りる扉) のようなもので、他の部屋とドスーンと仕切られていました。ちなみに手術室に入るためには、病室のベッド ~ ベルトコンベア ~ オペ用のベッドという格好で移らなければなりません。「~」の所がステンレスの自動扉で仕切られており、患者は緑色のベルトコンベアに乗せられ、魚のように移動するのです。看護婦さんの指示通りに右半身を浮かせると、上手いことベルトコンベアに乗ることができました。

手術室側には、手術室を担当する看護師が控えており、ベルトコンベアで運ばれる僕を彼らがオペ用のベッドに手馴れた様子で乗せていました。そして、オペ室にベッドを運び入れ、ベッドの車輪と床を連結させ固定させる。腕を乗せる台が両端に運ばれてきて、両腕を固定する。それから、定期的に血圧を測るために自動血圧計を腕に巻く。腕に点滴の注射をする。心電図をモニターするために胸に心電計のシールを貼り、体内の酸素の量を知るために、クリップのようなものを指先に挟む。

 手術前の最後の大仕事、麻酔は下半身麻酔でしたので、
 脊椎に麻酔をしました。こんな風に体育座りに近い格好に
 なってから、麻酔部位周辺を看護婦さんに消毒され、
 麻酔医に注射されました。特に痛くはなかったんですが、
 針が刺さるとビクっと体が動いたこともあり、
 とてもキモチ悪かったです。



いよいよ執刀開始。手術開始は12:30でした。執刀医は50前の外科課長と30くらいの女医さん。あと看護婦が2人付いてました。下半身麻酔なので、意識はあります。だから医師や看護婦たちの会話が聞こえるんですよ。なんだか、会話を聞いていると、女医さんは脱腸の手術が初めてっぽくて、色々と外科課長さんに教わりながら執刀してそうで、少し怖かったり。

麻酔が効いているせいか、ウトウトしていたんですが、途中から(開始後45分くらいしてから)妙に痛くて目が一気に冴えました。ミゾオチが酷く痛いんです。腸がグイグイと引っ張られているのが分かるんです。「痛え痛え。」と言うと、看護婦さんは心配してくれたんですが、医者は「腸を引っ張ってるからちょっと痛いかも。しばらく我慢して。」 と事も無げに返してきました。麻酔効いてんじゃねえのかよッ、と突っ込む元気もなく、痛みに耐えて頑張っているとw、またウトウト。今度、目が冴えた時は、なんだか麻酔で動かない体がウズウズとしてきて、寝返り打ちてぇ~って気持ちが強くなったうえに、しかも時計を見ると、14:00ちょうどくらいで、手術開始から1時間半も経っていたのです。手術前に1時間くらいだと外科課長から聞いていたので、非常にストレスを感じました。結局、手術が終わったのは 14:15で、トータル1時間45分のオペでした。この15分が手術中、一番辛かったかも。

まあ、もっと辛かったのは、手術後の1日ですね。点滴打ちっぱなし、尿道には排尿用のチューブを入れられてるし、下半身は全く動かないし、微妙にウトウトしてるし、背中がムズいてくるしで、出来ることなら、もう2度と手術は受けたくないですね・笑。担当してくれた先生や看護婦さんたち、皆さん、どうもありがとうございましたー♪

by bigflag | 2005-08-27 18:28 | ・徒然記  

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